2019-08-08

仏壇に飾るお花のマナーと選び方とは?|仏花は人が修行する忍辱の顕れ

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仏壇に飾るお花のマナーと選び方とは?|仏花は人が修行する忍辱の顕れ

この記事の目次

仏様、仏壇、墓にお供えする花というと何の花を想像しますか?

断然、菊の花を想像してしまうのは私だけでしょうか。ところが、仏壇の花は意外とカラフルでもマナー違反ではないようです。

仏壇やお墓にお供えする花、仏花はカラフルでも良かったのです。特にこれは飾ってはいけないという決まりもありません

ですが、「仏様」に関しては大人の礼儀、作法、マナーが問われる場です。そして「仏様」のご供養はあなただけの問題ではありません。あなたの代々のご先祖様が浄土で笑われないようにマナーをしっかり守って仏花をお供えしましょう。

この記事では、墓や仏壇に飾る花選びとお供えする時のマナーについてまとめてみました。

ぜひ、ご覧になりご供養の参考にしていただきたいと思います。

仏花の意味

仏花とは墓や仏壇など仏様に供える花をいいます。

仏教では、ご先祖様や故人の霊を供養するための大切なお供えになります。

また、仏花は忍辱(ニンニク)といった意味も含まれているようです。忍辱とは、忍耐を表す仏教用語で耐える、耐え忍ぶということです。

仏教で花は、厳しい自然界を耐え抜いて花を咲かせることから、人間の仏様に対しての厳しい修行への誓いに倣って(ならって)供えられるようになったということです。

厳しい自然界の中でも耐え忍び美しい花を咲かせる、その姿を人間の修行に見立てるなどというのは仏様の温かな心の表れではないでしょうか。

仏花はどんな花が好まれるの?

仏花には特別に決まりはないようですが、やはりご先祖様、故人にお供えする花です、失礼、無礼があってはならないのは基本中の基本です。

仏花に控えた方がいい花

アザミ・薔薇など→ 棘(とげ)のある花は殺生の意味がある

彼岸花・テッポウユリ→ 毒を持つ花としてタブー視されている

百合(ゆり)→  香りが強い

ほかにも、ツルがある花は枯れやすいという理由から控えた方がいいとされています。

ですが、これらは控えた方がいいというだけで絶対ダメというわけではありません

薔薇を好んだ故人、百合を好んだ故人にはお供えしても良いとされているようです。ですが、墓参りでのお供えは控えて仏壇に供えて差し上げた方が喜んでいただけそうですね。

仏花に相応しい(ふさわしい)花の色

 白色→ 亡くなられた方の49日までは、あまり色の濃い花をお供えしない方が良い場合があります。それは、亡くなった方は49日かけてあの世へと旅立つため、途中で現世を眺める時に花の色を通して見ると言われているからです。故人が現世を眺めた時にあまり色の濃い花が供えられていてはしっかりと見ることができないということですね。なので、49日までは白い花をお供えしてしっかりと現世を見てもらい安心していただきたいですね。

白との相性がピッタリの黄色→ 仏花は鮮やかな色が好まれるといいます。49日までは白色がマナーとされていますが、白色を基本に黄色をブレンドするのもいいかもしれません。最近では、元気のでるビタミンカラーの黄色やオレンジなどの花がお供えされるケースが増えているそうです。

高貴な紫色→ 紫というと高貴な色として尊ばれています。紫には賢い,気高いといったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。紫色は白色や黄色とのバランスも良く紫色の凛とした色合いが一層際立つでしょう。

49日を過ぎたら赤色→ 仏壇に供える花としては華やか過ぎるイメージがありますが、真言密教では赤色は平等を意味すると言われています。つまり、現世は平等であるといった意味になります。

優しい色合いのピンク色→ ピンク色は赤色よりもイメージとして仏花に相応しくないイメージがありますが、大丈夫です。ピンク色の持つ温かな色が優しい気持ちにしてくれます。特に故人が若い女性だった場合は必ず供えたい花の色ですよね。

花の種類

仏花は日持ちが良いことが選ぶ基準としてあげられます。日持ちするとは、傷みにくいいということですね。花は種類にもよりますが決して安いものではありません。毎日のようにお供えしたいけど枯れてしまうのも早いと、そうはいかないのが現実です。

→ 菊は仏花としては最も望まれている花とされています。菊は日持ちが良く、邪気を払うという意味も含まれているようです。菊の花言葉も清浄、高尚という高貴な言葉でお供えにピッタリです。

菊の花はたくさんの種類があるので選ぶ際に困らないのも嬉しい仏花ですね。

カーネーション→ カーネーションは暑い夏でも日持ちする花として重宝されています。ブルーや可愛いピンクのカーネーションを白い菊やユリと合わせると華やかなのに上品なイメージがアップします。

ユリ・カサブランカ→ ユリは匂いがキツイという理由から好き好きがありますが、お供えしてはいけない花ではありません。日本ではユリを美しい女性に例えて「歩く姿は百合の花」ということわざがあります。

トルコキキョウ→ トルコキキョウは色が白、紫、ピンク、クリーム、グリーンなど、種類に恵まれていることから理想的な仏花に相応しい花です。

水仙→ 水仙の香りは春を思わせるとして仏花や手元供養に重宝な花とされています。

リンドウ→ リンドウは秋の代表的な花です。よく見かけるのは紫が多いようですが、青やピンク、白などもあります。紫のリンドウ、カサブランカ、白い菊などを組み合わせると高尚で高貴な仏花になります。

造花や流行りのブリザーブドフラワーはマナー違反?

仏花に必要なことは日持ちすることです。

それでは、生花ではなく造花やブリザーブドフラワーはマナー違反なのでしょうか。

お花が大好きだった故人のために、なるべく毎日新鮮な花をお供えしてあげたい。

でも、花はそんなに日持ちしないし、費用もバカにならない。

仏教的な考えとしてはどうなのでしょうか。

「生あるものは必ず滅する」といった考え方があります。そのため、造花やブリザーブドフラワーは仏様にお供えする花には相応しくないという考え方もあるようですが、要は心です。

心がこもっている花ならば、良いということではないでしょうか。もちろん、ご自身だけではなく、家族や親戚の方のお気持ちも取り入れた一番相応しい花をお供えすることで故人も安心するのではないでしょうか。(※ブリザーブドフラワーとは生花を特殊な液の中に沈めて水分を抜いた素材でできている。壊れにくくみずみずしい状態で保つことができる花)

仏花

仏花の生け方

仏花を生ける際には形があるようです。まず、中心には長い花を、それから花瓶の形も合わせて菱形になるように生けます。そして、花の数は奇数が良いようです。

例えば、3本なら白色・黄色・紫、5本なら白色・黄色・赤色・ピンク・紫が理想的ですが、厳しい決まりではないので全体的に明るく華やかになり、仏壇の大きさに合えば良いようです。

仏花を長持ちさせる秘訣

仏様にお供えするお花を長持ちさせたいけど、すぐに枯れてしまうという悩みがあります。

花が枯れてしまうのはバクテリアという細菌が原因なのです。バクテリアという細菌が繁殖してしまい日持ちしません。バクテリアは花の切り口で繁殖を繰り返してしてしまい、切り口を塞ぎ水分を吸えなくさせてしまうのです。

では、バクテリアを繁殖させないようにすれば良いのではないでしょうか。

そうすることで仏花の花は驚くほど長持ちすると言われています。

仏花を長持ちさせる方法

・よく切れるカッターや刃物で茎を斜めに切る→ 水分を吸う面積を多くする

・水に浸かる葉は取る→ 葉が水に浸かるとバクテリアが増える

・銅(10円玉)を入れる→ 銅イオンは殺菌作用がある

・まめに水を替えると同時に茎を切る→ バクテリアの繁殖を防ぐ

・アルカリ性の洗剤を一滴入れる→ 洗剤の殺菌効果でバクテリアの繁殖を防ぐ

・水は少なめにする→ たくさん水が入ってると虫がわいたりして茎が傷む原因になる

・微炭酸水を使う→ 炭酸水は殺菌効果があるが強すぎると枯れてしまうので微炭酸水で

・水を取り替えるたびに花瓶も洗う→ 花瓶の汚れがバクテリアの繁殖に

・枯れた花や葉は取る→ 枯れた花や葉があると水あげが悪くなる

・延命剤を使用→ 花に栄養もあげられ、バクテリアの繁殖も防ぐ、効果抜群

三具足・五具足とは

ご家庭に仏壇がある方はご存知かもしれませんが、三具足、五具足とは、あまり馴染みのない言葉かもしれません。

三具足、五具足とは仏壇や寺院などの仏具のことをいいます。

いわゆる、仏教における儀式に用いる仏具のことです。その中でも最も重要な仏具である香炉(こうろ)と燭台(しょくだい)、花立の3つを「三具足」といいます。

香炉には線香、燭台にはろうそく、花立には仏花というのが通常です。また、五具足は香炉を中心に燭台と花立を一対ずつ並べるパターンをいいます。

これは、宗派によって異なるそうですが、いずれにしても仏花はとても重要な意味を表していることが伺えます。

行事による仏花の違い

仏花は宗派の違いもありますが、地域によっても違いがあります。

普段の仏壇で飾る仏花は三具足で良いようですが、法事や法要の時は五具足が良いとされています。ですが、五具足がなければ三具足のままでも構わないとされているようです。

お骨上げ・初七日・49日・百か日・初盆・一周忌・三回忌

最近では、葬儀でも故人の好きだった花を祭壇にたくさん飾られている華やかな葬式が多くなっているようです。

ですが、基本的には悲しみに包まれた行事ごとに、仏花のマナーはあるのでしょうか。

故人が亡くなられてからまだ日が浅いお骨あげ、初七日から三回忌までは上記にもあるように白い花を基調とするようです。それ以外で青色、紫色、黄色、葉物などを使った色合いでまとめます。

基本的には寒色系でまとめること、赤色やピンクなどの派手な色は控えた方が良いでしょう。それ以降の七回忌や法要には華やかでカラフルな色の花をお供えすることはタブーとされないようです。

まとめ

仏花はお香や灯籠(とうろう)と同じでご先祖様や故人を供養するために大切な役割を果たすものになります。

それと共に、お供えした人の心も穏やかな気持ちにさせてくれます。

最近では、仏花も多種多様で生花だけにこだわらないこともあるようです。

造花やブリザーブドフラワーなどの需要も豊富にあるようなので、その場面に合わせた仏花を選びたいものです。

仏壇に供える仏花のマナーとは心がこもっているかどうかであり、ご先祖様や仏様に香りや色合いを楽しんでもらうことが一番大切なことではないでしょうか。

また、仏教が意味する仏花の忍辱、忍耐を心がけて手を合わせることが大切なマナーだと言えそうです。

 

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