2019-12-12

40代・50代から始める介護からの転職【介護職の転職失敗事例】

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40代・50代から始める介護からの転職【介護職の転職失敗事例】

この記事の目次

現在、日本では高齢化が急速に進んでいるため、介護職の需要が高まっているようです。

介護に携わる人材の年齢層では40代~50代の人が多いようですが、就業形態によっても違いがあります。

介護の仕事は、高齢の方のお世話が中心になることから、若い人のニーズは少ないのでしょうか。

介護の仕事は精神的にも肉体的にも楽な仕事ではありません。

ただ、お年寄りのお世話をしたいという理由から介護職に就いたものの、あまりにもキツイ仕事内容から途中退職や転職を考える人も少なくはないようです。

そこでこの記事では、40代・50代の方を中心に介護職からの転職アルアルについてまとめてみました。

ぜひ、ご覧くださいね。

介護の職種別平均年齢・就業形態

介護士といわれる介護職には、お年寄りや障害を持つ方の介護やお世話を直接する仕事の他にも様々な職種のものがあります。

ここでは、改めて1ずつ振り返ってみたいと思います。

介護職員 平均年齢45.1歳 正社員58.6% 非正規社員39.8%

皆さんが一般的に介護士だと思われているのが、介護職員ということになります。

主な仕事内容は、老人ホームやグループホーム、地域のディサービスなどの施設で介護サービスや支援をする仕事、幅広く生活援助を行います。老人ホームなどの施設では夜勤勤務に就くこともあります。

介護職員には資格のない人も含まれていますが、主に介護職員初任者研修やホームヘルパー2級、介護福祉士などの資格保有者が介護の現場に当たることになります。

男女比の割合は、女性が73.6%、男性が24.7%と断然女性の割合が高いようです。

訪問介護員 平均年齢54.3歳 正社員21.8% 非正規社員75.2%

主な仕事内容は、高齢者のお宅に訪問して介護サービスや支援を行います。この仕事には身体介護として食事や入浴のお手伝い、排泄の援助などもあります。生活援助では料理、洗濯、買い物、掃除などが含まれます。

男女比は女性が88.0%、男性は9.8%とこちらも断然女性の方が多いようです。

介護支援専門員 平均年齢49.8歳 正社員83.2% 非正規社員14.2%

こちらの介護支援専門員は俗にいうケアマネージャーさんのことです。

でも、高齢者から見たら介護士も介護支援専門員も同じですよね。

介護支援専門員さんの仕事は介護を受ける利用者さんが、どんな介護サービスをどれくらい利用するかなどを計画・作成して管理することになります。

男女比は女性が74.2%、男性が23.3%でやはり女性の活躍が目立ちます。

サービス提供責任者 平均年齢48.9歳 正社員81.3% 非正規社員16.8%

サービス提供責任者というのは、訪問介護サービスを利用したいという希望者のお宅へ訪問して、生活状況や希望などを聞き、具体的にどんなサービスを受けることができるのか内容をまとめた訪問介護計画書を作成する仕事です。

男女比は女性が84.0%、男性は14.5%となります。

生活相談員・支援相談員 平均年齢44.1歳 正社員83.3% 非正規社員14.0%

生活相談員または支援相談員の仕事内容は、ディサービスや老人ホーム、介護サービスの事業所などの、施設やサービスの利用者獲得、関係機関や事業者との連絡、調整、生活サポートなどを一括して行います。いわば、介護業界の営業マンと言えます。

男女比は女性が61.1%、男性は36.7%、この営業でも女性の活躍が多くなっていますね。

看護職 平均年齢 50.1歳 正社員54.2% 非正規社員43.1%

看護師さんですが、介護の世界でも活躍の場が豊富にあるようです。

訪問看護や訪問入浴など、また、老人ホームでは介護施設勤務という職場があります。老人ホームや施設では夜勤勤務があることも。

男女比では、女性は92.9%、男性は4.8%でほぼ女性ですね。

介護に携わる仕事は他の仕事もまだまだありますが、ここまで見た限りの年齢層や就業形態にはだいぶ偏りがあるように感じたのは私だけでしょうか。

男女比では圧倒的に女性が多く活躍、就業形態はやはり責任のある仕事になると正社員が多くなるようです。(非正規社員: アルバイトやパート)

介護職の収入

介護職を辞めたいという理由の最も多くに給与の悪さがあります。

しかも、3K「キツイ、汚い、危険」の典型。危険はないかもしれませんが、ある意味たまに危険な行為をする高齢者さんもいるのでアリかもしれませんね。

介護職の平均年収は333.4万円です!

それに比べて、他の職業全体の平均年収は425万円!

この91.6万円の差は大きすぎると思いませんか?約100万円ですよ。

もちろん、資格を持っている、持っていない、夜勤がある、ないなどの差もあります。

毎年、少しずつですが増えているとはいうものの、不安を感じるのも無理もないようです。

介護職を辞めたいと思う理由

小さい頃からお爺ちゃん、お婆ちゃんに可愛がられていたためお年寄りと過ごすことが苦にならない、むしろ癒されるといったことから介護の道に進むことにしたという人もいるようですが、実際の仕事はかなりハード。

おまけに施設で働いていると施設で生活している高齢者のお世話は休むことができないため満足に休みも取れない。

さらには、大変な仕事なのに給与は少なすぎる。月収が手取りで15~18万円程度では家族を養って(やしなって)いけません。

なぜ、介護士の給与はこんなに低いのでしょう。

介護士の給与が低い理由

介護士の仕事は元と言えば、家族の行っていた仕事でした。例えば、食事作りや掃除、洗濯や買い物など誰でもできる、専門性が低い仕事だと見られているようです。

介護サービスを利用される方は1~3割が自己負担となりますが、残りの負担は介護保険料から支払われることになるため、介護報酬を増やすには国民の負担増になるのでむやみに増やせないというのが現状のようです。

介護事業者は介護報酬で得た金額から設備運営費などの費用を差し引いた金額を職員に給与として支給します。ということは、事業者に支払われる介護報酬が少なければ職員に支払われる給与も少なくなってしまうようです。

介護の現場の声

介護の現場ではどのような声が聞けるのでしょう。

・仕事が大変な割に給料が少ない

・給料が上がる見込みがない

・朝早くから夜遅くまで休む時間もない

・休日がとりにくいので家族サービスができない

・体力がもたない

・人間関係が複雑

・給料が上がらず、キャリアプランが描けない

・今の施設では自分のやりたい介護ができない

・施設の理念や運営方針があわない

・将来が不安

・社会的に評価されない

・看護師との意見が合わない

・看取りが辛すぎる

転職

介護職から他職種で失敗事例

介護士としてはベテランとなっている40代・50代の人でも他職種の経験がない人もいます。そんな人はいきなり介護職を辞めてしまっても大丈夫なのでしょうか。

ここでは、失敗しやすい事例をあげてみました。

そもそも転職活動そのものがよく分からない

介護士として長年働いてきたため、介護士の仕事以外のことに疎く(うとく)なっている傾向がある人は履歴書の書き方から調べる必要がありそうです。

介護士としては自信があるけど他の仕事経験がない

他の仕事を知らないという人はブラック企業に気をつけなければなりません。

決める前に会社の情報や条件などをよく調べる必要があります。

転職することを秘密にできない

在職中に就職活動をするのは良いのですが、同じ職場の人には秘密にしておきましょう。

もし、転職できなかった場合に今の職場に居づらい雰囲気になってしまいます。

介護の資格があるからと安易にならない

介護の資格は介護の場では役に立ちますが、他職種では役に立つとは限りません。

むしろ、実体験が活かせる職種を選びましょう。

同じ介護職でも施設によってサービス内容が違う

介護職の仕事は、職場によって大きく異なることもあります。

介護施設と言っても、公的施設の特別養護老人ホーム、民間施設の老人ホーム、グループホームなどと様々な形態ががあるため全てが同じ介護サービスではないことを考慮する必要があります。

また、施設によっては介護サービスに対する取り組み姿勢なども異なるため事前に情報収集しておくと自分に向いているかどうかが確認できるのではないでしょうか。

転職の際は、それぞれの介護サービス内容や取り組み姿勢などを確認しておくことが重要になります。

介護職から他職種に転職

上記のような理由から介護職を辞めてしまったら、すぐに仕事を見つけることは可能なのでしょうか?

特に40代・50代からの転職は難しいのでは?

ですが、40代・50代だからこそできる仕事があるようです。

介護用品販売

介護職で40代・50代まで働いていたということは、もうベテラン中のベテランです。

これまでの経験をフルに活かして介護用品の使い方から値段、レンタルの有る無しなどを説明することができます。

特に、使い方は誰よりも知っているため利用される方に喜ばれるのではないでしょうか。

専門学校講師(介護福祉士養成専門学校など)

介護士として長年働いてきた40代・50代の方の経験や知識を専門学校で講師をすることに活かしてみませんか。

40代・50代で介護士の仕事を辞めたいと思った理由にはきっと体力的な問題もあるのでは?

講師として働くことができれば、体力的な問題は軽減できるのではないでしょうか。

ドライバー

介護職では、男性に限らずディサービスにお年寄りの送迎で車の運転をしていた女性もいるようです。

車の運転が好きな方にはおすすめです。

施設からディサービス

夜勤があるために転職を考えている人には夜勤のないディサービスへの転職はいかがでしょうか。

給与面ではあまり期待できませんが、ディサービスの利用者さんは自立度が高い方が多く、キツイ仕事は減るようです。

病院の介護士として

施設の介護士は縛り(しばり)がたくさんあってキツイようですが、病院での仕事は医師や看護師さんもいるのでイザという時でも安心です。

また、施設の介護士としての給与より少し期待が持てるようです。

介護事務

やはりここでも、40代・50代だからこその経験から事務に転向も可能なようです。

介護に対する全てが頭にしっかりと染みついているのではないでしょうか。

肉体的な疲れは防げる仕事です。

40代・50代での転職は難しい

上記に挙げた介護職の平均年齢では40代・50代の方が多く、介護職員は45.1歳、訪問介護員は54.3歳となります。

実際は60代でも70代でも介護士として仕事をされている方もいます。

やはり、20代・30代なら他職種への転職の可能性は大いにあるようですが、40代・50代の転職は厳しいのが現実のようです。

ですが、絶対にダメなわけではありません。

ただ、若い方のように衝動的に辞めてしまうことだけは控えましょう。

40代・50代で転職を考えるにはタイミングが大事になってくるようです。

介護士として働きながら常に求人情報をチェックする必要があります。

まとめ

40代・50代の介護士からの転職はなかなか難しいようです。

ただ、介護士だから難しいのではなく年齢的なものがあるようですね。

それなら、その年齢を武器にして他の仕事を探すことも可能なのではないでしょうか。

介護職を辞めたいと思う人の多くが、世の中の役に立ちたいといった理想と現場での現実にギャップを感じるようです。

失敗やギャップをマイナスに考えずポジティブに捉えることができたら、あなたの他職種への転職は叶うでしょう。

 

 

 

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