2019-09-09
終活の片付けで捨てることができないお悩みを解決【断捨離のコツを伝授】
この記事の目次
終活では、片付けをして生前整理をすることが勧められています。
片付けをすると、自分にとって本当に大切なものが見えてくるもの。
自分が亡くなった後、家族の負担を減らすことができるのもメリットです。
しかし、問題はなかなか捨てる勇気が出ないこと。
特に思い出のあるモノは、そう簡単に断捨離できませんよね。
そこで今回は、終活の片付けにおける断捨離のコツをご紹介します。
どうしても捨てられないときの対処法についてもお話ししているので、ぜひご参考にしてくださいね。
終活の片付けで捨てることのメリット
終活の片付けでは、思い切ってものを捨てること(断捨離)が重要です。
断捨離をすることで、快適な暮らしを手に入れて老後も心地良く過ごすことが可能になります。
まずは、終活の片付けで捨てることのメリットをご紹介します。
部屋が片付く
片付けの醍醐味は、部屋がきれいになることですよね。
一見、終活とは関係がなさそうですがそんなことはありません。
部屋を片付ける過程で自分の人生や思い出を振り返ったり、本当に必要なものだけを身の回りに置いておくことができます。
また、大切に使っていたものを捨てるということは、古いエネルギーを手放すということ。
終活は、老後や死を悲観するための活動ではありません。
年を重ねても新しいことに挑戦したり、自分が本当に成し遂げたかったことにもう一度挑戦したりするきっかけを与えてくれるものです。
新しいものを取り入れるには、スペースが必要になります。
それは物理的にも、精神的にも同じこと。
いつまでも古いものを抱えているままでは、輝かしい未来を手に入れることはできないのです。
自分の気持ちを整理するためにも、不要なものはどんどん捨てて部屋を綺麗に保っていきましょう。
気分が爽快になる
歳を重ねると、いろいろなことが不安になって落ち込みがちになる人も少なくありません。
不安を解消するためにはいくつかの方法がありますが、片付けをして身の回りを綺麗にすると気分は向上します。
気持ちが暗くなっているのは、もしかしたら雑多な住環境のせいかもしれません。
思い切って模様替えをしたり、心地の良い環境作りをすることで気分は必ず爽快になります。
老後を楽しく暮らすには、気力や体力も保ち続けることが重要。
自分をご機嫌にしてあげるためにも、終活の一環として部屋の片付けをすることは有効です。
家族の負担を減らせる
終活では、自分の死後のことについても向き合います。
実は、残された家族のお悩みで多いのは遺品整理に関することです。
故人が大切にしていたモノを残しておきたいけど、止むを得ず処分しなくてはいけなくて心苦しいというのはよく聞く話。
処分するのにもお金がかかるので、家族に経済的な負担をかけてしまう恐れもあります。
また、自分が亡くなったあとに保険や年金、資産に関する重要書類が見つからないというのもよくあります。
これは、生前整理を行ってきちんと分かりやすい場所に保管しておけば防げるトラブル。
家族の負担を減らすためにも、自分の所有物は早いうちに断捨離をして、大切なモノはきちんと保管しておくことが重要です。
終活の片付けにおける断捨離のコツ
断捨離は、誰もがすぐにできることではありません。
モノへの執着もなかなか捨てられないので、 片付けに苦戦する人は少なくありません。
それでは、終活の片付けにおける断捨離のコツをご紹介します。
箱を用意する
片付けを始める前に、箱やファイルをいくつか用意します。
整理整頓をするには、必ず分別をしなくてはいけません。
この準備をせずに取り掛かってしまうと、片付けをしているはずなのに逆に散らかってしまうという事態を招いてしまいがち。
分別する時には箱やファイルを用意しておかないと、何が必要で不必要なのかが分からなくなってしまいます。
また、終活の片付けで気をつけたいのは、間違えて重要なものを捨ててしまうこと。
特に通帳や資産に関する書類、契約書などは要注意。
一度失くしてしまうと、大きなトラブルに発展します。
大切な書類は、片付けの最初に専用のファイルを用意して保管しておけるとベスト。
片付けをしていると、だんだんと疲れが出てきて判断力が鈍ってきてしまいます。
誤って捨ててしまうことがないように、事前の対策をしておくことが大切です。
三択で分別する
断捨離を成功させるコツは、三択で分別することです。
選択肢となる三択はこちら。
- 必要
- 不用品
- 保留中
ポイントは、3つ目の保留中という選択肢。
いきなり捨てる判断をするのはとても難しいことなので、あらかじめ一旦保留という選択肢を持っておくのです。
この選択肢があることで、断捨離は苦な作業ではなくなります。
事前に用意した箱にそれぞれ、「必要・不必要・保留中」という紙を貼っておきましょう。
分別をするときは、あまり深く考える必要はありません。
むしろ、直感でポンポンと入れていくことが片付けをスムーズにするコツです。
保留中に入れたモノの処分については、後からじっくりと考えればOK。
数日経つと考え方も変わるので、その時の気持ちに従って判断をしていきましょう。
気合いを入れすぎない
終活の片付けは、とても気合いのいる作業です。
しかし、最初から気合いを入れすぎると逆効果になることも。
最初の高いモチベーションは、そう長くは続かないからです。
また、とにかく断捨離をしようとに気合を入れすぎてしまうと、思い切りすぎて後で後悔してしまうことにもなりかねません。
断捨離は、ただモノを捨てればいいというわけではありません。
本来の目的は、自分の本当に大切なものに気づいて手元に残すこと。
あの時捨てなければよかった…と後悔することがないように、自分のペースで冷静に分別をしていきましょう。
綺麗になった状態を想像する
終活の片づけのモチベーションを上げるには、綺麗になった状態を想像することです。
インテリアやフレグランスなど、細かいことまで理想の空間を想像してみましょう。
すると、思考がクリアになり、今までにはなかった発想が生まれることも。
不要なモノを捨てることで、気分が爽快になり気持ちも若返ります。
また、終活のプランニングで発覚した、挑戦してみたかったことを実行するいい機会にもなります。
趣味でも仕事でも、明るい気持ちで積極的に取り組んでみてくださいね。
終活の片付けで捨てられない時の対処法
断捨離の目的は手放すことなので、捨てなくても構いません。
どうしても捨てるのがもったいなくて実行できないときは、他の方法を試してみましょう。
最後に、終活の片付けで捨てられないときの対処法をご紹介します。
写真に残す
ずっと使ってなかったのに、思い出が詰まっているから捨てられない…そんな経験はありませんか?
これからも使う予定はないけど手放すわけにはいかない、そんな時はいつでも思い出を振り返れるように、写真残してから処分するのがおすすめです。
これは、最近流行っているミニマリズムの手法。
ミニマリズムとは、必要最小限のモノだけを所有して、豊かな暮らしを送るというライフスタイルです。
若い人を中心に支持を集めていますが、この考え方は終活にも共通しています。
実際にやってみると分かるのですが、写真を撮るだけでモノへの執着はほとんどなくなります。
反対に、写真をとっても手放したくないという気持ちが強く残っているのなら、それはあなたにとって必要なモノ。
無理に手放す必要はないので、大切に残しておきましょう。
写真は何で撮っても構いませんが、おすすめはスマホでの撮影です。
スマホで写真に残すことのメリットはこちら。
- たくさん保存できる
- 撮影が手軽で難しくない
- いつでもどこでも見返せる
スマホで撮影する1番のメリットは、大容量でたくさん保存できること。
アプリやクラウド上に保存しておけば、万が一スマホが故障しても安心です。
一眼やデジカメに比べて、撮影が手軽で難しくないのもメリット。
高齢者の方でも、簡単に撮影が可能です。
さらに、スマホならいつでもどこでも見返すことができます。
家族や友人に見せることもできるので、思い出のモノをデータとして保存しておくには最適です。
人に譲ってあげる
捨てられない主な原因は、もったいないから。
自分ではもう使うことがないと分かっていても、捨てたくないというモノはたくさんありますよね。
そんなときは、家族や友人・知人に譲ってあげるのがおすすめ。
手放したくないモノでも、誰かが大切に使ってくれるのであれば安心と感じるはず。
処分したり売ったりするのは手間がかかりますが、必要な人に譲ってあげるのは簡単です。
どうしようか迷った時は、周りに貰い手がいないか探してみてくださいね。
リサイクルショップに売りに行く
終活をしていると、お金の問題にも直面します。
老後の生活費や葬祭にかかる費用など、蓄えは少しでも多い方がいいですよね。
捨てるのはもったいなくてできなくても、買い取ってもらえるなら手放してもいいというモノもあると思います。
今は、リサイクルショップでなんでも気軽に査定をしてくれます。
事前に見積もりをしてくれるので、安すぎる価格で勝手に買い取られる心配もありません。
高価な骨董品や家電製品などは、思わぬ高価格が付くことも。
査定は郵送で行ったり自宅まで来てくれたりといろいろあるので、ぜひこの手段も選択肢に入れてみてくださいね。
終活の片付けで捨てることができないお悩みを解決【まとめ】
終活の片付けを円滑に進めるためには、断捨離のコツを掴むことが大切です。
最初は勇気がいりますが、慣れてくると気持ち良くモノを手放せるようになってくるもの。
断捨離することで自分の心の整理もできるようになるので、まずはできる場所から気軽に片付けに取り組んでみてくださいね。