2020-01-01

介護の介助犬の役割とは?【訓練・種類・問題点を解説】

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介護の介助犬の役割とは?【訓練・種類・問題点を解説】

この記事の目次

介助犬、それは、お体に障害がある方のサポートをしてくれる犬のことです。

人間でいうところの介護士のようなワンちゃんを介助犬と言います。

私たちがペットとして可愛がっている犬とは違い、介助動作を専門的に身に付けたプロフェッショナルな犬なのです。

そんな介助犬はどんなことをして障害のある方のサポートをしてくれるのでしょう。

この記事では、介助犬のサポート内容と訓練を追ってみました。

ぜひ、ご覧くださいね。

介助犬とは

介助犬は体に障害をお持ちになるユーザーと24時間共に過ごしてあらゆる行動の介助をしてくれる犬のことです。

まさにユーザーの手足となって働いてくれる犬なのですね。

だからと言って、介助犬は全ての介助動作ができるわけではないようです。

自分(犬)が担当するユーザーの障害内容に合わせた介助動作を習得するのだとか、それにしても凄いことですよね。

ですが、日本で活躍してくれる介助犬はまだ61頭しかいないということです。(2019年10月1日現在)

介助犬・盲導犬・聴導犬の違い

介助犬は体に障害がある方のサポートをする犬だと言うことは説明しましたが、盲導犬や聴導犬はどんなサポートをしてくれる犬なのでしょう。

大きな違いがあるのでしょうか。

盲導犬とは

盲導犬の役割は、目の不自由な方の歩行をサポートすることです。

歩行中に支持された方向に誘導したり信号を判別して知らせてくれます。

また、階段やエスカレーターの段差を知らせるなど飼い主さんが安全に歩行できるようにサポートしてくれます。

現在日本で活躍している盲導犬は約1000頭だということです。

聴導犬とは

聴導犬の役割は、家の中や外で音を知らせてくれる大事な働きをしてくれます。

例えば、玄関のベルの音、目覚ましアラーム、お湯が沸いた音、電話やファックスの音、赤ちゃんの泣き声など生活に欠かせない音を知らせてくれます。

家の中では8個までの音が分かるように指導さているようです。

日本の聴導犬はまだ15~16頭しかいないということです。

介助犬は英語も理解できる?

介助犬は物の名前は日本語、支持は英語でするので英語と日本語を合わせると約50種類の言葉が理解できるようです。

介助犬の働きとは

介助犬はお身体が不自由な方の介助・サポートをしてくれる犬だと言うことは分りましたが具体的にはどんなことをしてくれるのでしょう。

介助犬にできる介助動作は限られているようです。

まずは、口でくわえること、そして前足で押すこと。

ですが、この2つの動作を上手く応用して多様な介助・サポートをしてくれます。

指示した物を出して持ってくる、入れる

必要だとされる物の名前を覚えることで支持を与えるとその物を探して持ってきたり入れたりしてくれます。

例えば、冷蔵庫を開けて指示した食べ物や飲み物を持ってくる、引き出しから衣類を探して持ってくる、洗濯機から洗濯物を出したり、入れたりしてくれます。

ユーザーの手が届かない物を取る、渡す

その時その時に必要な物を手元に取って持って来てくれるためユーザーは快適な日常生活が送れます。

例えば、今必要だと思う衣類や携帯電話をすぐに持って来てくれる、リモコンを持って来てくれるということでユーザーは不便を感じません。

ドアや窓の開閉

ドアや窓の取っ手に大きめのハンカチや紐(ひも)を付けることでドアが重くなければ開けたり閉めたりすることが可能です。

例えば、取っ手に付けられた紐やハンカチを口にくわえて押したり引いたりします。あるいは、前足や鼻を使い、取っ手を押したり引いたり、ドア自体を押し引きします。

公共の施設でも同じような介助動作をしますが、どうしても重いドアの場合は介助犬の歯や顎にかかる負担が大きくなります。

そのような場面でお困りの使用者と介助犬をお見かけの際はぜひ、無事に通れるようにお手伝いしましょう。

エレベーターや電気などのスイッチ操作

エレベーターのスイッチ操作をしてくれるのでエレベーターを呼ぶことができます。

また、何かあった時の「緊急時連絡用ボタン」も押すことができるため安心してエレベーターに乗ることもできるので外出の不安が1つなくなると言うことにつながるようです。

他にも、扇風機やエアコンのスイッチ操作もしてくれるので温度調節も軽快にできます。

荷物を運んでくれる

介助犬は「バックパック」というリュックサックのような物を背中に背負っています。

その「バックパック」には物が入れられるため貴重品などを入れることができます。

そのため、ユーザーが自分で物を持つ負担が軽減されます。

ですが、あまり重たい物は介助犬にかかる負担も大きくなるため注意する必要があります。

立ち上がり・起き上がり介助ができる

ユーザーが立ち上がる時や起き上がる時には呼べばすぐ来てくれるので非常に助かります。座っている時からの立ち上がりや、寝ていた時からの起き上がりを介助してくれます。

車椅子を押す、引く

介助犬に車椅子を押したり、引いたりする介助は腰にかかる負担が高いということで厳選された介助動作だけに限られました。

例えば、坂を上がる、階段を超えるといった介助ですが介助犬が車椅子を引っ張りやすくなるように大きめのハンカチや紐を付けておくと良いようです。

体位変換

使用者であるユーザーが脊髄に障害がある、また、動くことが難しいという人は血行が悪くなってしまうことがあります。

そのため、定期的に体の向きを変える必要があります。

使用者が自分で体を動かすことが困難なため介助犬がユーザーの手足になり体の向きを支持通りに変えてくれるのでむくみの予防もできます。

落とした物を拾ってくれる

体の不自由な方であるユーザーにとって落としてしまった物を拾えないということは死活問題につながるほど大変なことです。

ユーザーが落としてしまった物を拾ってくれるサポートのおかげで外出の際の不安が除かれるので安心して外出できるようになります。

緊急時連絡手段をしてくれる

指示した物を持って来てくれたり、スイッチを押してくれたりが可能なため、イザという緊急時の連絡ができます。

例えば、携帯電話や電話の子機を手元まで持って来てくれる、緊急通報システムのスイッチを押してくれます。

ここまで、たくさんの介助やサポートをしてくれることが分りました。

介助犬はまるで、本当に介護職の人みたいですね。

意外と知られてない介助犬の存在と問題点

介助犬の存在はその数の少なさからかあまり知られてないようです。

私たちが見る介助犬はほとんど盲導犬だったようですね。

その盲導犬でも日本では約1000頭余りしか存在しておらず、十分な数ではありません。

介助犬を育成するのはとても難しい問題点と言われています。

介助犬になる条件

・性格が温厚である

・人と作業することが好き

・遺伝性の疾患がない

このような条件をクリアするとボランティアの家庭に預けられて愛情たっぷりに育てられます。そして、1歳になると訓練を開始しますが、この間に人込みを嫌って吠えるなどをすると適正がないとして判断されてしまうこともあるようです。

介助犬

介助犬はどんな訓練をするの?

介助犬に向いてない性格の犬を無理矢理、介助犬にすることはないと言います。

介助犬として過ごすことが犬にとって負担とならないように個々の犬の適正を見極めることが大切だとされているようですが、介助犬の訓練はどのような内容なのでしょう。

子犬の誕生 0ヶ月

子犬が生まれると繁殖犬ボランティアさんのご自宅で母犬や兄弟姉妹犬たちと元気に過ごします。この間に、犬同士の挨拶やふるまいなどを学びます。

2ヶ月~1歳 人間と一緒に過ごす(パピーホーム)

誕生して2ヶ月経った頃にはパピーホームボランティアさんに預けられ、1歳までを一緒に過ごします。

この間に人が好きになってくれるようにと、たっぷりと愛情をかけて育てていきます。

また、トレーニングも始まり、トイレトレーニング、乗り物体験、お留守番体験、家族旅行など様々な体験をすると共に人間社会で暮すためのルールも教えていきます。

その中で、「楽しい」「嬉しい」をたくさん経験してもらいたくさん褒めて(ほめて)もらうことで介助犬としての成長が望まれるようです。

1歳から 介助犬として訓練開始

1歳を過ぎた頃からは訓練センターに入所。

訓練開始となり、約1年間トレーナーから介助犬になるための訓練を受けます。

訓練する場所は、訓練センター内だけでは留まらず、スーパーマーケットや映画館、飲食店などに電車やバスを利用して実際に行って体験します。

2歳前後から パートナー(障害者の方)と合同訓練

2歳を過ぎる頃からはパートナーとなる障害をお持ちの方と一緒に訓練することに。

介助犬を希望する方は訓練センターに寝泊まりをしながら、排泄方法や食餌の与え方、遊び方などの介助犬との接し方、世話の仕方などを学びます。

センターではいつでもトレーナーがフォローできる環境なので何かあってもすぐに対処できる環境なため安心して訓練することができます。

その後、2~3週間の訓練を行い、お互いの信頼関係を築いたところで自宅での訓練があります。

2~3歳

介助犬となる犬と人との合同訓練が終わると、厚生労働大臣指定の法人で認定試験と審査があります。

この審査に見事、通過すると身体障害者補助犬法に基づいて介助犬と使用者はペアで認定されるのです。

まとめ

ここまで、介助犬の働きや訓練について見てきました。

介助犬の働きは人間に代わることができるぐらい素晴らしい活躍ですね。

しかし、日本ではまだまだ認知度が低く活躍の場は少ないようです。

介護職に代わる介助犬の働きが増えることで介護の形態も変わってくるのではないでしょうか。

それには、介助犬を含めた補助犬の存在を知ってもらい資金を増やしてもらうことです。

介助犬もたくさんのボランティアの方の手を借りずには育成や訓練ができませんでした。

お身体の不自由な方に少しでも快適な日常生活を送ってもらうためにも皆さんのお気持ちで介助犬を増やす手助けをしませんか!

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