2019-12-12

未経験から介護職に転職するには?失敗しない転職方法を解説

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未経験から介護職に転職するには?失敗しない転職方法を解説

この記事の目次

日本の超高齢化が急速に進んでいると言われて久しいですが、国は何か手立てがあるのでしょうか。

超高齢化が進んでいると言うことは、介護職の人材をたくさん確保しなければならないということです。

しかし、介護職の人材は相も変わらず不足しているという話しか耳に入って来ません。

今の日本で1番必要だと思われる職業が介護職ではありませんか?

それにも関わらず、介護業界で働きたい人よりも募集している事業所や会社が増えているようです。

この記事では、この現実を踏まえ介護未経験者が介護職に転職をする方法や失敗しない方法を解説しています。

ぜひ、ご覧ください。

介護業界は成長産業?

介護業界では介護士として働いてくれる人材は引く手あまただと聞きます。

日本の景気はいくぶん回復傾向にあるようですが、求人募集はまだまだ安定しているとは言えません。

一方、介護業界では働いてくれる人材が欲しいのに人材が不足しています。

悪く言えば、仕事がないのに介護業界では働きたくない人がたくさんいると言うことではありませんか?

介護業界は成長産業だということで、若い人も「高齢者の介護を頑張ろう」「成長産業なんだから給料も良いだろう」と胸を弾ませて介護業界の扉を開くはずなのですが...。

介護職の仕事

介護職の仕事内容として一般の方が持つイメージは高齢者や身体の不自由な方、障害を持つ方のお世話や介護をすることだと思います。

ですが、お世話と言うことがどこからどこまでかは具体的には分かりませんよね。

介護職の給料が低いのは「誰でもできる仕事だから」と言われているのをご存知でしょうか。

でも、実際にこれだけ人材不足だということは決して誰にでもできる仕事ではないと言うことだと思いませんか?

では、具体的にとは、どんな仕事があるのでしょう。

・食事の介助

・排泄の介助(オムツ交換も含む)

・入浴介助

・洗顔の介助

・口腔ケア(入れ歯洗浄など)

・着替えの介助

・レクリエーション

・移乗(車いすからベッド、便座への移乗など)

・歩行介助

・就寝介助

・洗濯

・掃除

・買い物

・送迎

・各見守り介助  

・事務   などなど

働く場所

・介護老人保健施設や特別養護老人ホームといった高齢者が入所する施設

・ディケアやディサービスのような利用者さんが昼間だけ通う施設や滞在可な施設

・訪問介護の場合は、利用者の自宅(資格保有者のみ)

介護職が未経験で心配

介護業界では介護職未経験者でも歓迎してくれるようです。

仕事は何の仕事でも同じことが言えますが、特に高齢者のお世話や介護がメインの仕事となる介護職はお年寄りと接する機会の減っている若い方はもちろん、ある程度年齢がいっている人にとっても未知な世界になります。

いわば、お年寄りが何を考えて何を必要としているかなど想像もできません。

不安を感じて、介護の仕事ができるのかできないのか心配してしまいますよね。

その不安を1つずつ見て解決方法を考えてみましょう。

未経験者で無資格だから心配

介護の仕事は経験がなくても資格がなくても働くことは可能です。

ただし、ベテランの介護士さんでも行ってはいけない仕事や作業もあります。

介護福祉士(または、一部一定の研修を受けた介護職員等)という資格を持っている人だけに許されている業務があります。

例えば、介護施設を利用されている高齢者の「たんの吸引」や「経管栄養」といった介護を医師の指導のもとで行うことです。

また、施設以外の仕事で訪問介護という利用者さんのお宅で行う介護があります。

訪問介護の業務は資格保有者でなければ就くことはできません。

ですが、このような業務は初心者の人に依頼することもなく、経験や資格がなくてもできる仕事はたくさんあります。

仕事を覚えながら、機会を見つけて資格取得を目指しましょう。

社員になれるか心配

未経験からの社員はなくはないというところです。

やはり、どうしても求人には「介護福祉士」「介護職員初任者研修」などという資格保有者を条件として挙げている所が多くなります。

しかし、よく探してみると経験を問わず社員を募集している事業所や会社があるようです。

ねばって探してみると見つかる可能性あり!

介護の仕事は3Kが心配

介護の仕事は3Kどころか4Kだとも言われているようです。

「キツイ、汚い、危険、給料が安い」と給料が安いがプラスされた考え方です。

介護の仕事がきつくないと言えばウソになります。

ですが、実際はその人次第だと言えそうです。

例えば、女性で小さいお子さんがいると夜勤がある施設での業務は厳しい状況です。

そのような事情がある人は昼間のディサービスなどの施設で働く場所を探すこともできます。反対に、少しでも多く収入を得たいから夜勤を進んでやりたいという人もいます。

ご自分の生活スタイルや生活方針に合わせた職種を探してみてはいかがでしょうか。

未経験者の給料が心配

介護の仕事で給料を考えた場合はやはり、資格を持っている人の方が高くなるようです。

未経験で無資格者の給料は時間給にすると800~1,000円程度、ひと月では総額で18万円程度になるようです。

なかなか厳しいようですね、やはり、積極的に夜勤勤務を受けることで収入を増やすしかないようです。

3Kの1つ危険が心配

高齢者の中には認知症の方や、脳の病気である脳梗塞を患っていたりする高齢者が暴力を振るうこともあります。

その方たちは、自分の感情を抑えることができない、自分のやっていることが認識できないといった状態であるため、そのような行動をすることもあるようです。

また、危険だけではなく汚いことをしてしまう認知症の方もいます。

認知症や脳梗塞を患っている方がいる施設ではなく、自立度の高い高齢者が利用するディサービスなどの施設から始めてみてはいかがでしょうか。

介護の仕事を教えてもらえるか心配 

介護の仕事を教えてもらえるかどうかは職場によって違います。

先輩介護士さん達も、きっと指導したい気持ちはあるのですが自分の仕事で手一杯というところでしょうか。

ですが、施設によっては新人指導をしっかり行ってくれるところもあります。そのような施設では施設側の負担で資格取得を支援してくれる場合もあるようです。

実際は、十分な指導もしてくれないのに、夜勤を任せられたりオムツ交換ばかりをさせられたりとするケースもあるようです。

そのような話を聞かされると心配になってしまいますよね。

ここでも、解決方法としては初心者の頃は、ディサービスやディケアといった施設で働いた方が良さそうです。

人間関係が心配

人間関係もどこの職場でもあることですが、介護職は非常に女性が多くいる職場でもあります。女性が多い職場でのいびりやいじめはよくある話です。

特に、若い女性が新人で、しかも未経験で入ってくるといびりの対象になりやすいようです。

そのような場合は、事業所や会社に伝えて職場を代えてもらいましょう。

介護士

介護職未経験で転職・失敗事例

上記のような心配ごとを抱えたまま介護職に就いたものの、やっぱり心配が現実に!

「こんなことなら転職なんかするんじゃなかった」という声が聞こえてきそうです。

どんな失敗があるのでしょう。

仕事は苦じゃないのに

仕事は好きで毎日、利用者さんと接することも楽しい!

できれば介護職を続けていきたいのに...給料があまりにも少なくてビックリ。

介護職は給料が低いことでかなりのネックになっているようです。

ですが、働き方次第で給料アップは可能なのです。

1つの方法は、キャリアアップを目指すことです。

「ケアマネージャー」や「介護福祉士」等の資格を取得すれば資格手当が付きます。

事業所で資格取得を支援、費用を負担してくれるところもあるようです。

介護の仕事が好きということなら将来のためにもスキルを磨いてキャリアアップしてみましょう。

もう1つの方法は、特に若い独身の方におすすめ。

夜勤手当を狙いましょう。夜勤を嫌う人もいますが通常は高齢者でも夜は寝ているので、特に何かなければそんなに大変ということもないのではないでしょうか。

介護の仕事を続けたいと思うなら、少しの辛抱で明るい将来が開けます。

他職種での経験が生かせない

以前いた職場で管理職まで務めていたのに介護職では活かすことができない、ストレスが溜まってしまいますよね。

介護職では一般的な職場の事務とは様子が違い、パソコンも1人一台、机も1人一台ではないため効率も上がらないでしょう。

職種が変われば仕事内容が変わるのも当然です。

管理職まで務めていたあなただからこそできる仕事があるはずです。

例えば、パソコン業務やマネジメント関係は一手に引き受けるとかあなたのスキルを最大限、活かすことができるのではないでしょうか。

コミュニケーションが苦手

技術関係の仕事をしていた人は、元々コミュニケーションが苦手という人もいるようです。

介護の仕事に話し上手は関係ないのでは?

聞き上手は話し上手と言います。

特に、お年寄りが好きな人なら会話上手でなくても思いは伝わるはずです。

お年寄りというのは、自分のことを聞いてもらいたい人が多いのですよ。

そんな時に「そうだね、そうだね」と聞いてあげるだけでも十分喜んでもらえます。

要は気持ちが伝わることが大切なのです。

介護の経験なしで転職する方法

介護が未経験で転職するには、自分がやりたい仕事とやりたくない仕事をしっかりと把握しておかなければならないようです。

それを踏まえて次のことに気をつけましょう。

・雇用条件を確かめる(書面でもらう)

・働きたいと思っている施設の勤務体制を知る

・指導が受けられるのか確かめる

・職場までの移動距離や時間に無理がないか

・人間関係が良好か探りを入れる

・一か所だけではなく何カ所かと比較する(情報収集する)

・施設の見学が可能ならさせてもらう

・求人情報を常にチェックする

・本当に介護の仕事がしたいのか自分に聞いてみる

まとめ

介護職に未経験で転職するには色々な不安があり心配ですよね。

自分がどんな仕事に向いているのか、何ができるのか知ることも転職には必要なことです。

ただ、誰にでもできそうだから介護士になりたい、のではとても長く務めることはできないでしょう。

また、情報を得ていなかったため自分が思っていたことと違う、というのでは困ります。

介護職に転職を希望するのならしっかりと、その介護施設なり介護事業所なりを調べて悔いのない転職を心がけましょう。

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