2019-09-09

法事の供え物 定番を紹介~のし袋を使う意味を解説~

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法事の供え物 定番を紹介~のし袋を使う意味を解説~

この記事の目次

親族の法事がありお供え物をしたいのだけど、どんな物が良いのか分からない、何が喜んでもらえるのか見当もつかない、そんなことってありますよね。

法事のお供え物の定番には、季節柄や地方によっての違いがあるようです。

基本的にはご先祖様、故人に感謝の気持ちが伝われば良いようであまり厳しい決まりごとはないとされています。

それでも、どんな物をお供えしたら喜んでいただけるか迷ってしまいますよね。

この記事では、そんな迷いがなくなる情報をお伝えしたいと思います。

ぜひ、ご覧になり今後の法事の際にお役立てください。

法事のお供え物

法事では、故人のご供養を願って金品をお供えします。

金はお線香の代金として現金であるお香典として渡します。

品は品物を渡してお供え物とするのですが、消え物でなくなる物が良いとされているようです。

お供え物 費用の相場

お供え物をするにしてもいくらぐらいの物がいいのか迷ってしまいますよね。

安すぎても高すぎても失礼にあたるのでは?

お供え物の費用は、故人との関係によって変わってくるようです。

故人と血縁関係がないのなら、3,000~10,000円程度。

故人と血縁関係があるなら、10,000~20,000円程度が相場のようです。

これは、お供え物ではなく現金で渡す香典に例えても同じ金額で良いと思われます。

お供え物 花

法事のお供え物といえば、花!と思いつく人も多いのではないでしょうか。

お墓に花を供えることで場がパッと華やかになりますよね。

最近では、墓地のお供え物をカラスが突いて食べ散らかすといった理由から食べ物は持ち帰ることがマナーとされています。

その点、お花はカラスに食べられる心配もないので安心ですね。

しかし、花の場合は風で倒れてしまう恐れがあるので茎を短めに切っておくなどの配慮が必要です。

花はどんな花?

法事の仏花は何でもよいのでしょうか。

故人が花好きだったら、きっと喜んでもらえそうですよね。

ですが、やはりここにもマナーがあるようです。

バラやアザミは気品があってきれいなのですが、トゲがあるのでタブーとされています。また、毒性のある花の水仙や彼岸花も控えた方がよいとされています。

では、どのような花がおすすめなのでしょう。

法事で喜ばれる花は菊、トルコキキョウ、ユリ、カーネーションなどの日持ちのする花が良いとされています。

また、法事の種類によってもタブーになる花があるとされています。

一般的には四十九日までは色のない花、白い花が中心となるようです。

お花を買う、予約するといった時に、お花屋さんでお供え物にする旨(むね)を伝えればそれに相応しい(ふさわしいい)花を選んでもらえるのできちんと伝えましょう。

お供え物 食べ物

法事のお供え物は消え物がよいとされています。

食べ物は食べてしまえばなくなるので最適ですね。

とはいえ、食べ物なら何でもよいと言うわけではなさそうです。

お供え物に遠慮した方がよい食べ物は、魚や肉などの殺生を想像させる物、ニンニクやネギなどの匂いのきつい物とされています。

このような食べ物は、故人が好きだったとしても避けた方がいいですね。

それでは、どのような食べ物が喜ばれるのでしょう。

食べ物をお供え物にするなら、法事が終わると持ち帰ることがマナーとされているため、みんなで分けやすい個別に包装してあるもの、日持ちのする物を選びましょう。

お煎餅(おせんべい)、ようかん、マドレーヌ、クッキーなど。

お年寄りには、食べやすい水菓子、和菓子が喜ばれるようです。

フルーツや缶詰めはタブー?

タブーではありませんが、フルーツは日持ちがあまりしないので賞味期限に気をつけなくてはいけません。旬の物を新鮮なうちにお供えできるように配慮しましょう。

フルーツは形が円い(まるい)ものが縁起の良いものと喜ばれるようです。

円いフルーツにはリンゴ、ナシ、スイカ、メロン、ブドウなどがあります。

また、缶詰めは日持ちはしますが嵩張ったり(かさばったり)重いので持ち運ぶのが大変です。フルーツや缶詰めは、贈答品のお店から直接配送も可能なので手配を早めにしましょう。

飲み物でも大丈夫?

故人が酒好き、コーヒー好きだったら、ぜひ、お供えしたいですね。

酒類や嗜好品(しこうひん)だったら日持ちもするので法事のお供え物としてはベストなのではないでしょうか。しかし、酒類は重くて運ぶのは大変になります。

このようなケースも前もって配送手配をしておくと便利ですね。

また、地方の習慣などで酒類がタブーとなる場合もあるようです。あらかじめ、確認しておきましょう。

その他のお供え物 線香・ろうそく

法事でのお供え物は消えてなくなる物が良いとされています。

食べ物や飲み物の他に消えてなくなる物といえば、お線香やろうそくです。

お線香には、香りが心身を浄化する、つまり、線香の香りがその場所や自分自身を清めてくれるという作用があります。

ろうそくには、ろうそくの灯りで私たちを良く見ていただけるとか。

また、ご先祖様のいるところを照らしてくれるという意味もあるようです。

線香やろうそくはいくらあっても困らないので、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか。

のし

法事でのお供え物には「のし袋」が必要

法事のお供え物を包む時には「のし」をしてもらいます。

「のし」というのは、ご祝儀袋の右上に印刷されているマークのような飾りです。

これは、一般的にお祝い事で使われている形ですが、法事などの弔辞には「のし」のマークが印刷されてなく、水引きと表書きだけが印刷された掛紙をいうようです。

この掛紙が「のし紙」で法事などに使われることなります。

この弔辞用の、「のし紙」には水引きの色や表書きに違いがあるので見ていきましょう。

法事のお供え物にはどのような「のし紙」が使われるのでしょうか。

・表書き

表書きというのは水引きの上に書く文字のことです。

お香典の表や「のし」の表に書く文字で、四十九日の前なら薄墨で書き、四十九日以降の法事などでは黒墨で書くようです。

法事のお供え物の「のし紙」には「御供物」「御供」「御仏前」「御佛前」と書きます。

ちなみに、宗教が違っていても「御供」や「御供物」は共通して使えるようです。

名前を書くときは、水引の下にフルネーム、苗字と名前を書きましょう。

また、複数で名前を書く場合は、右から年上順、年齢が同じだったら50音順で書くようにします。

4名以上で書く場合は、代表の人の名前、その左に○○一同と書き、別紙に全員の名前、住所などを書きます。

・水引き

法事のお供え物に使われる「のし紙」には、黒白、黄白、双銀(青白)の水引きを使うようですが、地域によって違いがあるようです。

初めての土地での法事にお供え物をするときには、親族の人や地元の人に尋ねてみた方がよいですね。

・水引き結び方

水引きは、お祝い事には蝶結び、弔辞には黒白結び切りや黄白結び切りをします。

弔辞に結び切りを使うのは、1度結べばほどけないことから、何度も起きて欲しくない不幸などに使われるようです。

また、弔辞には偶数の2本、4本、6本が使われ、慶事には5本、7本、9本の奇数が使われているのですが、結び方も本数も慶事とは違うので間違えないように気をつけましょう。

「のし」のかけ方

「のし」には「内のし」と「外のし」というかけ方があります。

・「内のし」とは

「内のし」というのは、お供え物の品物に直に(じかに)「のし」をかけることをいい、その上からラッピングします。お供え物を配達にする際に「のし」が汚れたり破れたりするのを防ぐためには「内のし」がいいようですね。

・「外のし」

「外のし」は「内のし」とは反対に、お供え物である品物をラッピングしてからかける「のし」のことを言います。

この場合は、お供え物を配送ではなく、直接持って行くときに使われることが多いようです。

「外のし」にすることで、お供え物が誰からもらったのかが直ぐに分かるので、もらう人からすると有難いようです。

「のし」の意味ってどこから来てるの?

「のし」という言葉って面白いと思いませんか?

のしのし、「のし」という言葉の由来は何なのでしょう。

「のし」という字を漢字で書くと熨斗となります。

この熨斗は「熨斗鮑」(のしあわび)の略で、縁起物に使われていたそうです。

日本では昔から正式な贈り物には水引きと熨斗を付けるという習慣があり、それがマナーとされていました。

熨斗の言葉の由来は、伸ばして平たくする「伸し」(のし)という言葉から来ているようです。

また、鮑(あわび)は古くから不老長寿のシンボルとされ高級食材の代表となっていました。

この鮑を平たく細く長く伸ばした「伸し鮑」で長く伸びることを願って縁起物として贈り物に添えて使われたことが熨斗の原点のようです。

その熨斗がなぜ、法事などのお供え物に使われるのでしょう。

現在では「のし紙」のことをただの「のし」として呼ばれることが多いようです。

法事などの弔辞に使われる「のし紙」には「のし」のマークのようなものは印刷されていません。

本来は、お祝い事で使われている「のし」を弔辞に使うことはできないので「のし」の印刷のない「のし紙」が弔辞で使われると理解して良いのではないでしょうか。

「のし紙」をお供え物に使うのは、故人を敬い、遺族への心遣いを表すという意味になるようです。

まとめ

ここまで、法事のお供え物を考えてみましたが、いかがでしょうか?

一般的なお供え物として花、菓子類、フルーツや缶詰め、また、酒類などの嗜好品などもありました。

消え物ということで、線香やろうそくなどもあります。

できれば、故人が好きだった物をお供えできれば、故人もあの世で満足してくれるのではないでしょうか。

お供え物を渡す際には「のし紙」を使うことが礼儀であり作法だということです。

「のし」は本来、お祝い事に使われるものですが、日本の習慣で大切な贈り物には水引きと「のし」を使うといったことから弔辞である法事のお供え物にも使われるとされています。

法事のお供え物は、故人やご先祖様を敬い、遺族に労いの気持ちを込めた大切な贈り物。

マナーを心がけ、故人、ご先祖様のご供養を願いましょう。

 

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