2019-09-09

葬祭ディレクターとは?【国家資格の疑問や収入、試験の合格率をご紹介】

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葬祭ディレクターとは?【国家資格の疑問や収入、試験の合格率をご紹介】

この記事の目次

これからの時代に欠かせない「葬祭ディレクター」という資格はご存知ですか?

最近は終活ブームが起こったことで、葬祭について真剣に考える若い人が増えています。

葬祭ディレクターとは、そんな人たちに終活や葬儀についてアドバイスできるプロのこと。

終活や葬儀についての知識は誰もが必要なので、相談できたら頼もしいですよね。

今回は、葬祭ディレクターについて概要から試験、合格率まで詳しくご紹介します。

資格を取るメリットについてもお話しているので、葬祭ディレクターに興味のある方はぜひご一読ください。

葬祭ディレクターとは

葬祭ディレクターは、葬祭に関する経験と知識を兼ね備えた人が認定される資格です。

この資格を持つことで、葬祭の相談に来る方に適切なアドバイスができるようになります。

まずは、葬祭ディレクターの基本情報についてのご紹介です。

厚生労働省が"技能審査"を認定した民間資格

葬祭ディレクターは、葬祭ディレクター技能審査協会が運営している民間資格です。

この資格が誕生したのは1996年で、これまでに約35,590人が資格を取得してきました。

これは葬祭業に従事している人の約42%を占めており、現場では大人気の資格となっていることが分かります。

 

また、葬祭ディレクターは厚生労働省が認定している技能審査の一つです。

そのため、よく勘違いされているのですが、葬祭ディレクターは国家資格ではありません

専門的な知識をしっかりと学べるのは確かですが、民間資格であることは忘れないようにしましょう。

終活と葬祭についてのアドバイザー

葬祭ディレクターの資格は、葬祭に関わる経験と知識を深めて、困っている人たちにプロの視点で適切なアドバイスをすることを目的に設立されました。

当初は、葬儀の見積もりや宗派の確認など葬祭に関することだけを扱っていましたが、最近では終活についての相談も受けることが多くなっているようです。

自分の葬祭は、生前に計画しておきたいという若い人が増えていることが理由になっています。

そのため、葬祭ディレクターの仕事の幅は大きく広がりました。

国家試験ではありませんが資格取得時の経験と知識を活かして、アドバイザーとして独立をしている人も増えています。

終活から実際の葬祭に関する全てのお悩みに対してコミットできるのが、葬祭ディレクターの醍醐味です。

1級と2級があってそれぞれ実務経験が必要

実は、葬祭ディレクターの資格は2種類あります。

それぞれの概要はこちら。

 

1級

受験資格:葬祭の実務経験5年以上、もしくは2級合格後2年以上葬祭の実務を経験した者

行える葬祭:個人葬、社葬

 

2級

受験資格:葬祭の実務経験2年以上

行える葬祭:個人葬

 

注意点は、どちらも葬祭の実務経験が必須であることです。

 

1級を受けるのに必ずしも2級を取得しておく必要はありませんが、その場合は5年以上の実務経験があることが条件になっています。

実務経験が2年以上5年未満で少しでも早く1級を取得したい場合は、2級の受験から目指すのがおすすめです。

 

また、1級と2級の一番大きな違いは「行える葬祭」にあります。

1級では全ての葬祭に関する知識が出題範囲なのに対して、2級は個人葬に関する知識だけに限定されているのが特徴。

社葬も含めた全ての葬祭に責任を持って携わりたい場合は、1級の取得が必要になります。

葬祭ディレクターの試験と合格率

葬祭ディレクターの試験では、学科と実技で幅広い知識と経験が問われます。

合格率は高めですが、注目したいのは受験者全員が実務経験者であるということ。

ここでは、葬祭ディレクターの試験と合格率についてご紹介します。

試験は学科と実技がある

葬祭ディレクターの試験は、学科と実技に分かれています。

1級、2級と共通で、学科+実技を合計して70%以上の点数獲得で合格となります。

※ただし、実技試験の各項目がそれぞれ30%以上の点数を獲得していることが条件

詳しい試験内容はこちらです。

 

1級

【学科試験】

正誤問題(二択)50問+多肢選択問題 50問=100問(50分)

【実技(作業)試験】

幕張、接遇、司会、実技筆記試験の4種類

幕張(7分)、接遇(2分)、司会(6分)は実技を披露

実技筆記試験は60問(30分)

 

2級

【学科試験】

正誤問題(二択)25問+多肢選択問題 25問=50問(30分)

【実技(作業)試験】

幕張、接遇、司会、実技筆記試験の4種類

幕張(7分)、接遇(2分)、司会(4分)は実技を披露

実技筆記試験は60問(30分)

 

どちらも、マークシート形式の学科試験と実技試験があります。

資格取得の条件は両方の試験に合格することですが、学科と実技どちらか一方だけ合格点に達した場合は、3年以内に限り再受験が免除されるので覚えておくと安心です。

また、試験は全国の各会場で行われます。

オンライン受験はできないので、地方にお住まいの方は気をつけてくださいね。

合格率は50~70%前後

葬祭ディレクターのそれぞれの級の合格率はこちら。

 

  • 1級…50~60%
  • 2級…70%前後

 

合格率は毎年変動しますが、平均して大体50~70%前後になっています。

確率が高いように感じますが、注目したいのは受験者は全員葬祭の実務経験者であるということ

そう考えると、少し難易度が高いことが分かりますよね。

しかし、資格取得者の口コミによると、問題集を使ってしっかり勉強をしていればそれほど試験の内容は難しくないと言われています。

実技試験は職場の人に協力してもらうなどして、実践練習を心がけると安心です。

試験を受けるには費用がかかる

葬祭ディレクターの試験を受けるには、もちろん費用がかかります。

それぞれの級の受験料はこちら。

 

  • 1級…54,400円
  • 2級…39,000円

 

講座などを受ける必要はないので、原則この受験料だけで受験が可能です。

ただし、試験勉強のためのテキスト代や会場までの交通費などは自己負担になります。

葬祭ディレクター技能審査協会が作成しているテキストの価格はこちら(2019年時点)。

 

  • 『四訂 葬儀概論』…10,285円
  • 『解題 葬儀概論』…3,000円
  • 『2019年版問題集』…2,500円

 

テキストは必須ではありませんが、試験に合格するためにはどれも重要な参考書です。

職場の先輩から借りるという手段もありますが、テキストは年によって変わることもあるので気をつけましょう。

葬祭ディレクターの資格を取るメリット

葬祭ディレクターは、終活と葬祭のプロを名乗れます。

仕事に役立つだけでなく、家族や友人に適切なアドバイスをすることも可能です。

それでは、葬祭ディレクターの資格を取るメリットについてご紹介します。

葬祭全般についての知識を学べる

葬祭ディレクターの試験勉強では、葬祭全般についての知識を学べるのが一番のメリット。

現場では学べないような、専門的な知識を得ることもできます。

また、学んだ知識はすぐに職場で実践や応用が可能なのも嬉しいところ。

働きながら取得できる資格なので、毎日実践することで合格への道のりも近づきます。

自信を持ってお客さんに接客できる

葬祭ディレクターの資格を取得すると、会員証が発行されます。

正式に「葬祭ディレクター」を名乗れるので、お客さんからの信頼感も抜群。

頼れるスタッフ、相談員として適切なアドバイスをすることができます。

何より嬉しいのは、自分に自信を持って接客ができるようになること。

試験では実技もあるので、資格取得を目指す中でしっかりとした接客やマナーを身につけられるのです。

職場での評価が上がり収入が増える

葬祭ディレクターの資格を取ると、葬祭業の職場での評価が上がります。

ほとんどの職場で手当が付いたり昇給したりするので、収入が増えるというメリットも。

葬祭のプロとして認められ、給料面でも評価されるのはとても嬉しいですよね。

また、将来は葬祭業で独立・起業したいという方にもこの資格は有効です。

働きながら取れる資格なので、自己投資として挑戦してみてはいかがでしょうか。

葬祭ディレクターに関するよくある質問

葬祭ディレクターは厚生労働省が認めている、少し特殊な民間資格です。

興味があるけど独学でも取れる?アルバイトも実務経験に入るの?など、疑問点はたくさんありますよね。

最後に、葬祭ディレクターに関するよくある質問へのご回答をしていきます。

通信講座はある?

ありません。

葬祭ディレクターの受験資格には、葬祭業の実務経験が必須となっています。

資格認定の条件は、試験を受けて合格することだけ。

通信講座を受けたり添削課題を出したりして、認定してもらうことはできません。

アルバイトも実務経験に入る?

在学中のアルバイトでなければ、実務経験に入れることができます。

ただし、基本的には実務経験というのは、正社員として葬祭業に従事していることを指します。

状況によってはアルバイトでは受験資格を満たない場合もあるので、気をつけましょう。

また、葬祭に関する専門学校(認定校)に通っている場合は、その年数を実務経験にカウントしてもらえます

特定のカリキュラムを修了している、もしくは見込みがあることが条件なので詳しくは教会や学校に問い合わせて確認をしてみてくださいね。

過去問を知りたい時はどうすればいい?

過去問題集は発売されていませんが、古本やフリマアプリなどで過去のテキストを入手することはできます。

ただし、教会が毎年出しているテキストを購入すれば、過去問を勉強する必要はほとんどありません

どうしても過去問を解いてみたい、知りたいという方は上記の方法で探してみることをおすすめします。

葬祭ディレクターはこれからの時代に必要な民間資格【まとめ】

葬祭ディレクターは国家資格ではありませんが、これからの時代に需要のある重要な資格です。

受験資格として実務経験が必須ですが合格率は高く、仕事の経験を活かした試験勉強ができます。

これから葬祭業に携わりたいと考えている方や現在葬祭の場で働いている方は、更なるステップアップを目指して資格取得に挑戦してみてくださいね。

本当によい葬儀とは資格保有の有無にかかわらず、真心と良きサービスを提供することです。資格を取った後も経験をどんどん身につけていきましょう♪

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