2019-10-10

仏壇の飾り方を宗派別に知ってますか?【真言宗・曹洞宗・浄土宗など】

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仏壇の飾り方を宗派別に知ってますか?【真言宗・曹洞宗・浄土宗など】

この記事の目次

仏壇といえば、綺麗なお花や豪華な仏具が飾ってあるイメージがありますよね。

仏壇は、家の中にある小さなお寺の役割を果たしています。

綺麗に華やかにしておくことで、ご先祖様に喜んでもらうことが目的です。

ただし、仏壇の飾り方は宗派によって決まりがあります。

今回は、仏壇の飾り方を宗派別にまとめてみました。

仏壇を飾るのに必要な物一覧や、注意点についてもご紹介しています。

これから新たに仏壇を設置する方は、ぜひご参考にしてくださいね。

宗派別本尊一覧を探している人にも参考になると思います♪

仏壇を飾るのに必要なもの

仏壇を飾るのに必要なものは、全て仏具店で手に入ります。

ただし、仏壇の大きさによって取り揃えるものは変わってくるので要注意。

まずは、仏壇を飾るのに必要なものについてご紹介します。

仏壇を飾るのに必要なもの一覧と解説

仏壇を飾るのに必要なもの一覧と簡単な解説はこちらです。

  • ご本尊…仏壇の中央に位置する、欠かせないもの。最も大切に扱われる。
  • 脇侍(わきじ)…ご本尊の左右に位置している仏様。宗派により異なる。
  • 掛け軸…ご本尊や脇侍を表装してあるもの。
  • 位牌(いはい)…故人の戒名、没年月日、俗名、没年齢が刻まれているもの。

 

  • 香炉(こうろ)…香を焚くためのもの。
  • 花立(はなたて)…花をお供えして立てる花瓶のようなもの。対になるように2個配置する。
  • 火立(ひたて)…ろうそくを立てるための台。対になるように2個配置する。
  • 仏飯器(ぶっぱんき)…お供えするご飯を盛るもの。小さなお茶碗の役割。
  • 茶陶器(ちゃとうき)…お供えするお水やお茶を入れるためのもの。湯呑みの役割。
  • 仏器膳(ぶっきぜん)…仏飯器や茶陶器を置く台。一段高くするためのもの。
  • 高月(たかつき)…お供えするお菓子や果物を置く台。

 

  • 経机(きょうづくえ)…経本を置く机。香炉、火立、リン一式なども載せる。座って手の届く、一番低いところに配置する。
  • 木魚(もくぎょ)…読経する時に叩いて鳴らす木製のもの。魚のうろこが掘ってあるのが特徴。
  • リン…仏様をお呼びするための鐘。拝む前に鳴らす。
  • リン棒…リンを鳴らすための鉄製の棒。
  • リン布団…リンの下に置く丸くて厚みのあるクッションのようなもの。
  • 線香差…線香を刺しておくもの。
  • ろうそく消し…ろうそくの火を消すのに使う道具。火は吐息で吹いて消してはいけない。

 

  • 数珠…読経をするのに欠かせない法具。形状は宗派によって異なる。
  • 過去帳…故人の戒名、没年月日、俗名、没年齢などの情報が書かれている冊子。

 

この他にも必要なものはたくさんありますが、宗派や仏壇の形式によっては反対に不必要なものもあります。

特に、最近流行っているコンパクトな仏壇では仏具が省略されることが多いのが特徴。

必ずしも、仏具の全てを揃えて飾らなくてはいけないわけではありません。

最初から仏壇に備え付けられているものも多いので、自分で用意するものはほとんどないというケースもあります。

また、これらは全て仏具店で手に入ります。

仏壇とセットで売っていることが多いので、新調する時は仏具店の店員さんに宗派を伝えて相談しながら取り揃えていきましょう。

小さい仏壇の場合は三具足(みつぐそく)

三具足とは、香炉・花立・火立の三つの仏具のことです。

最近は核家族化やマンションに住む人が増えたことで、小さな仏壇を家に置く人が増えています。

小さくてコンパクトな仏壇の場合、あまりたくさんの仏具で飾ることはできません。

小さい仏壇の場合は、最低限必要なものとして三具足を用意しておくようにしましょう。

折りたたみ式のミニ仏壇でも、三具足だけは欠かせません。

仏壇の前で手を合わせて、お香を焚く行為は必ず必要だからです。

大きい仏壇の場合は五具足(ごぐそく)

五具足とは、香炉・花立(×2)・火立(×2)の仏具のことです。

三具足に、花立と火立を1つずつ追加したものになります。

なぜ1つずつ追加するのかというと、右と左に設置して対になるようにするためです。

こうすることでバランスが取れて、仏壇全体が華やかな印象になります。

仏壇を飾る理由は、美しい環境にすることでご先祖様に喜んでもらうため。

大きい仏壇の場合は、なるべく仏具を取り揃えて華やかになるように心がけましょう。

仏壇の飾り方【宗派別】

仏壇の飾り方は、宗派によって異なります。

基本は同じですが、細かいところが違うので気をつけましょう。

それでは、仏壇の飾り方を宗派別に詳しくご紹介します。

真言宗の仏壇の飾り方

真言宗のご本尊は、大日如来です。

脇侍は弘法大師空海と不動明王なので、掛け軸の配置は以下のようになります。

右:弘法大師空海

真ん中:大日如来

左:不動明王

真言宗の仏壇の上段からの飾り付け方(一例)はこちら。

  • 最上段部…ご本尊、脇掛け、呂灯龍(×2)、隅瓔珞(×2)、仏飯器(×3)
  • 二段目…位牌、高月(×2)、常花(×2)、茶陶器
  • 三段目…香炉、花立(×2)、火立(×2)、過去帳、過去帳台
  • 四段目…お膳(仏器膳)
  • 最下段部…経机、木魚、前香炉、線香差、経本、数珠、リン一式、ろうそく消し

曹洞宗(禅宗)の仏壇の飾り方

曹洞宗のご本尊は、釈迦牟尼仏です。

脇侍は承陽大師道元と常済大師瑩山なので、掛け軸の配置は以下のようになります。

右:承陽大師道元

真ん中:釈迦牟尼仏

左:常済大師瑩山

曹洞宗の仏壇の上段からの飾り付け方(一例)はこちら。

  • 最上段部…ご本尊、脇掛け、呂灯龍(×2)、隅瓔珞(×2)、仏飯器(×3)
  • 二段目…位牌、高月(×2)、常花(×2)、茶陶器
  • 三段目…香炉、花立(×2)、火立(×2)、過去帳、過去帳台
  • 四段目…お膳(仏器膳)
  • 最下段部…経机、木魚、前香炉、線香差、経本、数珠、リン一式、ろうそく消し

浄土宗の仏壇の飾り方

浄土宗のご本尊は、阿弥陀如来です。

脇侍は善導大師と圓光大師法然なので、掛け軸の配置は以下のようになります。

右:善導大師

真ん中:阿弥陀如来

左:圓光大師法然

浄土宗の仏壇の上段からの飾り付け方(一例)はこちら。

  • 最上段部…ご本尊、脇掛け、呂灯龍(×2)、隅瓔珞(×2)、仏飯器(×3)
  • 二段目…位牌、高月(×2)、常花(×2)、茶陶器
  • 三段目…香炉、花立(×2)、火立(×2)、過去帳、過去帳台
  • 四段目…お膳(仏器膳)
  • 最下段部…経机、木魚、前香炉、線香差、経本、数珠、リン一式、ろうそく消し

浄土真宗の仏壇の飾り方

浄土真宗のご本尊は、阿弥陀如来です。

脇侍は親鸞聖人となの蓮如上人で、掛け軸の配置は以下のようになります。

右:親鸞聖人

真ん中:阿弥陀如来

左:蓮如上人

浄土真宗の仏壇の上段からの飾り付け方(一例)はこちら。

  • 最上段部…ご本尊、脇掛け、戸張、菊輪灯(×2)、金燈龍(×2)、仏飯器(×3)、上卓、
  • 二段目…全卓、土香炉、花立、火立
  • 三段目…和讃立、和讃箱、過去帳、過去帳台
  • 最下段部…経机、線香差、経本、数珠、ろうそく消し、リン一式

日蓮宗の仏壇の飾り方

日蓮宗のご本尊は、大曼荼羅または三宝尊です。

脇侍は鬼子母神と大黒天なので、掛け軸の配置は以下のようになります。

右:鬼子母神

真ん中:大曼荼羅または三宝尊

左:大黒天

日蓮宗の仏壇の上段からの飾り付け方(一例)はこちら。

  • 最上段部…ご本尊、大曼荼羅、脇掛け、呂灯龍(×2)、隅瓔珞(×2)、仏飯器(×3)、八ノ巻、茶陶器
  • 二段目…位牌、高月(×2)、常花(×2)、茶陶器
  • 三段目…香炉、花立(×2)、火立(×2)、過去帳、過去帳台
  • 四段目…お膳(仏器膳)
  • 最下段部…経机、前香炉、線香差、経本、数珠、リン一式、ろうそく消し

仏壇を飾る時の注意点

仏壇を飾る時は、基本的なルールに従わなくてはいけません。

間違った飾り方をしてしまわないように、気をつけましょう。

最後に、仏壇を飾る時の注意点についてご紹介します。

位牌はご本尊の近くに置く

仏壇の役割は2つあります。

  • ご本尊をお祀りするため
  • 位牌を置いてご先祖様の供養をするため

そのため、ご本尊も位牌も仏壇には欠かせないものであり、必ず両方が配置されていなければなりません。

ご本尊がなければ位牌も必要なく、仏壇の意味を成し得ないのです。

よって、全ての宗派に共通で、位牌はご本尊の近くに置くようにします。

位牌を置く位置は宗派によって微妙に異なりますが、ご本尊の一段下に安置するのが一般的。

コンパクトな仏壇で一段下に置けない場合は、同じ段に安置してもOKです。

ただし、位牌が一つの場合は上座である右側に安置するようにしましょう。

また、位牌の高さにも注意が必要です。

一段下に安置する場合は、ご本尊の目線より下になるようにすること。

同じ段に安置する場合は、ご本尊より背の高さが低くなるように要注意です。

不安な時は仏具屋さんに相談する

仏壇の大きさや形状はさまざまなので、仏具はどこまで必要なのか、本当に宗派に合った飾りつけができているのかなど、自分では判断するのが難しいこともありますよね。

そんな時は、仏具屋さんに積極的に相談することをおすすめします。

仏具屋さんには仏具と葬祭のプロが在籍しているので、宗派に応じた仏壇の飾り方をコーディネートしてくれるのがメリット。

そのまま仏具を購入することもできるので、手軽で安心です。

また、仏壇の飾り方を学んで配置したらその状態を写真に撮って保存しておくことも大切。

こうしておくことで災害が起こって仏具がバラバラになったり、引越しのために仏壇を解消したりした時でも元通りに飾り付け直すことができるからです。

一人であれこれ悩むと、間違ったものを購入してしまう恐れもあります。

仏具店はどんな相談にも乗ってくれることが多いので、気軽に相談してみてくださいね。

仏壇店の選び方については以下の記事に詳しく解説しています。

▼リンクをクリック♪

「仏壇店の選び方と注意点」

仏壇の飾り方を宗派別にご紹介【まとめ】

仏壇を飾ることは、ご先祖様を大切に扱うことです。

飾り方は宗派によって異なるので少し複雑ですが、一度覚えてしまえば安心です。

不安な方は、お近くの仏具屋さんに気軽に相談してみてくださいね。

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