2019-07-07
40代・50代から死ぬ準備~60代はもう遅い?~決して早くない天国への準備
この記事の目次
終活を40代・50代で死ぬ準備をはじめるのは早くありません。
なぜなら、終活というのは意外と体力がいるからです。まだ、体力的に元気なうちに終活に取り組んでいた方が老後の心配も減り、家族も安心します。
この記事では、終活をはじめるには40代・50代では早いと言われながらも実際ははじめている人がいるという、その必要性や重要性についてまとめてみました。是非、ご覧になりこれからの終活にお役立てください。
※一般的に終活をはじめる年齢は60代・70代からが多いと言われています。
死と向き合う
40代・50代で死や終活の話をしようとすると「まだ早いのでは?」とか「縁起が悪いからやめて」という言葉が返されるようです。
40代・50代ではじめる終活は早いでしょうか、死や終活とは縁起が悪いのでしょうか。
死について改めて考えるには、きっかけのようなものがあるのかもしれません。
それは、身近の人の死だったり、ペットの死だったり、テレビで見た芸能人の死だったりするのかもしれません。
ということは、やはり死を身近に感じるようになるのは年齢が関係ないとは言えませんね。それだけ長く生きているからこそ、たくさんの経験がありたくさんの出会いがあるわけですから、絶対数的にもお別れが多くなってきます。
ですが、最近の流れとしては終活について考えはじめる年齢が早くなっているようです。
ということは、死について考える年齢が若くなっているということですね。これを喜ばしいと表現していいのかどうかは分かりませんが悪いことではないと思います。
つまり、「死」と向き合うということです、決して死のうと思うわけではありません。
死ぬことは誰でも怖いものですよね。なぜ怖いのでしょう。
ただ、知らないことだから漠然と怖い、不安や恐怖を感じてしまうのが自然です。
ある程度年を取り高齢になって、心の準備はできていても、その恐怖は同じだと思います。
でも、死と向き合うということは、死を前向きに捉えるということにもなりませんか?
よく言われる言葉ですが、人は誰でも死を迎えます。そして、人は生まれた瞬間から老います。死なない人間はいないのです。
あなたの最後を前向きに考えることで漠然とした恐怖から解放されるかもしれません。
それならいっそ40代・50代からの終活、準備してみませんか?!
40代の終活・50代の終活で老後は安心!
最近では、世間でいうところの中年層、40代・50代の人の終活が話題になっているようです。
ところで、終活、終活と言っていますが終活の意味を理解している人はそうたくさんはいないのではないでしょうか。
終活とは「自分の死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備」ということになります。
近年、40代・50代で終活を考える人が増えているようですが、その中でも独身の人が多くなっていると聞きます。
それは、とても責任感の強い人の行動だと思います。死ぬ時にまで人に迷惑を掛けたくないという思いが強いのではないでしょうか。独身ということは、もし自分の身に何か起こっても誰の助けも期待できないのです。「自分の身は自分で」という思いが強く表れています。
そして、40代・50代という年齢は両親の死も視野に入れなくてはなりません。
それでは、40代・50代の終活はどんなものなのでしょう。
40代の終活
皆さんが自分の体力の衰えを感じたころって何歳ぐらいですか?
まず1番最初に感じたころは、きっと30~40代にかけてくらいではありませんか?
もちろん、人によって違いはありますが「あ~、もう若い時とは違うな~」と実感するのが40歳前後です。それは、女性も男性も同じだとは思いますが終活を考える40代は独身の女性が多いそうです。
40代の独身女性ともなれば、人を充てにしてはならないという思いが強く、尚且つ人生設計がしっかりとしてくるようです。
体力の衰えを感じてくるころが終活の入り口となっているのかもしれませんね。
50代の終活
50代ともなれば、職場や社会的にも責任のある立場の人が増えてきます。そうなると、先のこともしっかりと建設的に考えるようになるのでしょうか。
そして、もっと現実的なことが目の当たりになるのです。それは、高齢者問題であり、親の問題でもあります。
さらには、高齢の親の問題を抱えながらの子供の問題もあります。
そんな中で万が一、死を迎えるには何も準備してないとあたふたしてしまうばかりです。そうなる前に終活をしておけば誰にも迷惑を掛けず心置きなく死を迎えることができるのではないでしょうか。
40代・50代の終活は何をしたらいいの?
人が死を前向きに捉えることができる、ということはこれからの生き方に満足感を得られるようです。死ぬまでに何ができるのか考えることで幸福感を得られるのです。
その方法として、いくつかをご紹介したいと思います。
エンディングノートを作成
皆さんも聞いたことがあると思いますが、エンディングノートを作成しておくと便利です。
エンディングノートとは、家族や信頼できる人に伝えたいことを記したノートです。遺言状とは別に作成しておく方が良いですね。
エンディングノートを書くことで、自分の人生を振り返ったり、自分が死んだ時に家族が慌てなくとも済むというメリットがあります。ただし、40代・50代はまだ若く、これからまだ50年近く生きる可能性があります。途中で更新する必要もありますね。
では、具体的には何をどんなふうに書けばよいのでしょうか。
もちろん、エンディングノートを書くのに決まりはありません。基本的には自分自身のことを自由に書けばよいのです。
1.自分の基本情報
・生年月日
・住所、本籍地
・血液型
・身長、体重
・勤め先(住所・電話番号・部署など)
・趣味
・得意なこと
・好きなもの(食べ物を含む)
・嫌いなもの(食べ物を含む)
2.医療について
・アレルギー
・延命治療の希望
・持病
・常用薬
・臓器提供希望
3.葬儀や納骨について
・葬式の規模
・遺影の有無
・納骨の希望や寺院、霊園
4.相続財産
・金融機関名、支店名
・預貯金の種類、口座番号
・口座名義
・口座の種類
・連絡先
・通帳や印鑑の保存場所
5.遺言について
・遺言書の有無
・種類
6.死後に連絡してほしい人
・名前、住所、電話番号
7.ペットについて
・ペットの有無、名前、年齢
・ペットの食事
・ペットの病気の有無
・ペットのかかりつけ医
8.家族や親しい人へのメッセージ
日頃はなかなか口に出して言えなかったこと、思い出などをメッセージに残しておきましょう。写真などを一緒に張り付けておくと鮮明に思い出がよみがえりますね。
このエンディングノートは何もノートに書くばかりではありません。スマホやパソコンを使っても書き残すことはできますが、家族の人がスマホやパソコンが苦手な場合もあります。そのような事情を考慮すると普通のノートに書いた方が分かりやすいですよね。
それと、せっかくエンディングノートを書いたのに家族がその存在を知らなくては何もなりません。エンディングノートの存在をわざわざ知らせる必要はありませんが、「私に何かあった時はここを見てね!」と言うことは知らせておいた方が良いかもしれませんね。
断捨離
次は、これも流行りの言葉となっているようですが、断捨離(だんしゃり)について考えてみたいと思います。
断捨離というのは、自分が本当に必要とする物だけを残し、要らない物は切り捨てるという意味に使われているようです。
でも、これがなかなか難しいから困ってしまうのですよね。
人は物欲というものがあります。それが、生きるための糧となる場合もあります。
ですが、もしたくさんの物を残したまま亡くなってしまったら、残された家族の方はその処理に困ってしまうのではないでしょうか。
よく聞く話に、高齢で亡くなった親や舅、姑の残した遺品の処理に苦労したということがあります。高齢者というのは、往々にして物が捨てられない人が多くいます。そのような時代に育ったのですから、それは仕方のないことでもあります。
ですが、40代・50代の人はそのような年齢の親に育てられたとは言え、物に溢れた時代に育ったとも言えます。
今から少しずつ断捨離をしておくことで、残された家族の負担を減らしてあげましょう。
ご自分自身もきっとスッキリと終活に専念できるのではないでしょうか。
断捨離を60歳過ぎてから行うのとまだ体力が残っている40~50代で行うのでは体に対する不安も軽減されます。
さぁ、重い腰を上げて頑張ってみましょう!
1.仕分けをする
・カテゴリ別に分ける(衣類・雑貨・本・ケーブル類・ガジェットなど)
・必要な物、要らない物、どちらか分からない物の3種類に仕分ける
・仕分けをしたら、どちらか分からない物だけを再度仕分ける。これを半分にする目標で。
2.1ヶ月後に再度仕分けをする
前回、仕分けをして使うか捨てるか迷った物でも1ヶ月使わなかった物なら手放せるようになっているかもしれません。その時はスッパリと捨てることができるでしょう。
3.不用品を処分
必要な物と要らない物を仕分けたあとで、捨てるには惜しい物もあるでしょう。
・売れる物は売る
・欲しい人にあげるか譲る
・デジタル化する
4.不用品を処分した後でも残ってしまった物は捨てる
5.スッキリした状態をキープ
・新しい物を買う時は本当に必要かどうか良く考える
・1つ物を買ったら1つ物を捨てる覚悟で
・整理整頓を心がける
まとめ
これまで「40代・50代で終活なんて早い」と思っていたことが嘘のように感じませんでしたか?
上記にあるようなことを60代・70代で始めようとするには体力的に無理があるというものです。
もちろん、お手伝いをしてくれるお子さんやお孫さんがいるという人なら良いかもしれません。ですが、独身の人や、結婚していても1人の人もたくさんいます。
終活を大きく分けると「身辺整理」「生前整理」「断捨離」になります。つまり、いかに自分自身のことをスッキリと整理しておくかがポイントになりますね。
「いやいや、死んでからのことなんか関係ない」なんて言うのは若者の言うことです。
社会的にも責任のある年齢の40代・50代だからこその終活でもあります。
これからの残りの人生を無駄に過ごすのか、バラ色に過ごすのかあなたの終活への取り組み方で変わってくると言っても過言ではありません。
仕事での報酬=お金はこれからの時間をいかに幸せに過ごせるかの手段でしかありませんが時間は誰しも平等に与えられています。
その手段=お金や時間を少しだけ終活に廻すことで家族も自分も安心して死を迎えることができるでしょう。