2019-12-12

介護認定後に手すり選ぶポイントとは?介護リフォームの費用相場も紹介

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介護認定後に手すり選ぶポイントとは?介護リフォームの費用相場も紹介

この記事の目次

高齢者で介護が必要になる原因に転倒や転落などによる骨折があります。

転倒や転落は高齢者にとっては、怪我や寝たきりの原因となってしまうため家のバリアフリーに力を入れているお宅もあるのではないでしょうか。

長年住み慣れた家の中でも転倒・転落につながるものはたくさんあるようです。

転倒・転落を防ぐには転倒・転落のリスクファクタ-(危険因子)を取り除かなくてはなりません。

その1つに介護リフォームの手すりがあります。

手すりが1つあるだけで要介護の高齢者は体を支えるだけでなく、運動能力の維持や回復を目指すリハビリにも活用できます。

この記事では、介護リフォームで扱われる手すりについて解説してみました。

ぜひ、ご覧くださいね。

介護リフォームとは

介護リフォームというのは、介護を受けるご家族やお世話をする介護者にとって住みやすい、介護しやすい家に改修することです。

例えば、現在のお住まいの家に手すりをつけることで介護される高齢者が日常の動作をスムーズに行うことができます。

介護リフォームの利点

介護リフォームすることで介護される方も介護する方も様々な利点が得られます。

どのような利点があるのでしょう。

・介護リフォームをすることで、日常動作である排泄、入浴、外出がスムーズに行えるようになる。

・介護リフォームをすると、介護者の精神的、身体的な負担が軽減される

・将来、介護が必要になった時を見据えて介護リフォームすることで、イザという時に慌てなくて済む

介護リフォーム、手すりとは

今日、ご紹介する介護リフォームは手すりになりますが、手すりとはどんなものなのでしょう。

介護リフォームにおける手すりとは、介護が必要になった高齢者が安全に快適な生活を送るために必要なものになります。

どのような働きがあるのでしょう。

歩行を手助けする

高齢になると身体機能が低下するため筋力や関節の機能も弱くなってしまいます。

そのため、2本足で歩くことが困難になり歩くスピードも遅くなるようです。

そこで、手すりにつかまりながら歩くことで足と腰だけにかかっていた体重が上半身にも分散され全身のバランスがキープされ、歩きやすくなります。

転倒・転落を防止する

高齢者は身体機能が低下しているため運動機能、筋力も衰えています。

そのため、ちょっとしたことで体のバランスを崩してしまい、転倒・転落につながってしまいます。

その衝撃の度合いによっては、骨折してしまい後遺症が残ることも考えられるようです。

手すりをつけることで高齢者の怪我が防げるという働きがあります。

動作を補助する

高齢者がベッドから立ち上がる、椅子から立ち上がる、階段を上り下りなどという上下動作は足や腰が弱っているため負担が大きくなります。

その動作の際に手すりにつかまれば体にかかる負担を減らすことができるのです。

このように、手すりがあることで介護を受ける高齢者の日常動作の手助けとなる手すりですが、どのような手すりがあるのでしょう。

手すりのカテゴリー

手すりには様々な働きがあることからいくつかのカテゴリーに分けられています。

用途や場所によって適切な手すりを選びたいものです。

床置きタイプ

床に置くタイプの手すりですが、持ち運ぶことができるので介護をされる方のそばに置くことですぐに使えて便利です。

例えば、高齢者がいつもいる場所のベッド、布団、椅子などのそばに置くことで立ち上がりや起き上がりを補助することができます。

※介護保険サービスでレンタルすることが可能な介護用品なのでリフォームする必要はありません。

水平型タイプ

床に対して水平に設置できる一般的な手すりになります。

短い距離である玄関や廊下、浴室やトイレなどの動作補助や歩行補助に適しています。

手すりの高さが低すぎても高すぎても、つかまる時に体を支えられないので設置する際は高齢者の体に合わせて設置することが重要です。

階段用手すり

階段の上り下りを補助する手すりです。

階段の上り下りを1人で行うと転倒・転落の危険がありますが手すりにつかまりながら上り下りをすればスムーズに移動できます。

手すりが自由に曲がるタイプがあるので、お使いになる高齢者の握力や階段に合わせて選ぶことができます。

I型手すり

床に対して垂直に設置することができるアルファベットの「I」のような形をした手すりです。

玄関やドア、トイレなどに設置することが多く立ち座りの動作をサポートします。

高齢者の姿勢を安定させる効果があるため力が加わることから、手すりの素材や太さに拘って(こだわって)選ぶようにしましょう。

L型手すり

I型と水平型を合わせたアルファベットの(L)のような形をした手すりです。

立ち座りの上下動作が多くなる、浴室やトイレに設置することが適しています。

但し、手すりがあまり便座や浴槽に近すぎる場所にあると移動するのに難しくなるため重心移動がしやすい場所に設置するように注意が必要です。トイレに手すりを設置する際には、トイレットペーパーホルダーの位置も考慮しましょう。

可動型タイプ

トイレや浴室の壁に設置して利用する動くタイプの手すりです。

トイレや浴室の壁に設置して必要な時だけ手すりを引き出して使用します。

必要な時だけ引き出して使用するため邪魔にならず便利ですが、お世話をする介護者が手すりを引き出したり、しまったりということをしなければならないので手間がかかります。

これらの手すりは介護リフォームの手すりです。介護リフォームと言うことは、介護保険サービスを受けられるのでしょうか?

介護リフォームの手すりは介護保険が支給?

介護保険を利用して介護リフォームの手すりが設置できれば嬉しいですよね。

介護保険を利用するには介護保険に加入していなくてはなりません。

介護保険に加入されている方(満40歳以上の方)で介護認定を受けている方のみが対象です。

介護保険は介護認定で要支援の1・2、要介護の1~5と認定された高齢者が使うことができます。

介護認定を受けるには手続きが必用になるのですが、介護が必要となるご家族が住む市区町村の介護保険窓口に申請、訪問調査や担当医の意見書をもとに判断されます。

介護認定で要支援・要介護と認定されるには申請から1~2ヶ月かかることもあるので介護リフォームをお考えならなるべく早く申請手続きをした方が良いですね。

要支援、要介護認定された場合は、高齢者の自立に向けた生活環境を整えるための小規模な住宅改修、つまりリフォームに対してかかる費用の9割(一定所得以上の場合は8割)が住宅改修費用として支給されるのです。

但し、これには20万円までという上限があります。

例えば、自宅に手すりをつけるリフォームを行ったら20万円かかったとします。

その場合に介護保険から支給される金額が18万円になるので残りの2万円が自己負担となります。

また、原則として補助金は介護される方1人につき1回となりますが、上限の20万円は数回に分けて利用することができるので、今回の費用が10万円だった場合は次回に10万円までを工事で使うことができます。

介護保険で支給される限度額を超えてしまった場合の工事費用は自己負担となってしまうので気をつけなければなりません。

また、工事をせずに置くことができる手すりは介護保険でレンタル(福祉用具の貸与)することができます。

※介護保険を利用して介護リフォームをするには事前に役所への届け出が必要です。

リフォームしてしまってから支給を受けることはできないので注意しましょう。

手すりリフォーム費用の相場

手すりをつける工事は主に、壁に手すりをネジやボルトで固定するだけの作業になります。

但し、すでに備わっている壁の強度や状態によって補強工事が必要となるケースもあります。費用の相場はどれぐらいなのでしょう。

玄関に手すりをつける

玄関に手すりをつけるには範囲、箇所が狭くあまり長い手すりは不要なため長さが1m以内の手すりで十分だと考えられます。

その場合の費用は材料費、取り付け工事代を合わせて0.8万円~2.5万円程が相場になります。

廊下に手すりをつける

廊下に手すりをつけるには、各家庭で廊下の長さが異なるため一概には言えませんが下地処理費を入れて1m当たり1~3万円程が相場になります。

一般的な平均相場は材料費と工事代を合わせて8~9万円程が相場になります。

階段に手すりをつける

階段に手すりをつける場合も廊下と同じで長さがまちまちなので各家庭の階段によって費用は異なってくるようです。

普通に1階~2階の間の階段に沿って壁面につける場合は5万円程が相場になります。

また、U字状階段になっている半円型の場合は壁の補強工事を合わせて8万円程になります。

トイレ・浴室に手すりをつける

トイレの専用手すりをつける場合の費用は4万円程からが相場になります。

但し、トイレにつける手すりには跳ね上げ式といった複雑な形状を有するものもあり、これらをつけるとなると10万円を超える場合もあるようです。

浴室に手すりをつける費用は壁面を補強しても3万円程が相場になります。

ここまでを見てみると、手すりをつけるための工事費用は介護保険を使ってできるようですね。

例えば、廊下や階段には介護リフォームで手すりをつける工事をしてもらい、トイレや浴室では介護レンタルで手すりをレンタルすれば費用も抑えられます。

まとめ

ご家族が要介護となると様々な場面で介助が必要となります。

介助が必要となると1日中付ききりでいなくてはなりませんよね。

そのような時に、介護リフォームをすれば介護が必要な高齢者でも1人で行動することができるので少しの間はお留守番が可能になるのではありませんか?

例えば、手すりをつけることで廊下を歩いてトイレに行くこともできます。

要介護となった高齢者に少しでも自立した生活を送ってもらうためにも介護リフォームは必要となりそうです。

また、介護認定を受ければ介護保険を利用してリフォームすることが可能です。

介護リフォームで手すりをつけると、要介護の高齢者もお世話をする介護者も身体的、精神的に負担が軽減されるのでぜひ検討してみてくださいね。

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