2019-06-06

葬儀の費用と相場、亡くなってから葬儀までの流れについて

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葬儀の費用と相場、亡くなってから葬儀までの流れについて

この記事の目次

少子高齢化や医療技術の発達、また経済規模の縮小などなど…、さまざまな要因が重なり人生の終わらせ方について考える方が増えています。

そんななか、葬儀が人生の最期を飾る重要なイベントとして注目を浴びているようです。

しかし、葬儀に関わる機会は少ないもの。「分からない」せいで、ご自身や親御さんの葬儀に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、葬儀にまつわる一連の流れと葬儀費用の相場について解説しました。終わりには葬儀社を選ぶうえで重要な3つのポイントもご紹介しています。

この記事を読めば葬儀について詳しくなれるだけでなく、葬儀の準備の仕方までしっかりと把握できますよ。

 

1.葬儀にまつわる一連の流れをご紹介

まずは、葬儀にまつわる一連の流れを見ていきましょう。

葬儀に至るところから葬儀を終えたあとまでを、「1.死亡前とその後」「2.葬儀」「3.葬儀後」の3段階に分け、時系列順に表にまとめました。

「家族がしなければならないこと」についても具体的に触れており、いつか必ず役立つ内容となっておりますのでぜひご覧ください。

 

1.死亡前とその後

危篤

病院や介護施設から連絡を受け、駆けつけます。最期に立ち会ってほしい親族や友人がいれば、早めに連絡しましょう。

臨終

医師が死亡を確認したら、親族に逝去の連絡をしましょう。葬儀社を決めている場合は、葬儀社に搬送を依頼します。決めていない場合は病院が葬儀社を呼んでくれますが、他社への変更はしづらくなるので要注意です。

エンゼルケア

故人の姿を整えるために、病院や施設の職員がメイクを施してくれます。また身体を清潔にするため、タオルなどを用いて清拭(せいしょく)を行ってくれます。

搬送

病院から死亡診断書を受け取ったら、葬儀社がご遺体を安置場所へ搬送します。その際、車やタクシーを使って一緒に安置場所へ向かいます。

安置場所は自宅または安置施設のどちらかを選ぶことができますが、式場の近さや時代の流れから安置施設を選ぶ方が多いようです。

遺体安置

自宅または安置施設にご遺体を安置。ドライアイスと綿布によって、ご遺体を美しく保つ処置をしてくれます。

死亡届の記入

ご遺体に手を合わせたら、喪主となる方が葬儀社の案内に従って死亡届を記入します。認印(登録しているものでなくてよい。三文判も可)が必要なので準備しておくとスムーズです。

また故人の住所やおおまかな本籍地を記入する欄もあるので、分かるようにしておくとよいでしょう。

葬儀・火葬日の相談、打ち合わせ

死亡届記入後、そのまま簡単な打ち合わせを行うのが一般的です。その際に以下のようなことを訊かれるので、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。

・参列者の人数はおおむね何人くらいか

(人数によって葬儀の規模が変わってきます。食事や参列者に持ち帰ってもらう会葬品の数によっても料金の増減があります)

・菩提寺や付き合いのあるお寺はあるか。宗派はどこか

(なければ葬儀社がお坊さんを手配してくれます。宗教にこだわりが無ければ、無宗教の葬儀となります)

・通夜は必要か、火葬日はいつがいいか

(葬儀と火葬は同じ日に行われるのが一般的。死後24時間は法令により火葬が禁止されているため、2日後~4日後に葬儀と火葬を行う場合が多いです)

打ち合わせしながら、詳細な見積書を作っていきます。内容をしっかり確認し、納得がいくまで話し合うことが大切です。


2.葬儀

遺体処置と納棺

故人を棺に納めます。髪を整えメイクを施し、白装束に着替えをします。納棺師やプランによっては、お湯を使って体を清める湯灌(ゆかん)を行う場合もあります。

お通夜

葬儀場または自宅にて通夜式を行います。通夜式は葬儀担当者が進行します。

喪主挨拶をするかどうか、する場合はどういった内容が良いのか、焼香の仕方はどうするのかなど、分からないことは葬儀担当者との打ち合わせの中で確認しておくとよいでしょう。

通夜後

通夜のあとは参列者みんなで通夜振る舞いをいただきます。式場に宿泊する場合は布団や宿泊室が必要となるので、人数を確認しましょう。一般的には、近しい親族のみが宿泊します。

葬儀・告別式前

お寺様(お坊さん)を呼んでいる場合は、式の前にご挨拶をします。その際にお布施をお渡しするので、お金の準備をしておきましょう。お布施の額については、葬儀社がおおよその相場を把握しているはずです。

葬儀・告別式

通夜式と同様に進行します。葬儀終了後棺の蓋を開け、花を手向けたり声をかけたりするお別れの儀を行うのが一般的です。時間は葬儀・告別式を合わせてトータルで40分~60分ほどなので、悔いの残らないよう心を尽くして故人を悼みましょう。

出棺

お別れの儀が済むと、葬儀場または自宅から出棺します。棺を乗せた霊柩車のあとに続いて、火葬場へ移動します。喪主や故人に最も近い親族一名が、霊柩車に同乗できることが多いです。

 

3.葬儀後

火葬・収骨

火葬が終わるまでの約2~3時間、親族や参列者は控室で待ちます。その間に、精進落としと呼ばれる料理を囲むのが一般的です。

料金は「一人当たりの料理価格×人数」の場合が多いので、火葬場へ来る人数をあらかじめ確認しておくと過不足がありません。

火葬後は、親族と参列者が集まり、焼骨を骨壺に納めます。

解散・支払い

骨壺を自宅に持ち帰り、線香やお鈴、遺影写真を乗せる小さな祭壇(あと飾りと呼ばれる)を設置します。

料金は食事や会葬品の実際の数によって増減するため、すべてが終了した後の支払いが一般的です。

後日自宅まで回収に来てもらうのが一般的ですが、希望すれば収骨やあと飾り設置の後に支払うこともできるでしょう。

支払い方法については、クレジットカード決済、分割払いや自社ローンの利用が可能な葬儀社も多いので、問い合わせてみましょう。

納骨・四十九日

遺骨を墓地や納骨堂へ納めます。近年は葬儀当日に納骨堂に納めるという方も増えてきています。

 

大変長くなりましたが、以上が葬儀にまつわる一連の流れとなります。

しかし、読んだだけではよく分からないという方が多いのではないでしょうか?

それもそのはずで、葬儀を取り仕切るのは喪主を含む少人数が一般的。直接的に葬儀に関わった経験がある人は非常に少なく、イメージがしづらいのは仕方がないことともいえます。

また葬儀には「希望する葬儀の形式」「弔問客の数」「故人の宗教」「葬儀社の方針」、さらに「亡くなるタイミング」にいたるまでさまざまな要素が絡みます。

結論としては、葬儀の流れはケースバイケースであるといえるでしょう。

 

続いて、葬儀費用の相場についてご紹介します。じつは、葬儀費用の相場についても葬儀の流れと同様のことがいえるのです。

 

2.葬儀費用の相場とは

都市部にある葬儀社のホームページを見てみると、おおむね「直葬」「火葬式」「家族葬」「一般葬」の4種に葬儀が大別され、それぞれの料金がプランで提示されているのが分かります。

このなかで、お寺様を呼ぶ寺院費用(お布施)が掛からないのが「直葬」と「火葬式」です。お通夜を行わず人数も少ないため、飲食費や会葬品を合わせても総額30万円程度で済むものが多いとみられます。

一方の「家族葬」と「一般葬」はどうでしょうか? 10~35万円程度のお布施に加えて、人数が多くなりがちであることも重なって式場料や飲食費がかさみます。したがって、多くの弔問客を迎える「一般葬」は100万円を越えることが多いです。

しかし、20人~30人の身内のみで行う「家族葬」であれば、さまざまな工夫が可能となります。たとえば、お手頃な料理を選んだり会葬品を無くしたりすれば、総額を100万円以下に抑えることも難しくはないでしょう。

つまり、ありていに言えば、葬儀費用もケースバイケースなのです。これは、寺院費用や弔問客数に幅があるため、総額費用にも幅ができてしまうという構造的な事情によると考えられます。

 

では、どうすれば良いのでしょうか?

実は、以上の話を踏まえると最適な選び方が分かってくるのです。

最後に、葬儀社を選ぶうえで大切なポイントを3つご紹介します。

 

3.葬儀社を選ぶうえで大切な3つのポイント

ここまでは、葬儀の流れと費用相場についてお話してきました。

以上の話を踏まえると、葬儀社を選ぶうえで大切なポイントが分かってきます。

 

1.外部発注型のサイトではなく、葬儀社が運営しているホームページをチェックする

まずは相場感覚を養うことが肝心です。

グーグルマップなどで、自宅近くの葬儀社を検索してみましょう。そして葬儀社が運営するホームページを複数チェックし、費用とサービスを比較してみてください。1時間もやれば、おおよその相場感覚が自然と身に着きます。

ちなみに、外部発注型のサイトをおすすめしないのには理由があります。外部発注型のサイトとは、小さなお葬式やみんれび、よりそうのお葬式といったサイトのことで、これらは実働部隊を持たず、提携する地元葬儀社に仕事を外部発注することを生業としています。

そのため、結果として手数料を抜かれるうえに自分で葬儀社を選ぶことができません。これでは運任せも同然。納得のいく葬儀になる可能性が下がってしまい、非常に勿体ないのです。

 

2.複数の葬儀社に詳細な見積もりを送ってもらう

相場感覚を養ったあとは、実際に問い合わせてみましょう。葬儀はケースバイケースなので、ホームページを見ているだけでは実際にかかる費用が分かりません。

対面相談なら詳細な見積もりが分かるのはもちろんのこと、従業員や会社の雰囲気、葬儀式場がイメージに合っているかどうか判断できます。また料理やお花のパンフレットを見て選べるので、直接の訪問が最もおすすめです。

忙しさや手間が勝るという方は電話だけで構いません。詳細な見積もりを複数取り、しっかり比較することが大切です。

 

3.参列客の人数を把握する

詳細な見積もりを出してもらうためには、通夜振る舞いや精進落としといった食事の料金と、参列客に渡す会葬品の料金も勘定に入れる必要があります。

通夜の弔問数、葬儀当日に火葬場まで来る親族の人数をあらかじめ数えておけば、スムーズに見積もりが取れることでしょう。

 

4.まとめ

葬儀業界はいまだに悪い印象がつきものです。しかし情報網が発達した現代において、消費者は自分で選ぶことができます。

大切なのは、ご自身やご家族が希望している葬儀の内容と規模をしっかりと把握すること。そのためにも、どんなサービスがどれくらいの料金で提示されているのかを知ることが重要といえます。

親御さんにとってもお子様にとっても、葬儀は人の最期を飾る大切なイベントです。

納得のいく葬儀にするため、賢くしっかりと準備をしていきましょう。

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