2019-09-09

墓じまいとは何?費用負担とお墓の費用を払えない時の対処法を解説

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墓じまいとは何?費用負担とお墓の費用を払えない時の対処法を解説

この記事の目次

皆さんは「墓じまい」という言葉を聞いたことがありますか?

墓じまいとは、現在ある墓を撤去し、墓所を更地にして使用権を返し処分すること、つまり、お墓の処分ということになります。

近年、この墓じまいを検討する人が増えているようです。

と言っても、墓の処分方法なんて全く分かりませんよね。

そこで今日は、墓じまいの流れや費用について調べてみました。

ぜひ、ご覧になり今後墓じまいを検討する際にお役立てください。

墓じまいとは?

墓じまいとは、墓を処分することを言います。

近年、墓じまいを検討する人が増えているようです。

どのような事情(トラブルを含めて)から墓を処分することを検討するのでしょう。

墓じまいする墓はどのような墓なのでしょう。

墓じまいするために必要な手続きや費用は?

ここでは、墓じまいの流れを見ていきたいと思います。

墓の意味

お墓の意味と言ってもあまり深く考えることがなかったと思います。

ただ何となく、亡くなった故人の遺骨を納め、お参りする所。

漠然と考えればそうなりますが、実はほかにも意味がある場所でもあるのです。

・先祖を祀り感謝する場所

・家族親族の弔いの場所

・故人のご冥福、ご供養を祈り、故人との繋がる(つながる)場所

つい当たり前に考えてしまっていましたが、本当は家族にとって、とても意味深い場所だったのですね。

一般的に墓というと、石材でできた墓をイメージしますよね。

この墓石を建てるタイプは、先祖代々の墓として使われていることが多いようです。

その墓石に「○○家乃墓」や「先祖代々乃墓」などと刻まれています。

石材でできた墓には何種類かのタイプがあるようですが、石材は自由に加工できるので墓に決まった形はないようです。

最近では、お墓参りに行くと、実にバラエティーに富んだ墓石を見かけることがありますよね。そして、墓は一代だけではなく、先祖代々に渡って納められているケースもあります。

その先祖代々とは何代前なのでしょう。

先祖代々は何代くらい前?

一般的なお墓には「先祖代々」と刻まれているのをよく見かけます。

お墓が現在の家墓になったのが明治時代の後半からだと推測されていますので、おそらく最長で明治時代後半のご先祖様が納められているようです。

つまり、あなたのご先祖様は2~4代くらい前の方から納められているのではないでしょうか。意外とたくさんのご先祖様が納められているかもしれないですね。

そんなにたくさんのご先祖様から最近の故人まで納められている墓を処分することはできるのでしょうか。

墓じまいに至る理由

昔は、先祖代々の墓を家長(長男)が継いで守るということが常識でしたが、近年、その常識が成り立たなくなってきてしまいました。

その原因としては、少子高齢化、核家族化といった社会的な変化があるようです。

最近では、お墓を建てても守ってくれる子供がいない、継いでくれる人もいないし高齢では守り切れないといったケースが非常に増えていると言います。

そのように、守ってくれる人がいない墓は荒れ果ててしまい、やがては撤去されてしまうこともあるようです。

そこで、ご自身がまだ元気なうちに墓を処分してしまおうと考える人が増えてきているのですね。

また、核家族化で家族が暮らすのは都市集中となり遠方にある田舎の墓参りは、交通費、滞在費、墓の管理費などの負担、それに伴う精神的、身体的の負担が大きくなっていることが要因のようです。

最近の墓を購入する際の条件

上記のような理由から、たとえ墓の購入を考えている人でも維持費や価格、自宅から近い場所等を重要視する人が多くなっているようです。

また、子供がいる人でも子供に負担を与えたくないといった思いから、このような条件で墓の購入を考えるのでしょう。

少子化になり、一人っ子同士の結婚もあります。

そうなると、それぞれの家の墓をそれぞれが守らなくてはならなくなり負担に。

このような場合、墓を1つにまとめるケースもあるようです。

価値観の変化

近年の墓じまいの増加は価値観の変化も影響しているようです。

核家族化や少子化はもちろん、家のあり方に変化があるのですから仕方のないことだとも言えるのではないでしょうか。

墓は先祖代々が眠る場所として大事にされてきましたが、現代ではその意識や義務感も薄いものになってきているようです。

つまり「先祖代々」や「家」といったものに対する重さに変化、価値観の変化が表れてきているのでしょう。

田舎にある墓を守らないとどうなる?

お墓の費用を払わないで、墓を守ることができなくなってしまい放置しておくと無縁墓になってしまいます。

無縁墓の判断基準は霊園や墓地によっても違いますが「無縁墳墓等に関する権利を有する者に対して1年以内に申し出る旨を、官報に掲載し、かつ、無縁墳墓等の見やすい場所に設置された立て札に1年間掲示して、公告し、その期間中にその申し出がなかった」場合に手続きをすれば無縁墓を改葬できる法があるそうです。

この手続きをとられてしまった墓は撤去され、遺骨は合祀墓で供養されることになります。

それでは、先祖代々からの故人に申し訳ないですよね。

そうならないためには、ご自身の手で墓じまいして差し上げた方が良いのではないでしょうか。

墓じまい

墓じまいをするには?

先祖代々の墓を無縁墓にしないためにはいくつかの手続きが必要です。

ちょっと時間ができたからと勝手に掘り出したり、移転させることはできません。

まずは、遺骨の移転先を決めてから役所で手続きをしなければならないようです。

・遺骨の数の確認

・遺骨の移転先を決める

・役所の手続き

遺骨の移転先が決まったら、その管理者から「受入証明書」を発行してもらいます。

移転先の墓が元の墓と同じ系統の寺院や霊園の場合は手続き方法を尋ねて進めましょう。

現在の墓の管理者に墓じまいすることを申し出ます。

管理者から了承を得たら、現在の墓がある役所で「改葬許可申請書」をもらいましょう。

これは、1遺骨1枚になります。

そして、現在の管理者から改葬許可申請書に印をもらい「受入証明書」と一緒に役所に出し「改葬許可書」をもらって役所の手続きは終了。

・閉眼の供養をしてもらう

墓や仏壇には故人の魂が宿っています。

墓から遺骨を取り出す際も僧侶に魂を抜いてもらう法要の閉眼供養が必要です。

遺骨を取り出すときには、墓石が重いためご自身だけでは動かせないこともあります。

そのような場合には、石材店にお願いして日にちなどの相談しておくとよいでしょう。

・遺骨の納骨、前の墓の撤去

前の墓の手続きが終わり、閉眼供養などが済んだら新しい移転先の管理者に改葬許可書を提出、遺骨を納めます。

前の墓の墓石は解体、撤去されて土地は寺院や行政に返します。

墓じまい豆知識

墓じまい請負業者の新サービスがすごい!

墓じまいを請け負う業者さんは、墓石を扱う石材店が多いようです。

墓を建てることが本職なはずなのに、なぜ、壊す方に?

理由はやはり田舎を離れて暮らす人、核家族化による墓離れが進んでいることからのようです。

実際は、墓を建ててもらいたいが墓じまいを望む人が非常に多くなっていると言われています。

しかし、墓じまいにはとても手間暇とお金がかかるのも現実です。

そこで、この業者さんでは新サービスとして「墓じまい要らずの墓」を生み出しました。

「墓じまい要らずの墓」とは、桜の木を利用した樹木葬だったのです。

家族や知人が最大6人まで入ることができて、最後の方が亡くなった13年後にはこの石材店さんが墓じまいをしてくれるということです。

その後、最終的にはこの石材店さんが遺骨を納骨堂に移し、毎月の法要など行い手厚く供養してくれるということになります。

このように、電話一本で墓じまいを代行する会社が増えているようなので、もしご自身で墓じまいするのが大変だという人は利用されるのも良いですね。

墓じまいするためにかかる費用の相場

・墓撤去費用: 相場としては1平方メートルあたりが10万円位だと言われていています。また、重機が入れない場合は手作業となるので費用もかかり1坪50万円位かかることもあるようです。前もって石材店に見積もりをもらっておきましょう。

・寺院へのお布施: 墓を解体する際に行われる閉眼供養で1~5万円位、新たに墓を建てて開眼供養となればそこでまた1~5万円位の費用がかかります。

・役所手続きにかかる費用: 書類の準備で数百円~数千円(1遺体1枚となるため)

・離檀料: お布施と同じように考えると3~20万円位 

・新しい墓を購入: 80万円~

・永代供養料: 1遺体について5~100万円位 (墓じまいをして、そのあとの改葬先は永代供養を選ぶ人が多いようです。最初は費用がかかりますが、あとは永代に渡り供養してもらえるのが理由)

・合祀の場合: 初めから合祀だと10万円位、数年間納骨堂に安置したのち合祀へ移すケースは30~50万円位が相場のようです。

このように、相場と言っても相場がないようなもので全てがケースバイケースなようですね。

新しい墓の準備がない場合の相場としてでも50~100万円位は考えていた方がよさそうです。

それが、墓じまい代行業者の相場は全部まとめて45~95万円位だとされているので、手間暇を考えると代行業者に頼んだ方が安くなるような気がします。

また、少しでも費用を安く抑えたい場合は、新しい墓の購入をやめて散骨や樹木葬、手元供養という選択肢もあります。

「墓守代行」サービス

そして、墓じまいしない方法として故郷にある墓を守ってくれる「墓守代行」というサービスもあるようです。

墓守代行の内容は、基本的に一般的なお墓参りと同じことをしてくれます。草むしりなどもオプションとして扱っているようです。

費用も1度の墓守で1万円前後とお手軽な金額でサービスを受けることができるようですよ。

まとめ

墓じまいするにはかなりの費用がかかるので驚いた人もいるのではないでしょうか。

墓じまいの流れとしてはだいたい次のようになります。

・墓に何体の遺骨があるのか把握

・遺骨の行き先の決定

・寺院や霊園など、現在の墓地管理者に墓じまいする旨を連絡

・役所の手続き

・墓の撤去作業業者の決定、依頼

・遺骨の取り出し(閉眼供養)

・墓石を撤去、更地にして返還

いずれにしても、墓じまいには家族親族の同意が必要となるので、これからの墓をどうしたらよいのか話し合ってみることをおすすめします。

あなたの終活の1つとしてなるべく体力のあるうちに準備できるとよいですね。

 

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