2019-08-08

お葬式に適した数珠とその種類|新しく購入する方のために徹底解説

この記事を読むのに必要な時間: およそ4分
お葬式に適した数珠とその種類|新しく購入する方のために徹底解説

この記事の目次

お葬式には、数珠を持参するのが一般的。

持って行くべき数珠は、宗派や性別によって異なります。

数珠にはたくさんの種類があるので、自分はどれを買うべきなのか悩んでしまいますよね。

この記事では、お葬式に相応しい数珠の種類や選び方をご紹介しています。

注意点についてもお話しているので、お葬式に持って行く数珠のことでお悩みの方はぜひご参考にしてみてくださいね。

数珠とは

数珠とは、たくさんの小さな珠を紐で繋いで輪にしたものです。

お葬式や仏事で使われることが多いので、馴染みのある方も多いと思います。

まずは、数珠に関する基礎知識をご紹介します。

数を数えるためのもの

数珠は、インドで生まれて世界中に広まったアイテムです。

仏事に手に持って拝むイメージが強い数珠ですが、もともとは数を数えるためのものでした。

念仏やお題目を何回数えたか忘れないために、珠を指で動かしてカウントしていたのです。

ただの仏具ではなく、実用性のあるアイテムだったんですね。

珠の原料は、水晶などの天然石から鉄、真珠、珊瑚などさまざまです。

数珠は房のついた大きな親玉を中心に、たくさんの小さな珠で構成されています。

色や形、大きさはさまざまで宗派によって異なります。

ざっくり分けても現在70種類くらいはあると言われているので、自分に最適な数珠を選ぶのも一苦労です。

数珠の珠の数は煩悩を表している

珠の数は、数珠の種類によって違うもの。

正式な数珠の珠の数は108個で、これは煩悩を表しています。

煩悩とは、人間が抱いている欲望や執着のことです。

仏教では苦しみの元凶とみなされており、煩悩を消し去ることが悟りの一つの目的になっています。

拝む時に使う数珠に煩悩の数を反映させることで、悟りに近づきたいという願いを込めているのです。

しかし、最近では珠の数が少ない数珠が主流になっています。

輪が小さくコンパクトになるので持ち運びやすく、拝む時に楽に使えるのがメリット。

数珠には魔除けやお守りの役割もあるので、持っていると安心できます。

また、珠の数が少ないからといって、効果が半減するわけではありません。

大切なのは、拝む内容に数珠を用いて自分がどう向き合うか。

数珠の形式にとらわれず、自分に合ったものを探していきましょう。

お葬式で使う数珠の種類

お葬式で使う数珠は、2種類あります。

  • 略式数珠

  • 本式数珠

それぞれ、詳しくご紹介していきます。

略式数珠

略式数珠とは、宗派を問わず使える一重の数珠のことです。

珠の数は18~22個が基本で、小さくコンパクトなのが特徴。

別名を「片手念珠」や「一輪(ひとわ)数珠」と言います。

略式数珠のメリットは、なんといっても宗派を問わず使えること。

自分の宗派が分からなくても、どんなお葬式に参列する時も安心して使えます。

ただし、日蓮宗だけは例外です。

日蓮宗では珠の数が108個の本式数珠を持つことがマナーで、略式数珠を使うことは推奨されていません。

自分の宗派が分からない時は仕方ありませんが、日蓮宗の人は要注意です。

本式数珠

本式数珠とは、宗派ごとに種類が違う二重の数珠のことです。

珠の数は108個で、大きく長いのが特徴。

別は「本連数珠」や「二輪(ふたわ)数珠」と言います。

珠の数が省略されていない正式な数珠なので、自分の宗派が分かっている場合はこちらの本式数珠を使用するのがおすすめ。

本式数珠は、宗派によって珠の形や房の種類などの形式がはっきりと定められています

それぞれの宗派で強いこだわりがあるのでお値段は少し高めですが、数珠は一生使えるものです。

特に、自分の宗派の行事に参加する時や、親族のお葬式に参列する時は要注意。

略式数珠を持っていくとマナー違反になることもあるので、本式数珠を1つ持っておくと安心です。

宗派別の本式数珠一覧

本式数珠は、宗派によって形式がはっきりと定まっています。

仏具店に行けば宗派別に紹介してもらえますが、事前に下調べをしておくことは大切ですよね。

宗派別の本式数珠の特徴をご紹介します。

浄土宗

2つの大きさが異なる輪を1つに繋いだような形が特徴。

珠の数は一連に27個、もう片方に20個もしくは40個です。

二連を合わせても珠の数は108個に届きませんが、2つの異なる輪を利用すれば数はたくさん数えられます

金属製の二連の輪に、房が付いています。

天台宗

珠の形が丸玉ではなく、平玉なのが特徴。

そろばんのような形なので、珠を動かしやすく数を楽に数えられます。

小さな珠の数は108個ですが、一番大きな親玉にはさらに2本の連なる房があり、それぞれに10個の丸玉と20個の平玉が付いています。

全体の珠の数がとても多く、全てを用いると約3万回まで数をカウントできるのが特性です。

真言宗

表と裏に、2本ずつ房が付いているのが特徴。

親玉から数えて7個目と21個目に、四天という目立つ珠が区切りとして付いています。

これは、お経や念仏を7、21、54、108回と唱える修法があるからです。

別名を「振分(ふりわけ)数珠」とも言います。

浄土真宗

数が数えられないように、片方の房が「蓮如(れんにょ)結び」になっているのが特徴。

もう片方の房には、20個の小さな弟子玉が付いているのも特徴です。

数を数えられないようにしてある理由は、浄土真宗の教えにあります。

浄土真宗には「煩悩具足」という考え方があり、煩悩を持ったままでも救われるというのが教えです。

煩悩を消し去る必要がないので、正式数珠には念仏やお経を数える役割が与えられていません。

曹洞宗・臨済宗

108個の一連数珠が、二重になっているのが特徴。

曹洞宗と臨済宗の数珠はよく似ていますが、1点だけ違いがあります。

それは、曹洞宗にだけ金属の輪が付いているということ。

ちなみに、この2つの宗派には念仏やお経を唱えず、自分と向き合う座禅を基本としているという特徴があります。

そのため、数珠を用いて拝む機会が少なく、正式数珠を持っていない人もたくさんいます。

日蓮宗

2個の親玉にそれぞれ房が付いており、片方には2本、もう片方には3本あるのが特徴。

3本のうち1本には、10個の弟子玉が付いています。

房が5本もあるのは珍しく、それぞれに意味があるという諸説も。

日蓮宗の本式数珠は特殊なので、略式数珠を用いらないことが推奨されています。

数珠には女性用・男性用がある

数珠の種類は宗派によって異なりますが、男性と女性でも違います。

明確な決まりがあるので、うっかり間違って購入してしまうと大変です。

女性用・男性用の特徴を、それぞれご紹介します。

女性用の数珠の特徴は小さいこと

女性用の数珠の特徴は、輪と珠が小さいことです。

腕の細さや手の小ささに合わせて、持ちやすいように配慮されています。

珠や房の色もお洒落なものが多く、男性用よりも種類が豊富です。

最近の流行は、珠と房の色を合わせているもの。

お葬式にお洒落は不要ですが、一生使える数珠のデザインにはこだわりたいですよね。

宗派さえ間違わなければ、数珠はどんなものを使っても構いません。

仏具店や通販では、さまざまなお洒落な数珠が売っているのでぜひチェックしてみてくださいね。

男性用の数珠の特徴は大きいこと

男性用の数珠の特徴は、輪と珠が大きいことです。

腕の太さや手の大きさに合わせて、持った時に不自然でないように配慮されています。

珠や房は落ち着いた色が多く、房のデザインもシンプル。

女性用に比べると、数珠の種類は少ない傾向にあります。

お洒落なものを探したい時は、仏具店よりも通販がおすすめ。

取り扱っているラインナップが多いので、きっとお気に入りのものが見つりますよ。

お葬式で数珠を使う時の注意点

数珠には、相応しいものとそうでないものがあります。

特に、これから用意する予定の人は要注意。

お葬式で数珠を使う時の注意点について、ご紹介します。

数珠の貸し借りはしない

急なお葬式で数珠が用意できない時、人から借りようかなと検討する人は少なくないと思います。

特に、若い人は葬儀に参列する機会が少なく、自分の数珠を持っていない人は多いですよね。

しかし、数珠の貸し借りはしないのがマナーです。

数珠には、念仏やお経の数を数えるだけでなく、持ち主の身を守るというお守り効果があります。

家族間であっても、人と共有したり貸し借りをするべきものではないのです。

では、どうしても準備が間に合わなかった時はどうしたらいいのか。

実は、数珠はお葬式に必ず必要なものではありません。

あった方がいいのは確かですが、必需品ではないのでなくてもマナー違反にはならないのです。

どうしても準備が間に合わなかった時は、数珠は持って行かずに参列してもOKなので安心してくださいね。

パワーストーンの数珠は使わない

最近、流行っているのがパワーストーンブレスレットです。

別名は「数珠ブレスレット」で、愛用している人はとても多いですよね。

しかし、このパワーストーンブレスレットと数珠は全くの別物です。

前者はお洒落を目的に、ファッションアイテムとして作られているもの。

宗教的な役割や効果はないので、数珠の代わりにお葬式に持って行くのは絶対にやめましょう。

お葬式に数珠を持って行くなら性別と宗派に合ったものを選ぶ【まとめ】

お葬式に持参する数珠は、宗派や性別によって相応しいものが違います。

必需品ではありませんが、自分のものを持っておくとお守り効果もあり安心です。

一度購入すれば一生大切に使えるので、ぜひ自分だけの素敵な数珠を探してみてくださいね。

 

 

関連記事