2019-09-09

喪主の挨拶は何を話す?実はたくさんある喪主挨拶の場面と、挨拶文例を紹介

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喪主の挨拶は何を話す?実はたくさんある喪主挨拶の場面と、挨拶文例を紹介

この記事の目次

主に、告別式の最後に行われる喪主の挨拶。

とはいえ、何を話していいか分からないという方も多いのではないでしょうか?

しかし実は、喪主の挨拶には型があり、型さえ知っておけば何も怖くないのです。

葬儀を取り仕切り、親族・一般客の対応に追われる喪主は葬儀において非常に重要な役割ですが、なかでも挨拶はとくに大きな意味を持ちます。

それは、会葬者に対して感謝の気持ちを伝える場面だからです。

今回の記事では、告別式の最後以外にも喪主の挨拶が必要な場面があることや、その例文、また故人と喪主の関係ごとに異なる挨拶文例を紹介します。

重要な喪主挨拶で失敗しないよう、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。

 

喪主の挨拶が必要なタイミングはいくつかある

喪主の挨拶というと告別式での挨拶と思われがちですが、軽い挨拶も含めると、喪主の挨拶をするタイミングは意外に多いものです。

一般的な葬儀の流れは次のようになります。

太字は、喪主の挨拶をする機会があるタイミングです。

 

  • 通夜

  • 通夜ぶるまい

  • 僧侶を迎える

  • 告別式

  • 出棺・火葬

  • 精進落とし

  • 収骨

  • 解散

 

収骨以外のすべてにおいて、挨拶をする機会があります。

順番に、具体的なタイミングや内容の方向性を例文とともご紹介します。

 

通夜

読経とお焼香が終わり、僧侶が退席したら喪主の挨拶をするタイミングです。

押さえたい内容は、次の通りです。

  1. 弔問に対するお礼

  2. 生前、病気中の厚誼に対するお礼

  3. 通夜ぶるまいの席への案内

  4. 告別式の案内

挨拶文例は次の通りです。

通夜の挨拶文例1.

本日はお忙しい中をお越しいただきまして、まことにありがとうございました。

こうして皆様方にお集まりいただきましたこと、父はさぞかし喜んでいることと思います。

父は1年ほど前から闘病生活を続け、一時はよくなったのですが、その後良くなることはなく今日に至ってしまいました。

最期は眠るように息を引き取りましたのが、せめてもの救いでございました。

生前中に賜りました皆様からのご厚意に、心から感謝を申し上げます。

別室にてささやかなお食事をご用意いたしましたので、お時間の許す限り皆様でゆっくりと故人を偲んでいただければ幸いです。

なお、告別式は明日午前11時よりこちらの式場で執り行います。

ご都合がよければ、ぜひ最後のお見送りをしていただきたく存じます。

 

通夜ぶるまい

通夜ぶるまいを戴く前と後に、喪主から挨拶をするタイミングがあります。

気楽に過ごしてほしい旨を伝えるのがよいでしょう。

また、「お開き」や「乾杯」は祝宴の場で使われる言葉ですので避けた方が無難です。

 

通夜ぶるまいの挨拶文例1.

皆様、大変お疲れ様でございました。

皆様にお越しいただき、母もさぞ喜んでいることと思います。

元気で朗らかだった母ですので、あまり湿っぽくせずにお過ごしいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

通夜ぶるまい終了の挨拶文例1.

皆様、本日は本当にありがとうございます。

ごゆっくりお過ごしいただきたいところではございますが、遠くからお越しの方もいらっしゃいますので、このあたりで終了とさせていただきます。

なお、告別式は明日午前11時よりこちらの会場で執り行いますので、ご都合がつきましたらご会葬いただけたらと存じます。

夜も更けてまいりましたので、どうぞお足もとにお気を付けくださいませ。

本日はまことにありがとうございました。

 

通夜ぶるまい終了の挨拶文例2.

皆様、今日は亡き父のためにお集まりいただき、まことにありがとうございました。

おかげで、通夜の儀式を滞りなく済ませることができました。

まだごゆっくりしていただきたいところではございますが、明日の告別式に差し支えるといけませんので、たいへん勝手ではございますがこのあたりで終了とさせていただきます。

 

僧侶を迎える

告別式の前に、僧侶に挨拶をするタイミングがあります。

お布施は、この時にお渡しします。

 

僧侶への挨拶文例1.

本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。

こちら(お布施)は謝礼ですので、どうぞお受け取りくださいませ。

本日は何卒、よろしくお願いいたします。

 

特段かしこまった挨拶は必要ないので、お布施を準備し忘れないようにだけ注意しましょう。

 

告別式

告別式が一通り終わり、僧侶が退座すると喪主の挨拶です。

内容としては通夜の挨拶と大差ありませんが、火葬場の予約時間などもあるため、あまり長くなり過ぎないよう注意するとよいでしょう。

 

告別式の挨拶文例1.

本日はお忙しい中、母〇〇の葬儀・告別式にご会葬いただき、まことにありがとうございました。

皆様から心のこもったお別れの挨拶を賜り、母もさぞかし喜んでいることと思います。

母は〇〇病院にて〇〇歳の生涯を終えましたが、大往生ともいえる安らかな最期であったことは、子として何よりの慰めでございます。

生前中のご厚誼(こうぎ)に対して、厚く御礼を申し上げます。

まだまだ未熟な私どもではありますが、母の教えを守り、精進していく所存です。

皆様方には、母と同様にご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう、お願い申し上げます。

本日は、まことにありがとうございました。

 

この記事の最後では、故人が兄弟だった場合や妻だった場合など、続柄別に喪主挨拶の例文をご紹介しています。

ぜひ、そちらも参考にしてみてください。

 

出棺・火葬

火葬場へ出発する前に、火葬場へは向かわない親族や一般客に対して挨拶をします。

タイミングとしては、霊柩車にお棺が収まったあとです。

短く、簡潔に感謝の気持ちを伝えられるとよいでしょう。

 

出棺・火葬の喪主挨拶文例1.

皆様、本日はご弔問いただきましてまことにありがとうございました。

どうぞお疲れが出ませんよう、お気をつけておかえりくださいませ。

 

挨拶をして深々とお礼をしたら、車やバスに搭乗します。

 

精進落とし

火葬炉にお棺を納めたら、式場や控室で精進落とし(お食事)をいただきます。

精進落としの席では、初めと終わりに挨拶をします。

初めの挨拶では、無事に葬儀を終えられたことに対する感謝の気持ちや、ゆっくり食事を楽しんでもらいたいことを伝えましょう。

終わりの挨拶では、食事を終えることと今後も支援を賜りたいことなどを伝えます。

 

精進落としの喪主挨拶文例1.

本日はお忙しいところ、最後までお見送りいただきましてまことにありがとうございました。

おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。

ささやかではございますが、精進落としのお食事をご準備いたしましたので、父の思い出話でもしながら召し上がっていただければと存じます。

収骨まではまだ〇時間ほどございますので、お時間の許す限りごゆっくりとお過ごしください。

 

精進落とし終了の喪主挨拶文例1.

本日はまことにありがとうございました。

私ども家族も知らなかった母の話をうかがうことができまして、あらためて母のことを知る機会となりました。

まだ思い出話をお聞かせ願いたいところではございますが、あまり長くお引止めしてもご迷惑かと存じまして、このあたりで終了とさせていただきます。

なお、四十九日の法要は〇月〇日の日曜日を予定しております。

どうか今後ともよろしくお願いいたします。

本日は、まことにありがとうございました。

 

収骨

収骨のあとは、式場に戻り、荷物や供物を持ち帰る準備をして解散となるのが一般的です。

とくに挨拶が必要となる場面ではありません。

 

解散

精進落とし終了が最後の挨拶の場面となる場合もありますが、解散時にねぎらいの一声をかける場合もあるでしょう。

丸一日拘束されて、親族方は疲れているはずです。

手短に簡潔に感謝の気持ちを伝えましょう。

 

解散時の喪主挨拶文例1.

皆様、本日はまことにありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞお気をつけてお帰りください。

本当にありがとうございました。

 

続いては、告別式後の一般的にいわれる喪主の挨拶を行ううえで気を付けたいポイントを紹介します。

喪主の挨拶は3分以内に収める

挨拶の長さは1~3分が目安です。

長すぎる挨拶は、会葬者の負担となってしまいます。

不安な方は、紙を見ながら落ち着いて話すのがよいでしょう。

 

喪主の挨拶の内容の組み立て方

挨拶の内容には型があります。

挨拶に含めるべき内容は、主に次の5つです。

  1. 自己紹介

  2. 弔問のお礼

  3. 生前のお礼

  4. 故人のエピソード

  5. 今後のこと

内容の組み立て方としては、1,2,3,5は決まった文句を故人との関係を基準に用意し、4で自分の言葉を伝えるのが良いでしょう。

また、葬儀では使用を避けるべき言葉がありますので、控えましょう。

 

喪主の挨拶で使わない方がいいNGワード、忌み言葉

喪主の挨拶をはじめ、葬儀では使わない方が良い言葉がいくつか存在します。

これらは、忌み言葉と呼ばれ、具体的には不吉なことを連想させる言葉や、生死に関する直接的な表現、「重ね重ね」「しばしば」などの重ね言葉は避けるのがよいとされています。

 

不吉なことを連想させるような言葉

九や四、迷う、浮かばれない、再び、など

 

重ね言葉

重ね重ね、しばしば、ますます、いよいよ、など

 

生死に関する直接的な表現

死ぬ、急死、生きる、生存、死亡、など

 

これらの言葉は避けるようにしましょう。

 

続柄別、喪主の挨拶の例文

ここまでは、喪主が挨拶を行うタイミングや簡単なポイントについて見てきましたが、最後は実際に使える喪主と故人の関係ごとの挨拶文例をご紹介します。

 

告別式の喪主挨拶1.長男が父を見送る挨拶文例

山田武の長男の山田仁でございます。遺族を代表してご挨拶をさせていただきます。

本日はお忙しい中、父、山田武のためにお集まりいただき、まことにありがとうございます。

おかげをもちまして、つつがなく式を執り行うことができ、これより出棺の運びとなりました。

父は6月1日の夜10時頃、心不全のため人生の幕を下ろしました。享年88歳でございました。

若いころは仕事一筋だった父ですが、退職後は母と趣味のガーデニングに興じ、毎日を楽しそうに過ごしていました。

体調を崩したこともありましたが、闘病の期間は短く、大往生だったと思います。

皆様からいただいた生前のご厚誼(こうぎ)に、心より感謝いたします。

母に代わって、心より御礼を申し上げます。

最後に、皆様にはこれからも変わらないご厚情をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

本日はお忙しい中お見送りいただき、まことにありがとうございました。

 

告別式の喪主挨拶2.夫が妻を見送る挨拶文例

本日は、寒さの厳しい中、妻、良子の葬儀・告別式にご弔問いただきまして、誠にありがとうございました。

妻は12月1日の朝に、がんのため永眠いたしました。享年55歳でした。

いつも元気で気が利く妻は、病気を心配する私たちの前でも常に気丈にふるまっていました。

今でも、思い返すのは妻の明るい笑顔ばかりです。

入院後は、ここにいるたくさんの方々にお見舞いに来ていただくことが、妻にとっては何よりの励みとなっていたようです。

病院まで足を運んでくださった皆様のお心遣いに、妻に代わりまして、あらためて感謝申し上げます。

最後となりますが、皆様方にはこれからも変わらないご厚情をお願いいたしまして、ご挨拶を終えさせていただきます。

本日はまことにありがとうございました。

 

告別式の喪主挨拶3.母が子を見送る挨拶文例

本日はお暑い中、長男 田中大輔の葬儀ならびに告別式へご参列いただきまして、まことにありがとうございました。

おかげをもちまして、これより出棺の運びとなりました。

大輔は、7月1日午後15時32分に入院先の病院で息を引き取りました。

数カ月前のある日、ひどい頭痛に頭を悩ませ病院に行くと、脳腫瘍で手の施しようがないと余命を宣告されました。

まだ心の整理はついておりませんが、辛かった闘病生活から解放されたのだと思うと、救われるような思いがいたします。

生前中は、多くの皆様にお世話になりまして、本当にありがとうございました。

今後の変わらぬお付き合いご厚情をお願いいたしまして、最後のご挨拶とさせていただきます。

本日はまことにありがとうございました。

 

告別式の喪主挨拶4.兄が見送る挨拶文例

本日はお忙しい中を、故鈴木健一の葬儀、告別式にご会葬いただき、まことにありがとうございました。

本来であれば妻の幸代がご挨拶申し上げるところですが、大変ショックを受けておりますため兄である私よりご挨拶を申し上げます。

数カ月前からひどい頭痛に悩んでいた弟は、仕事の忙しさもあり診察を先延ばしにしていました。

ほんの一カ月前ようやく診察を受けると、お医者さんの口から脳腫瘍が進行していることと、余命いくばくもないことを告げられました。

短すぎる生涯を私たち家族は嘆き悲しみましたが、弟は特段悲しむようなそぶりを見せず、ただ「後に残す妻と子のことを助けてやってほしい」とそう言っていました。

私ども家族はまだまだ未熟ではありますが、弟の言葉通り弟家族とともにしっかりとこれからの人生を歩んでいく所存です。

皆様方におかれましては、生前中からひとかたならぬご厚情を賜りましてまことにありがとうございました。

今後も変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

本日はまことにありがとうございました。

 

まとめ

今回の記事では、喪主挨拶の場面でどんな内容を話せばよいのかを紹介しました。

いざ挨拶をする場面で、緊張したり内容を忘れて焦ったりしてしまうと大変です。

ぜひ、今回紹介した内容を参考に、感謝と自分の思いを伝えられる挨拶をしてくださいね。

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