2019-08-08

供養って何をするもの?追善供養、法要に必要な知識や宗派別の違いについて

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供養って何をするもの?追善供養、法要に必要な知識や宗派別の違いについて

この記事の目次

「供養って何をすればいいの?」

「宗派によって違いはあるの?」

など、供養について疑問に思ったことはありませんか?

供養とは、亡くなられた方を偲び、感謝する行為のことです。

一般的には、お墓参りをしたりお仏壇にお花や食べ物をお供えしたりすることをさします。

また、葬儀の後に行う初七日や四十九日といった法要・法事も供養の一種です。

このように亡くなった人の冥福を祈って行う供養を、「追善供養」といいます。

今回はこの「追善供養」を中心に、その意味や宗派による違い、また現在の供養の在り方などについてご紹介していきます。

 

追善供養の内容

追善供養の「追」は「追いかける」、「善」は仏教上の善行を表します。

つまり、追善供養の意味とは、生きている者が故人の代わりに善行を積んであげることで、亡くなった人が徳を積み、極楽浄土に行けるようにするというものです。

そのために行うのが法要であり、遺族・親族が集まってお坊さんのお読経のもとでお焼香をするなどします。

ちなみに、浄土真宗や真言宗といった即身成仏(亡くなるとすぐ仏様の手で極楽浄土へ連れて行ってもらえる)を思想の一部とする宗派の場合は、成仏を祈る必要がありません。

そのため、法要は亡くなった方を偲び、仏の教えに接する意味合いを持ちます。

 

亡くなった方が成仏できるように手伝ってあげるのが法要・法事

追善供養のなかでも特に大きな意味を持つのが、法要・法事です。

法要・法事は亡くなった方が成仏できるように祈る儀式といえます。

種類としては、一般的に知られる初七日、四十九日といった日ごとに計算する忌日法要と、弔い上げの三十三回忌まで年単位で祥月命日(亡くなった月日)に法要を行う年忌法要があります。

また、仏教以外の神道やキリスト教にも同様の儀式が存在します。

 

四十九日の意味

ちなみに、仏教では亡くなった方の魂は49日間成仏せずにさまよい続けていると考えます。

その間に行われるのが、死後の世界を決める審査です。

7日ごとに徳が足りているか、生前に悪事を働いていなかったかなどのチェックを受け、次々に不動明王などの仏様と対面することになります。

そこで、極楽浄土に行くに値するかどうかを品定めされるのです。

私たちが法要をするのは、「亡くなった方が成仏できますように」「極楽浄土へ行けますように」と祈ることで、「これだけ多くの人が願っているのだから、相応の働きをしてきた人間だったに違いない」と仏様にはからって戴くためといわれます。

 

法要・法事の追善供養はいつ行う?

すでにご紹介した通り、法要・法事の追善供養には2種類あります。

ご臨終から日数で計算する忌日法要と、祥月命日に年単位で供養を行う年忌法要の2つです。

 

忌日法要

仏教では、亡くなった日(命日)から数えて7日ごとを忌日といって、初七日、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか)、六七日(むなのか)、七七日(なななのか/ なのなのか、一般的にいわれる四十九日)、百カ日がそれぞれ忌日法要のレパートリーとなっています。

一般には、四十九日までが忌中(きちゅう)とされ、この間は結婚式などのお祝い事への参加や、神社への参拝を控えることが勧められています。

このことから、四十九日の七七日は忌明け法要とも呼ばれます。

近年は法要の簡略化が進み、初七日はお葬式の式中に行われることが増えました。

行き先が決まる四十九日は、故人の魂がこの世にとどまる最後の日でもあるため、親族・遺族で忌明け法要を行うことは大変意味深いことといえます。

 

年忌法要

祥月命日(亡くなった月と日)に行う年忌法要には、次のようなものがあります。

 

  • 一周忌:満一年目

  • 三回忌:満2年目

  • 七回忌:満6年目

 

これ以降は、十三回忌、十七回忌、と三と七のつく年に年忌法要が行われます。

基本的には、三十三回忌、宗派や団体によっては五十回忌を弔い上げとするのが一般的です。

ちなみに、のちにご紹介する宗派による違いは、年忌法要に関するものとなります。

 

法事・法要で何をするのか?

法事・法要の流れは次のようなものが一般的です。

 

  • 僧侶による読経

  • お焼香

  • 僧侶による法話

  • 会食

  • お墓参り

 

近年はお墓が遠方になる場合も増え、お墓参りはせず会食で終えるケースも増えています。

 

法事・法要で気を付けたい、準備のあわただしさ

四十九日法要を行う場合、お葬式の後にあわただしく法要の準備にとりかかる必要があります。

法要の準備とは、場所、食事、引き物、移動手段の4つです。

加えて、法事の一カ月前には親族に案内の連絡をし、出欠の確認をしなければなりません。

また、お寺に連絡を入れ、僧侶の都合を確認する必要もあります。

場所は自宅やお寺、葬儀会館が一般的です。

また、引き物は結婚式でいうところの引き出物で、来てくれた親族に持って帰ってもらうお土産のようなもの。

食事と合わせて、人数分の手配が必要となります。

移動手段については、お墓参りを行うかどうか、式場の交通利便性などによって準備の有無が変わります。

いずれも手間のかかる作業なので、四十九日の一カ月前、つまり葬儀後2週間以内に準備に取り掛かるとスムーズに法要を行うことができるでしょう。

 

供養の宗派による違いとは?

供養の宗派による違いは、主に次の2点があります。

  1. 年忌法要のタイミング

  2. お墓や仏壇の飾り方

順に見てみましょう。

 

年忌法要のタイミング

年忌法要を行う時期については、宗派によってこまごまと差異があります。

宗派別にまとめると、次のようになります。

 

宗派別年忌法要

宗派名

年忌法要の特徴

浄土真宗

上記の年忌法要早見表のとおり。 三十三回忌は弔い上げとなります。
地域によっては主な法要以外は省略されます。

真言宗

一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌までは浄土真宗と同じです。
(次の二十三回忌と二十七回忌は行わず)二十五回忌を24年目に行い、三十三回忌で弔い上げとなります。
それ以降は、五十回忌、百回忌、百五十回忌となります。

曹洞宗

同じ曹洞宗であっても、地方によって大きく異なります。
一般的には、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌までは浄土真宗と同じです。

次に、二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2つの代わりに二十五回忌を行う場合があります(お寺や地域により異なります)。
その後、三十三回忌、三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌、五十回忌、百回忌となります。

弔い上げ(または弔い納めとも言う)は三十三回忌とするお寺が多いのですが、一部は三十三回忌、三十七回忌を済ませたのち、五十回忌を弔い上げとする寺もあります。また、弔い上げを済ませた後も五十回忌と百回忌は特別に行われます。

臨済宗

上記の年忌法要早見表のとおり。地域によっては主な法要以外は省略されます。
なお、二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2つの代わりに二十五回忌を行う場合があります(お寺や地域により異なります)。

日蓮宗

上記の年忌法要早見表のとおり。地域によっては主な法要以外は省略されます。
なお、二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2つの代わりに二十五回忌を行う場合があります(お寺や地域により異なります)。

真宗

上記の年忌法要早見表のとおり。但し三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌は省略されるケースが大半です。
なお、二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2つの代わりに二十五回忌を行う場合があります(お寺や地域により異なります)。


引用:https://www.jp-guide.net/manner/na/nenki_houyou.html

しかし、地域やお寺によって異なる場合もあります。

詳しくはお願いするお寺に問い合わせてみるのがよいでしょう。

 

お墓や仏壇の飾り方

お墓や仏壇の飾り方は、宗派によって多岐にわたります。

詳しくは、仏壇仏具専門店のホームページ等をご参考ください。

 

供養の簡略化とともに増えてきた選択肢

忙しい現代では、供養を行いやすい環境を整えることが何よりも大切です。

ここでは、近年増えている供養の新しいやり方を2つご紹介します。

 

  1. 永代供養

  2. 手元供養

 

1.永代供養

永代供養とは、僧侶が仏事のたびにお経をあげてくれるサービスのことをいいます。

具体的には次のような2種類のサービスがあります。

 

  1. 維持費や管理費を払い続けることで個別に供養してもらう

  2. 一定の期間を過ぎると、合祀墓に移される

 

サービス1.維持費や管理費を払い続けることで個別に供養してもらう

こちらは納骨堂のようなシステムで、月や年当たりの費用を払うことで個別に供養してもらうことができます。

メリットとしては、雨の日も構わず訪れることができることや、費用が低額であることの2点です。

 

サービス2.一定の期間を過ぎると、合祀墓に移される

こちらは、一括で支払いをした後、一定の期間を過ぎるとお骨が合祀墓に移されるものです。

お盆やお彼岸には合同でお経をあげてもらうことができますが、個別ではないため信仰心がある方からすると違和感がある可能性があります。

メリットとしては、無縁墓を生むリスクがないことと、低額かつ支払いが一度である点です。

 

2.手元供養

遺骨ペンダントやミニ骨壺など、亡くなった方を身近に感じながらいつでも供養することができるのが、手元供養です。

「お骨を全て納骨してしまうのは、なんだか寂しい」という方や、「お墓がないが、合同で祀られるのは嫌だ」といった方を中心に広がりを見せています。

しかし、紛失のリスク等もあるため、事前にしっかりと調べたうえで選ぶ必要があります。

 

まとめ

今回は、供養についてご紹介しました。

法要や法事など、供養は手間のかかる行事も多いものです。

しかし、共に過ごした時間を思って、心を込めて合掌することが何よりの供養となります。

お忙しいという方は、新しいサービスを活用すれば、亡くなった方を思う時間を作ることができるかもしれませんよ。

 

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