2019-12-12
介護の夜勤は日給3万円以上稼げる?手渡しでもらう方法と介護施設の探し方
この記事の目次
介護施設の夜勤と聞くとキツイというイメージがありますが、給料が稼げるという噂も耳にします、本当なのでしょうか?
介護施設である老人ホームなどで過ごしている高齢者は介護が必要なため夜、夜中でも何が起こるか分かりません。
急に体の不調を訴えることもあるでしょう。また、認知症を患っている方が他の高齢者の眠りを妨げるようなことをしてしまうかもしれません。
そんな場合に備えて夜勤で働いてくれる介護士の存在はとても重要なのです。
そして、夜勤で働くと日勤で働くよりも時給は良いようです。
日勤よりもむしろ、夜勤の仕事を積極的に選んでいる介護士もいます。
そこで、この記事では夜勤で働く介護士は3万円以上稼げるのか、また、その給与を手渡しでもらえるのかを解説してみました。
ぜひ、ご覧くださいね。
夜勤介護士の仕事とは
介護施設などで夜勤の仕事は通常1名で行うことが多いようです。施設の形態にもよりますが、特別養護老人ホームや老人保健施設などは20名までは1人での夜勤となってしまうようです。
いくら夜とは言え、20人もの高齢者を1人で見守るって不安ですよね。
夜勤の仕事とはどんなことがあるの?
・日勤業務の介護士から引き次を受ける
これは、病院で看護師が行っている業務と同じですね。
日勤の介護士さんから昼間の高齢者の様子、心身の状態や日中に起こったことなどを伝えてもらいます。
昼間の様子を聞いておくことで夜勤で注意するべきことがないか確認できますね。
・引継ぎ後は利用者さんの夕食の介助、食事の片付けなどを行う
利用者さんである高齢者は食時の介助が必要な方もいるため、夕食時は食事の見守りも仕事の1つです。食事が終わると片付けをして利用者さんの口腔ケアである歯磨き介助、パジャマに着替え、トイレ介助、ベッドへの移乗など眠るための準備に入ります。
・利用者さんの就寝後
消灯時間となり利用者さん達が眠りにつくと、定期的に居室を巡回。
その際には、自分では寝返りを打てない寝たきりの方の体位交換をします。
巡回の合間にも、ナースコールが鳴ればトイレ介助や体調不良の方の対応をしなければなりません。
利用者さんが就寝後から朝までの時間には事務仕事もあるようです。
夜勤が2人以上なら、食事や仮眠を交代で行うことも可能です。
・朝になり利用者さん達が起床
起き上がり、ベッドからの移乗・移動、パジャマから私服に着替えの介助、トイレ介助などをします。
その後は、夕食と同じように食事介助、片付け、歯磨き、洗顔、髭剃り、整髪などの介助を行います。
・朝の支度が終わったら夜勤勤務の業務はほぼ修了。
日勤で出勤してくる介護士に引継ぎをします。
夜の間の高齢者の心身の状態や怪我等の有無を伝えて夜勤業務修了となります。
何だか、これだけでも相当大変な仕事のような気がしますが、これを1人で熟す(こなす)なんて凄いことだと思いませんか!
夜勤業務の時間帯
上記の夜勤勤務の時間帯を見ると、利用者さんが夕食の前には任務に就いているようですが、一般的な夜勤勤務は何時から何時までなのでしょう。
- 2交代制の夜勤
17時から翌朝10時まで(内休憩時間は2時間・ロング夜勤)
- 3交代制の夜勤
21時から翌朝7時まで(内休憩時間は2時間・ショート夜勤)
多少、時間にズレが出ることもあるようですが、ほとんどはこの時間帯です。
2交代制の夜勤勤務は1日の夜勤で日勤を2日分働いていることになる扱いです。
また、この2日分の夜勤勤務をすると休みが取れるようになっています。
2交代勤務の夜勤は仕事をする時間は長いですが明けの休みと合わせると2連休ができるのでお得気分が味わえるようです。
3交代制で朝7時に終わる日の夜勤勤務では、当日が休みになる扱いです。
3交代制だと拘束時間は少なめで楽かなと思うけど、次の日が仕事なので肉体的、体力的にはきつめに感じるようです。
多くの介護施設では①の2交代制の夜勤勤務を行っていますが、こちらの方がお得だと感じている介護士さんが多いようです。
お得だと感じる理由
・2交代制も3交代制も夜勤に変わりはないのだから2日分働いた方がお得
・夜勤明けや夜勤入りの時間を有効に使うことができるからお得
・職場に通う回数が少しでも減るからお得
これは、経験者ならではのテクニックのようですね。
夜勤勤務を積極的に行うなら、同じ夜勤勤務でも2交代制勤務がオススメのようです。
夜勤勤務の介護職は何人?
上記でも少し触れましたが、夜勤勤務って1人で行うのは少し怖くもあり不安ではないのでしょうか?
各施設の夜勤勤務の人員体制を見ていきましょう。
・老人保健施設の場合
利用者20人につき1人以上
・特別養護老人ホームの場合
利用者25人につき1人以上
・小規模多機能型
利用者9人につき1人以上
・グループホーム
利用者9人につき1人以上
これは明らかに日勤勤務よりかなり少ない人数で夜勤勤務を行わなければなりません。
確かに夜勤ですから、利用者さんの高齢者は寝ています。
昼間のように、レクリエーション行事も入浴介助もありません。
夜勤業務の基本的な仕事は定期的な巡回で高齢者に不都合なことがないか見守ることとなるのですが、少ない仕事内容とは言え、責任が重くのしかかってくるようです。
夜勤で大変な仕事
特に何も問題がなければそれほど大変な仕事ではないようですが、1人で夜勤勤務を熟す(こなす)のは不安ではないのでしょうか。
利用者さんは介護が必要な高齢者です。夜中に体調の変化を感じ、急変を起こすことだってありますよね。
施設によっては、看護師も夜勤勤務している場合がありますが看護師のいない施設では夜勤勤務の介護士が対応しなければなりません。
救急車を呼んだり、救急車が来るまでの処置をしたりと仮眠をとる時間もなくなることもあるようです。
でも、このような利用者さんの体調の急変ということも滅多に起こるわけではなく、日常の夜勤勤務の仕事は定期的な巡回とナースコール対応が主になるようです。
夜勤勤務で休憩(仮眠)はとれる?
ほとんどの介護施設が夜勤勤務の休憩(仮眠)は2時間と設定しているようですが中には1時間だったり、1時間半という所もあるようです。
仮眠する部屋は用意されている施設もあれば利用者さんの使っていない空き部屋を使うケースもあります。
夜勤勤務の仕事は大変なようですが何と言っても時給が良いようです。
夜勤勤務で2交代制だとすると17時間勤務になりますが時給、収入はいくらになるのでしょう。
夜勤専従の仕事
夜勤専従とは、介護施設などで夜勤勤務を専門に行うスタッフのことです。
介護施設や病院などの24時間対応の施設では夜勤勤務の業務は欠かすことができません。
人は誰でも夜は眠くなるため夜勤の仕事はなるべく避けたいとと思ってしまいますよね。
ところが、最近では日勤では味わえない利点がある夜勤専従を希望する人が増えているのです。
夜勤専従の魅力
夜勤専従の魅力1.時給が高い・待遇が良好
給料の良い仕事というのは往々にして人の嫌がる仕事にあるようです。
つまり、「キツイ、汚い、危険」である3Kの仕事は給料が良いと言われますよね。
介護職も例外ではなく、夜勤を嫌う人がいるのです。
ですが、現代は色々な生活スタイルがあり昼間寝ていようが夜働いていようが誰にも咎め(とがめ)られませんよね。
ましてや、夜勤勤務には夜勤手当や深夜勤務加算があるので勤務日数が少なめでも十分な収入を得ることができてしまうのです。
2交代制の夜勤勤務は休憩時間を合わせて17時間と長めになりますが、月に10日程度の出勤で日勤勤務に比べ出勤日数が少なくなるのが特徴になります。(ロング夜勤)
また、もう1つの夜勤勤務の方法で3交代制の夜勤勤務は8時間に休憩時間を合わせて1日分の勤務となり出勤数も他の介護職と同じ20日程になります。(ショート夜勤)
こちらの方法での夜勤勤務には夜勤手当がつくので結果、夜勤勤務で高収入が得られるのです。
夜勤専従でも2つの方法があるので、あなたの生活スタイルに合わせてがっつり稼いでみませんか!
夜勤専従の魅力2.Wワークができる
夜勤専従の仕事をしていると昼間は自由な時間が増えるため、あらゆることにチャレンジできます。
ご自分の好きなこと趣味や資格取得でスキルアップするもいいし、はたまた、Wワークでさらにがっつり稼ぐことができます。
また、出勤する日数が少ないのもメリットの1つですね。
このように、夜勤専従で夜勤勤務をするだけで時給にして約1,700~1,800円、1日で3万円の収入を得ることが可能なのです。
ですが、その1日分の給料はどのように受け取るのでしょうか?
夜勤専従で働ける施設は?
夜勤専従で働くことを専門にしたい方は介護派遣会社に登録しておくことをおすすめします。介護派遣を扱っている派遣会社ではあなたの希望する働き方に合わせて施設を探してくれます。
いくつかの介護派遣会社に登録しておけば複数の施設で働くことも可能です。
夜勤専従の給料は手渡ししてくれるの?
介護専従で勤務する方は介護派遣会社に登録しているため給料の支払いは派遣会社が行ってくれます。
支払い方法は、日払い、週払い、月払いなど自由に選べます。
例えば、介護派遣会社のきらケア派遣ではATMで引き出しが可能となっています。
日払いの場合は、1日分ずつの給料が振り込まれているので働いたその日の給料がすぐもらえるなんて嬉しいですよね。(翌日以降の場合も有り)
また、即日払いの給料を手渡しでくれる介護施設もあります。
その日の日給なり時給なりを封筒に入れて準備してあるようです。
前もって準備してあるので、もし、残業等で超過した場合の給料分は後日振り込みで支払われることがあります。即日、手渡しで残業代が含まれてない場合は残業で超過した分は何月何日、どのような形式で支払ってもらえるのか確かめておきましょう。
まとめ
ここまで、介護職の夜勤専従のお話をしてきましたがいかがでしたか?
俄然、やる気がわいてきたのではないでしょうか?
しかし、人間は日の出と共に起きて陽が沈むのと同時に休むことが良しとされています。
あなたがまだ若くてエネルギーに満ち溢れているなら結構ですが、あまり無理をしてしまうとがっつり稼いだお金が全て病院代に消えてしまったということにもなりかねないので、くれぐれもご自分の体の声と相談してみてくださいね。
とは言え、低い給料で有名な介護職で1日3万円の給料を稼ぐことができる夜勤勤務は魅力的なお仕事だと言えそうですね。