2019-05-05
エンディングノートとは?選び方と書き方【人気な終活ノートもご紹介】
この記事の目次
終活について調べた時に必ず出てくる言葉、「エンディングノート」。
自分の人生を振り返ったり、家族に伝えたいことを書き綴ったりと、使い方は無限大です。
しかし、自由だからこそ「結局何をどういう風に書いたらいいのか分からない…。」という方は多いのではないでしょうか。
エンディングノートを書くのに、決まりはありません。
今回は、エンディングノートの基本からユニークなアイディアまでをご紹介しています。
エンディングノートと遺言状の違いについてもまとめているので、これから書いてみたいとお考えの方はぜひご参考にしてみてくださいね。
エンディングノートを書く目的
エンディングノートには、3つの役割があります。
- 自分の人生の棚卸し
- 家族への最後の贈りもの
- 残りの人生をどう楽しむか考える
終活は、決して悲しい死に向き合うものではありません。
自分の人生を振り返りながら、残りの人生をどう過ごしていくのか考えるためのものです。
3つの役割について、それぞれ詳しくご紹介します。
自分の人生の棚卸し
エンディングノートの一番の目的は、残りの人生をどう生きるか考えることです。
そのためには、これまでの人生を振り返る必要があります。
誰かに見せるためではなく自分と向き合うために、執筆を始めてみましょう。
まっさらなノートに一から書く場合は、自分史を意識するのがおすすめです。
書きにくければ、年表表をイメージしてみてください。
誕生から今に至るまでに起きた、人生の転機や印象的な出来事についてまとめていきます。
最初は難しくても、書いているうちに筆が進むようになるはず。
自分の人生の棚卸しをするつもりで、肩の力を抜きながら取り組んでみてくださいね。
家族への最後の贈りもの
あなたの死後、残された家族は悲しみに暮れながらも、現実に向き合っていかなくてはなりません。
お葬式の準備をしたり財産分与の手続きを行ったり、するべきことはたくさんあります。
そんな時に、あなたにしか分からない情報があると家族は困惑してしまいます。
家族を困らせないために、書いておくべき情報です。
- 個人情報(生年月日、血液型、本籍地、親族について等)
- 保険や金融機関などの契約情報
- お葬式やお墓に関する希望
今さら…と思うようなことでも、案外家族は知らない可能性があります。
どんなに些細な情報でも構いません。
思い浮かぶものは全て書いておく、くらいの気持ちで書き残しておけると安心です。
家族の姿を思い浮かべながら、自分に関する情報を詳しく記載しておきましょう。
残りの人生をどう楽しむか考える
自分の人生の棚卸しをして家族への情報を書き終えたら、次は将来についてです。
高齢の方は残りの人生なんて少ないから…と悲観的になりがちですが、決してそんなことはありません。
大切なのは、将来に希望を持って残りの人生を1秒でも長く楽しむという心構えです。
まずは、できるかどうかなんて考えずに理想の将来についてイメージしてみましょう。
人は、「イメージできるものは全て実現する」と言われています。
豊かな生活や趣味に没頭する姿が浮かんだら、そのままエンディングノートに書いていくこと。
紙に書いてアウトプットすることで、自分の本音や希望に気づけることもあります。
楽しい老後生活を送るためにも、ワクワクするような残りの人生プランを遠慮なく想像してみてくださいね。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書の違いは、法的効力にあります。
実は、エンディングノートに書いた内容には、法的効力はありません。
自分の気持ちを整理したり、家族へ想いや意志を伝えたりすることが目的だからです。
そのため、財産分与や死後のドナーの提供などの情報については、遺言書に書いておく必要があります。
エンディングノートに書いたから大丈夫だと判断せずに、遺言書の用意も必ずしておきましょう。
それぞれの特徴や注意点について、さらに詳しくご解説していきます。
遺言書には形式がある
エンディングノートに、書き方の決まりはありません。
法的効力を持たないので、自由に執筆していいのです。
一方、遺言書には形式があり、厳格なルールを守って執筆しないと内容が無効になってしまいます。
遺言書は自分で書く方法(自筆)と公証人に作成してもらう方法があり、後者の方が決まりに違反する可能性が少なく安心です。
エンディングノートとは形式も扱いも全く違うので、気をつけましょう。
エンディングノートの取り扱いには注意が必要
エンディングノートには法的効力がないので、誰でも自由に閲覧できます。
大切に保管していても、死後誰の手に渡るかは分かりません。
通帳の場所や口座番号、自分だけの秘密などを書いてしまうと危険な可能性があります。
そのため、家族にしか知られてはいけないような重要な情報は、遺言書に書き残しておくのがおすすめです。
エンディングノートと遺言書を上手く使い分けて、トラブルが起こらないように配慮をしておきましょう。
ユニークなエンディングノートのアイディア
エンディングノートを作成するのに、ルールはありません。
小説を書くようにひたすら文章を綴ってもいいですし、思い出の写真を挟んだり絵を描いたりするのもおすすめ。
エンディングノートを最後まで完成させるコツは、楽しみながら作成することです。
残りの人生でやりたいことを考えながら、型にとらわれず自由自在に作ってみましょう。
小説を書くように執筆する
読書が好きな方は、自分を主人公にした小説風に書き進めてみてはいかがでしょうか?
自分の人生を客観的に俯瞰できるので、スラスラと思い出を振り返ることができます。
自分史を中心に、必要な情報を差し込んでおけば何も問題はありません。
家族や友人も楽しみながら、あなたのエンディングノートを読むことができます。
焦って完成させる必要はないので、自分のペースでゆっくりと書き進めてみましょう。
絵や写真を取り入れる
文章だけでは、書くのに疲れたり飽きたりしてしまいますよね。
エンディングノートの最大の特徴は、形式が定められていないことです。
絵を描いたり思い出の写真を挟んだりと、スクラップブックのように作成しても構いません。
人生のアルバム総集編を作るつもりで、自由に彩ってみましょう。
終活のエンディングノートの選び方
わざわざ書かなくても用意するのは当たり前だと思われるかもしれませんが、ノート選びはとても大切です。
あなたの書いたエンディングノートは、家族や友人の手に渡り何度も読み返され、大切に保管されます。
ただ、高級なものを選べばいいという訳ではありません。
あなたの好きな色、好きな質感のものを吟味して選ぶことが重要です。
お気に入りのものが見つかれば、100円均一のものでももちろん構いません。
エンディングノートを手に入れる方法について、ご紹介します。
終活専用ノートを購入する
まっさらなノートに一から書くのは大変そう…と思われた方は、終活専用のノートを購入するのもおすすめです。
最初から項目が設定されているので、質問に答えていくように書き進めていくことができます。
特に、おすすめしたいのはコクヨの「エンディングノート もしもの時に役立つノート」。
書くべきことが指定されているので、誰でもすぐに執筆を開始することが可能です。
同じシリーズで遺言書キットも販売されているので、終活を一気に進めてしまいたい方はぜひご検討してみてくださいね。
おしゃれなエンディングノートを探すなら【人気のおすすめ3選】
エンディングノートは、執筆から受け渡しまで長く付き合っていくものです。
耐久性も大切ですが、せっかくならデザインにもこだわりたいですよね。
そこで、おしゃれなエンディングノートについて徹底的にリサーチしてみました!
その結果を踏まえた、個人的におすすめなおしゃれなエンディングノート3選はこちら。
1.『星の王子さま エンディングノート』学研パブリッシング 6,535円 (税込)
有名な小説『星の王子さま』の公式エンディングノートです。
装丁がとにかく可愛くおしゃれで、机の上にあるだけでもワクワクしてきます。
価格は少し高めですが、ノートの中身には星の王子さまの名言やイラストがたくさん。
書きながら癒されるだけでなく、記入スペースも多いと評価は抜群です。
終活コラムや終活用語解説も豊富なので、知識がなくて心配という方も安心。
童話が好きな方や可愛らしいデザインが好きな方におすすめです。
2.『アクティブノート』 オフィス・シバタ 1,650円 (税込)
上品で、柔らかいタッチの表紙がおしゃれなエンディングノートです。
シンプルでおしゃれなデザインなので、男女問わず使用できます。
また、このエンディングノートの最大の特徴は3冊に分かれていることです。
- 万が一の時に救急隊に見てほしい「赤のノート」
- 生きているうちに見て、知っておいてほしい「緑のノート」
- 亡くなってから見てほしい「黄色のノート」
このように内容と状況別に分かれているので執筆しやすく、家族への配慮もしっかりあります。
万が一、自分が倒れてしまった時に見てもらうためのノートまであるので、心強いですよね。
3冊セットでこの価格なので、コスパも抜群です。
3.『夢をかなえるエンディングノート』おしゃれなエンディングノート 1,800円(税込)
このエンディングノートは、女性版と男性版が用意されています。
女性版は薄いピンク色、男性版は紺色でどちらもおしゃれな箔印があるのが印象的です。
さらに、ノートとは別に写真冊子も1冊付いています。
パッと見ではエンディングノートと分からないくらいシンプルでおしゃれなので、終活をひっそりと進めたいという方にも最適。
両親やご高齢の夫婦のギフトにもおすすめです。
人生最後の作品を仕上げる気持ちで【まとめ】
早速エンディングノートを作ってみよう!と思っても、重い腰が上がらないこともありますよね。
エンディングノートは、すぐに完成させる必要はありません。
自分とじっくりと向き合いながら、人生最後の作品として仕上げていけばいいのです。
難しく考えずに、まずは自分のプロフィールを書くことから始めてみましょう。
あなたとご家族にとって、大切な1冊のノートが出来上がることを祈っています。