2019-11-11

介護職員の初任者研修と実務者研修はどんな資格?働きながらとる方法も

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介護職員の初任者研修と実務者研修はどんな資格?働きながらとる方法も

この記事の目次

介護職の資格に【介護職員初任者研修課程修了】と【介護職員実務者研修課程修了】という名称が似通ったものがあります。

ちょっと聞いただけでは両方とも同じ資格なのでは?と思ってしまいますが実は違う資格です。

初任者研修と実務者研修は違うものなのでしょうか。また、共通点はあるのでしょうか。

この記事では、初任者研修と実務者研修はどのような研修なのか、違いや共通点を詳しく解説していきたいと思います。

ぜひ、ご覧ください。

介護職の【初任者研修】はどんな研修?

初任者研修とは、利用者の自宅や施設などを問わず、利用者の介護や介助を目的とする基礎の部分である知識・技術を修得する研修となります。

以前は、ホームヘルパー2級研修とされていたものが廃止となり2013年4月から開始された新しい介護資格です。

介護や福祉の仕事の経験のない人や無資格の人が1番最初に「介護職員実務者研修」を受講します。

【介護職員初任者研修】の目的は?

介護士の仕事は大きく分けると、利用者の生活を手助けする掃除、洗濯、調理などの生活援助と、利用者の食事や入浴、排せつや着替えなどを介助する身体介護になります。

初任者研修の資格取得で高齢者の身体介護のお世話をすることができます。

また、全国にある訪問介護サービスや介護施設でプロの介護士として働くことができます。

介護施設以外の病院やクリニックなどでも医師の指示に従いながら院内ヘルパーとして患者さんのケアをすることも可能です。

【初任者研修】の資格を取るには?

初任者研修の資格を取る方法は、カリキュラムの130時間を学習してから修了試験で合格しなければなりません。

学習はスクーリングと通信学習という2つの方法から選ぶことができます。

カリキュラムは内容が決まっているため、日本全国どのスクールでも時間数や項目は共通しています。

【初任者研修資格取得】のための学習費用と期間は?

初任者研修の費用は、スクーリングの時間数が増えたことにより、以前のホームヘルパー資格のときより高めに設定されているようです。費用の相場としては、最安で2万円~15万円となります。講座費用をなるべく抑えて受講できれば良いのですが、スクーリングは最低でも14~15日程度は必要となるのでこの期間は通いやすいスクールを選ぶことが資格取得のポイントです。また、キャンペーンを行っているスクールなどは6万円台で受講も可能、講座によっては教育訓練給付金を受けられるケースもあります。

学習期間は、学習方法のカリキュラムが130時間だということなので、1日のカリキュラムを4時間と見ると、1ヶ月が目安となるようですね。

長期間スクールに通うのが難しい人には安心な方法だと言えそうです。

また、平日、祝祭日、夜間でも受講の日程を選べるスクールが多いので、働きながらでも受講することができます。

【初任者研修】は難しい?

介護職員初任者研修の条件はカリキュラムを受講して修了、修了試験に受かれば資格取得できます。

介護職を目指す人には挑戦しやすい資格だと言えそうです。

また、受講への取り組みのハードルも低く、試験の難易度もそれほど高くないということが介護職員初任者研修のメリットでもあります。

【両資格】とも全国で活躍できる

全国にある介護施設や病院では初任者研修・実務者研修の資格を修了した人を優遇します。

資格を取得していると言うことは、介護の知識や技術を学習したという証明になるので就職の際に有利になります。

これからは、介護サービスの利用者はますます増えることが見込まれるため介護知識・技術を有した人の活躍はさらに期待されるでしょう。

【介護資格】は自宅でも役立つ

高齢化社会となる現在の日本では、家庭で介護をされている人もたくさんいます。

そんな時に役に立つのが研修で学ぶ知識や技術になります。

例えば、足の不自由な高齢者の移動で車椅子からベッドへの移乗という介助がありますが、何の知識もなくこの介助をすると腰に負担がかかり傷めてしまいますが、研修で技術を学んで介助をすると腰への負担が軽減されます。研修で学んだことが家庭での介助に役立てば介護する人も楽になり家族の笑顔も増えるのではないでしょうか。

【両資格取得】のメリット

初任者研修資格や実務者研修資格を取得することで、他の仕事とは違うメリットはあるのでしょうか。

ここでは、メリットを5つ紹介していきたいと思います。

メリット1. 就職難に強い

日本では高齢化が進んでいますが、介護職は常に人員不足が続いています。

厚生労働省によると、今後の2020年度末には約216万人、2025年度末には約245万人の介護職員を必要としています。そのためには、年間に約6万人の介護職員を確保しなければなりません。これは大変な問題となっていますが、高齢化社会で介護職員の需要が高まっているので介護職員の求人も今後さらに増えていく見通しです。

メリット2. 資格手当や給料が期待できる

初任者研修資格取得・実務者研修資格取得で給与なども上がる対象に。

未経験者や無資格のまま働くより資格を取って働く方が給与の面や資格手当てが優遇されます。

また、それによって管理職やリーダーなどのやりがいのあるポジションも任せられる可能性も出てきます。

さらには、今後の資格取得に支援が受けられるというメリットも。

メリット3. 他職種に活かすことができる

介護職は高齢者や障害のある方の介護をする仕事なので、それまで学んだ知識や技術が他の仕事でも活かすことができます。

介護職は主に高齢者の人と会話や介助をする仕事なので、自然と口の利き方や礼儀なども身についています。

また、高齢者の方への配慮も学ぶことから優しさも身についているでしょう。

その経験が他職種、サービス業でも活かすことができます。

メリット4. 資格取得でキャリアアップ

初任者研修資格取得・実務者研修資格取得でキャリアアップが期待できます。

2013年度の介護資格制度が大きく変更され、介護職キャリアアップの全貌が分りやすくなりました。その登竜門が介護職員初任者研修となるのです。資格習得でさらに上位資格の実務者研修や介護福祉士を目指すことが可能となるのです。実務者研修は介護福祉士の受験資格になるといったメリットもありますが、初任者研修資格よりも専門的な学習となることから修了までの時間も長くかかります。

メリット5. 身体介護が学べる

介護施設では資格がなくても働くことはできますが、初任者研修・実務者研修で歩行介助や起き上がり動作、移乗動作などの身体介護の基本知識・基本技術を学ぶことができるため実践ではスムーズな介護ができます。

介護士

介護職【介護職員実務者研修】とはどんな研修?

介護を必要とする利用者に質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識習得・技術習得を目的とした研修を介護職員実務者研修と言います。

また、初心者向に向けた「介護職員初任者研修」よりも難しい内容になります。

さらにランクアップとなる「介護福祉士」の国家資格受験には必須の資格です。

【実務者研修修了】の目的は?

初任者研修修了は介護の基礎を学ぶ研修資格でしたが実務者研修ではさらに進んだ幅広い介護サービスを提供することができます。

近年、介護職に要望される「たんの吸入」や「経管栄養」なども実務者研修で学ぶことができるようになりました。

【実務研修】の資格取得方法は?

実務者研修は資格を持たない人でも受講することができます。

但し、無資格の人はカリキュラムの450時間を全て受講することが必須です。また、初任者研修資格取得者は130時間免除されるため320時間の受講時間となります。

実務者研修は通学コース、通信コースが設けられているスクールがあります。

通学コースでは、すべてのカリキュラムをスクールで学習しますが、自宅学習では集中できない、苦手な点をすぐに教えてもらえるというメリットがあるようです。

通信コースでは、テキスト学習とパソコン等でのweb学習が用意されます。ご自分のライフスタイルに合わせた学習時間で勉強できるので仕事をしながら学習する人には向いている方法といえるようです。

【実務者研修】資格取得の目標

実務者研修は「介護福祉士」を養成する学校の目的と同様の目標になります。

介護福祉士の資格については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね。

【関連維持リンク】介護福祉士になるには?合格者から資格のメリット・勉強方法8選を紹介

実務者研修を受講するということは、今後の介護職に必要な新たな課題や知識、技術などを自ら把握する能力も求められます。

今後、介護職のプロフェッショナルを目指すためにはとても重要な研修となります。

また、「介護福祉士」は以前、介護士として働くという実務経験が3年あれば初任者研修資格取得だけの人でも受験する資格がありました。

それが、「介護福祉士資格取得方法の見直し」により実務者研修資格の創設で変更された資格でもあるのです。

【実務者研修】の資格取得メリットは【初任者研修】と同様!

実務者研修メリットのほとんどが初任者研修メリットと共通します。

但し、次の2つが加わります。

メリット1. 介護福祉士資格の受験資格となる

実務者研修を修了していることで実務経験ルートからでも介護福祉士の受験資格を得られます。また、基礎研修資格を持っている人でも実務者研修修了が必要となります。

メリット2. 経管栄養、たんの吸引などの医療行為が学べる

実務者研修を修了した後に実地研修等も行われることになりますが、一定条件を満たせば介護職員でも一部、医療的ケアを行うことが可能です。介護には医療的ケアの必要性が多く求められるので介護職としての業務に幅ができます。

【介護実務者研修】の学習期間や費用は?

実務者研修の期間や費用は、取得している資格によって違いがあります。

無資格の人は、実務者研修が修了するまでに6ヶ月が必要になり、資格所有者は6ヶ月だった期間が1ヶ月以上に短縮されます。

また、費用についても期間と同様で資格を持っているか持っていないかで変わってくるようです。

介護職員基礎研修修了をした人は3~5万円、初任者研修修了の人は9~13万円程度が平均的な受講費用とされています。

まとめ

ここまで、「介護職員初任者研修」と「介護職員実務者研修」について見たきましたが、いかがでしたか?

共通点や違いがお分かりいただけたでしょうか?

初任者研修では、介護の基盤である高齢者の「生活援助」や「身体介護」を基礎の基礎から学ぶ研修。そして、実務者研修はその介護の基盤をより深く学ぶ研修のようでした。

そして、両資格とも働きながらでも学ぶことができるようです。

その際は、スクールに通う、または通信学習の方法があるのでご自分のライフスタイルに合わせた選択をするようにしましょう。

カリキュラムの違いはありますが、これからの介護職には必要な資格となるので、しっかりと見極めてスキルアップを目指してくださいね!

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