2019-11-11

認知症介護の基本とポイントとは?イライラ・ストレスを減らす方法を紹介

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認知症介護の基本とポイントとは?イライラ・ストレスを減らす方法を紹介

この記事の目次

現在の日本では超高齢化が進んでいますが、それに伴って増加しているのが認知症問題です。

あなたの周りにも認知症のお年寄りがいるかもしれません。

認知症問題はどんどん身近に迫ってきています。

認知症の方のお世話をするのは、決して介護士やヘルパーばかりではないはずです。

認知症だからといって入院するわけでもないし、施設に入所するとも限りません。

私たちが暮らす、すぐ近くにも認知症の方はいるのです。

あなたのご家族が認知症になることも考えられます。

そこで、この記事では認知症の方の基本情報と介護の仕方、介護におけるイライラやストレスが軽減されるポイントをまとめてみました。

ぜひ、ご覧くださいね。

認知症とは?

認知症は病気の1つです。

老化で物忘れがひどくなるのは認知症とは限りません。

よく、昨日の夕食のメニューを忘れてしまうのは物忘れで、昨日の夕食を食べたことを忘れてしまうのが認知症だなんていう例えを聞きませんか?

でも、そんなのって普通の人には区別できませんよね。

そこで、ここでは認知症の基本情報を詳しく解説してみたいと思います。

認知症と老化で物忘れの違いとは?

人は誰でも物忘れをしたりしますよね。子どもでも若い人でもそれは関係なくするものです。ところが、やはり年を取ると脳の生理的な機能が低下することによって物忘れの回数が増えてきてしまうのです。

また、物忘れの場合は自分で忘れたことを自覚していますが、認知症の場合は自覚がないのが特徴と言えます。

しかし、生活していく上でただの物忘れなら支障をきたしませんが、認知症となると生活に支障を及ぼしてしまうため注意が必要になってきます。

認知症のタイプ

一般的に、この物忘れが激しくなった人のことを全て認知症、認知症といっているようですが、正確に言うと認知症にもタイプがあり、それぞれ特徴が違います。

認知症にはどんなタイプがあるのでしょう。

タイプその1. アルツハイマー型認知症

皆さんが認知症だと思っているほとんどのタイプが、このアルツハイマー型認知症になります。

アルツハイマー型認知症は、やはり物忘れがひどくなり気がつくことが多いようです。そうこうしているうちに、昨日までできていたことが少しずつできなくなってきます。

古いことは思い出せるけど、新しいことが思い出せない記憶できない。場所や時間なども認識できなくなるのが特徴です。また、財布を取られた、大事な物を取れられたなどの物を取られる妄想や徘徊してしまうといった症状があるのもアルツハイマー型認知症で多くみられることです。

タイプその2. レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは、幻聴が見えたり眠っているのに大声を上げたり奇声をあげたりと異常な言動の症状があります。また、動作が鈍くなったり表情に変化がなくなり、筋肉がこわばる、前かがみで歩くなどのパーキンソンの症状があります。

レビー小体型認知症の方は症状の表れ方が異なるため診断が難しい病気でもあります。

タイプその3. 血管性認知症

血管性認知症とは、脳出血や脳梗塞(のうこうそく)などにより発症してしまう認知症です。

この脳疾患(のうしっかん)の箇所や障害の大きさによって症状が異なります。

そのため、人によってできること、できないことが比較的はっきりと分かれていることが多いようです。手足に麻痺(まひ)などの神経症状が起きていることもあります。

アルツハイマー型認知症の原因

ここでは、最も多いと思われるアルツハイマー型認知症について詳しく解説していきます。

アルツハイマー型認知症の大きな原因は、脳の萎縮(いしゅく)になります。

脳の萎縮とは、脳が小さくなってしまうことです。

脳には神経細胞というものがありますが、脳にβ(ベータ)タンパクやタウタンパクという異常なタンパク質がたまってしまうことで神経細胞が死んでしまいます。

神経細胞が死んでしまうと脳が委縮してしまうのです。

その委縮は、脳の記憶を司って(つかさどって)いる海馬(かいば)という部分からはじまり、全体的に広がっていきます。また、アルツハイマー型認知症の症状の進み方は非常に緩やか(ゆるやか)なため気がつくことが遅れてしまうようです。

アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症の症状は上記にも記しましたが、新しいことが覚えられない、すぐに忘れてしまうといったことがあります。

また、今日の日付や朝なのか夜なのかも分からない、買い物に行ってもおつりが計算できないなど、判断力、理解力も低下してしまいます。

やがては、家族の顔も認識できなくなるようです。

経過中には、無関心、無為、徘徊(はいかい)、妄想(もうそう)、抑うつ、あるいは興奮や暴力などの症状が出ることもあります。

アルツハイマー型認知症の身体的症状

アルツハイマー型認知症の人の身体的症状はかなり進行するまでは目立つことはありません。

アルツハイマー型認知症、家族の対応は?

ご家族である、お父さんやお母さんがアルツハイマー型認知症になってしまったら、お世話をする人は大変でイライラしてストレスが溜まってしまいますよね。

でも、アルツハイマー型認知症は病気なのです。

そう理解することで、気持ちも楽になるのではないでしょうか。

アルツハイマー型認知症本人は、すぐ忘れてしまうので1日に何度も何度も同じことを言ったり繰り返したりします。

また、財布を盗まれたという妄想があると、相手をしている家族は困ってしまいますよね。そんな時は、本人は真剣に訴えているのですから否定せずに「そうだね、そうだね」と話を合わせてあげることが大事です。否定するとムキになってしまうので収集がつかなくなってしまいます。そんな時は歌を歌う、話題を変えるようにすると効果があるようです。

食事をしたのに「ご飯を食べてない」と言われても「さっき食べたじゃありませんか!」などと声を荒げずに「そうね、これから食べましょうね」と言ってあげると本人は納得して、また忘れてしまうこともあるようです。

介護

介護者のイライラ・ストレスを軽減するポイント6つを解説!

そうは言ってもイライラしてしまい家族の方や介護をする人はストレスがたまってしまいます。

認知症が病気だと頭では理解できても、現実に目の前に起こっていることを考えると理性だけでは動けません。

そんな時はこんな考え方で心の錘(おもり)を軽くしてみませんか?

ポイント1.頑張りすぎない

認知症の方のお世話や介護をしている家族の方は他人からは分からないご苦労をなさっているでしょう。

いくら認知症の人であっても拘束しておくことはできません。

徘徊して、よその人に迷惑をかけるのではないか、怪我をするのではないかなどと心配も絶えませんよね。

常に気を張り、熱心に介護するあまりにご自分自身のことを疎かにしてしまいがちです。

そうなっていくと、お世話や介護の出口が見えなくなってしまいます。

認知症になられた方のことも心配ですが、ご自分のことも大事にして頑張りすぎないお世話や介護をすることを考えてみてはいかがですか。また、認知症の方が徘徊する場合は衣類に名前や住所、電話番号などを書いた布を張り付ける、名札を付けておくと、認知症サポーターから連絡がいただけるようです。(※認知症サポーターとは、地域で認知症の方を手助けしてくれる活動をする人)

ポイント2. 1人で抱え込まない

どうしても他人には任せられない、認知症だと人に知られるのが嫌だ、などと言う理由から1人で抱え込んでしまう人がいるようです。

現代は、介護サービスも充実しているので、毎日とはいかなくても週に2~3回は介護サービスを利用するのも認知症の方をお世話する賢い方法ではないでしょうか。

また、認知症のご本人もたまには違った環境で1日を過ごすのも良い刺激となるかもしれません。認知症問題はあなた1人の問題ではありません、1人で抱え込まずに地域の介護サービスを利用することをおすすめします。

これは、地域包括センターに相談することができるシステムです。

詳しくは、認知症の方がお住まいの市区町村役所の福祉科にお問い合わせしてくださいね。

ポイント3. 愚痴を言う

認知症になってしまうと、汚いことをする、粗相をしてしまうということがあります。

その後始末をするには悲しいものがありますよね。

人は赤ちゃんから始まり、赤ちゃんに帰るとも言います。

とは言え、実際は赤ちゃんではないのですから、怒りもピークに。

きっと、そんな辛い思いも人に話すこともなく過ごしているのでしょう。

そんな時は誰かに愚痴を言ってみることをおすすめします。

口に出して言うことで、胸につかえていたものがスッキリするはずです。

ポイント4. 他人と比べない

子育てに正解がないように、介護にも正解はありません。

全て、ケースバイケースなのです。

他の人のケースを参考にして良いことを真似するのはいいですが、「あちらはこうなのにうちはこうじゃない」「こちらはああなのにうちはこうじゃない」といった比較はやめておきましょう。

認知症の症状がみんな違うようにお世話の仕方や介護の仕方も違っていて良いのではないでしょうか。

ポイント5. 認知症の治療をする

アルツハイマー型認知症に効果のある薬は今のところありません。

ですが、症状の進行を遅らせるための薬や不安、妄想、不眠などの症状を抑える薬はあります。これらの薬を使うことによって進行を遅らせればご本人はもちろん、お世話する人の負担が軽減されます。

また、薬物を使わない方法として非薬物療法という方法があります。

認知症の人の症状は、新しいことは記憶できない、思い出せないとありますが不思議なことに昔のことは良く覚えています。

この昔の記憶を上手く活かす方法が人生をふり返る「回想法」です。昔遊んだ玩具や道具などを利用して昔を思い出すことで自己認識の回復を図ることができます。

上記でご紹介したようにお仲間のいるディサービスを利用したり、グループホームでの語らいやゲームなど脳も心も活性化されて良い刺激になります。

また、カラオケで歌を歌ったりゲームセンターでゲームをすることでも脳は刺激されるようです。

ポイント6. いつか終わる時がくる

認知症は病気です。しかも、進行する病気です。

回復することはあっても完治することは考えられません。

冷たい言い方ですが、いつか終わりが来るのです。

それまで長いお世話や介護が続くかもしれませんが、だからこそ、一生懸命になり過ぎずに気長に付き合っていくことをおすすめします。

人の命は永遠ではありません。

まとめ

家族に認知症の方がいると、お世話をする人や介護をする人はストレスがたまってしまいます。いつもイライラしてしまい、そんな自分をさらに責めてしまうこともありますよね。

ですが、1番大事なことは、自分を大事にすること。

少しでも自分の時間をつくること。そのためには、介護サービスを利用しましょう。

今は、多様な介護窓口やサービスがあります。

ぜひ、この機会に利用を考えてみませんか!

 

 

 

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