2020-03-03
介護事務の資格は必要?給料や仕事は?【難易度やおすすめ講座の紹介】
この記事の目次
今や、人生100年時代。
人が100年も生きられるのです。
ところが、100歳まで生きることが可能でも健康で元気に過ごすことは中々難しいようです。
そこで、必要になってくるのが介護。
介護には介護士をはじめ様々な職種がありますが、私たちがやがてお世話になるかもしれない介護での費用などに深く関わる「介護事務」という職種があります。
「介護事務」は主に、介護施設や事業所などで必要となる事務作業ですが介護施設等での事務作業には介護知識を持つ人が必要不可欠だということです。
果たして、介護事務には資格が必要なのでしょうか。
また、その資格を取得するのは難しい?講座は受けた方が良い?
介護事務の給料は?といった疑問が。
この記事では、介護事務職員として働いてみたいけど、どこから始めていいのか分からないという人の疑問にお答えしたいと思います。
ぜひ、ご覧くださいね。
介護事務とは?
介護事務の主な仕事は「介護報酬請求業務(レセプト作成)」と言われるデスクワークです。
介護認定審査で要介護認定をされた方は介護保険サービスを利用した場合1割の負担となり、残額の9割は市区町村などの自治体が介護サービスを提供した事業所に支払うことになります。
介護認定の流れについては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね。
【関連記事リンク】介護認定を受けるには訪問調査が必要?!申請から認定までの流れを解説
この9割の介護報酬を請求する仕事が介護事務で行われます。
(※利用者の所得が一定以上の場合には利用者が2割負担で自治体負担は8割となります)
介護事務には資格が必要?
介護事務の主な仕事は、「介護報酬請求業務(レセプト作成)」だと言うことですが、他にも介護に関する手続き等を任される業務もあります。
つまり、介護保険に関する専門知識を心得た人でないと難しいのでしょうか。
そして、介護事務の作業は介護ソフトを利用するため、ある程度のパソコンスキルも求められます。
しかし、介護事務の業務に必須資格は存在しなので無資格でも介護事務の仕事をすることは可能です。
介護事務資格保有の利点
介護事務の資格はなくても介護事務の仕事はできるようですが、仕事が忙しくなる月に一度の請求業務では専用ソフトを使ってデータ入力やチェック、伝送等を行うためかなりのスキルが期待されるようです。
仕事をスムーズに、且つ、明瞭にこなそうと思うなら資格を取っておいて損はないのでは?
職場の選択範囲が広がる
現在、介護が必要な高齢者が急増しているため介護業界の需要は高まっています。
今後20年間は拡大が保証されていると思われる業界です。
そのような中で、必須と言われる介護事務は特別養護老人ホーム、老人保健施設、民間事業者、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、介護サービス人材派遣、病院、診療所などの幅広い現場で必要になります。
介護事務資格で得た基本的なスキルは全国で通用するので、日本中のどこでも職場を選択することが可能です。
勤務の形が自由に選択できる
介護事務のポイントは、正社員、パートやアルバイト、派遣などの多様な勤務スタイルの中から自分の好きな形が選択できること。
例えば、結婚するまでは正社員として働き、結婚して子供が大きくなるまではパートで、その後少し時間の余裕ができたら派遣に登録して好きな時間に働くことも可能。
そのように、自分の生活スタイルに合わせて働くことができるのも資格保有者の強みです。
一度、資格を取ってしまえば年をとってからでも働ける、ブランクがあっても復職することができるのも資格保有の利点ですね。
就職や転職に有利
介護事務は月に一度、月初めが非常に忙しくなるという特徴があり業務にムラが出てしまいます。
そのため、多くの介護施設等ではケアマネジャー、あるいは介護士が介護事務を兼任するケースが多いようです。
今後、介護職員として働くことを検討している人は介護事務の資格を取得でさらに就職や転職に有利になるのではないでしょうか。
知識が高まり今後の資格取得に有利
介護事務の資格取得のために勉強したことが、介護保険制度の理解や介護サービスの請求、手続きに関してエキスパートになることができます。
そうなると、今後、ケアマネジャーや介護福祉士を目指す際に非常に役立つのではないでしょうか。
また、介護事務を通して身につけた知識は介護業界のみならず、どこの企業においても通用することができます。
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年齢を問わず働くことが可能
介護の現場でも中高年の人が活躍されていますが、それでもやはり仕事はきつくなります。
その点、介護事務なら机での仕事が中心となるため身体的にはそれほどきつくありません。
実際、介護職員として働いている人が将来のために介護事務の資格を取得しようとする人がいます。
そうなれば、現場での経験を活かすことができるので有利になりますよね。
介護事務の内容
介護職と一言で言っても、様々な職種があります。
私たちが知っている介護職とは介護施設等で要介護の高齢者をお世話したり介助したりするお仕事ですよね。
つまり、介護現場のプロフェッショナルが介護士さんをはじめ介護福祉士さんやケアマネジャーさん。
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一方、そんな介護職のプロフェッショナルをサポートするのが介護事務の仕事になります。
それでは、具体的にどんな仕事があるのか一緒に見ていきましょう。
介護施設はいくつかの種類に分けられ、施設によってサービス内容も異なりますが介護事務の仕事内容にはさほど違いがないようです。
1.介護報酬請求(レセプト作成)
介護事務の中心となる仕事が介護報酬請求になります。
これは、国に「今月はこれだけ支払ってください」と請求すること。
上記にあるように、要介護者は介護保険サービスを1割負担で利用することができます。その残りの利用料9割を国が代わって介護施設等に支払うことに。
例えば、介護施設のショートステイを利用して費用が5,000円だったとします。
利用者が負担するのは1割なので介護施設に支払う費用は500円です。
その残りの9割に当たる4,500円を国が支払うことになるわけです。
これを、介護報酬といい、介護施設にとっては貴重な収入源となります。
2.利用者さんにも請求書を作成
国に請求書を作成、請求したら当然、利用者さんにも残りの1割を請求しなければなりません。
この際の請求も銀行の「引き落とし締切日」までに間に合うように作成することになります。
このように、介護施設を利用している方お一人お一人に請求書を作成して請求するまでが介護事務の仕事です。
3.電話対応・来客対応
介護施設等にかかってくる電話は基本、介護事務が受けます。
一般的には市役所や利用者さんの家族からの問い合わせが多くなりますが、業者からの電話もあるようです。
電話対応では「誰から、どのような要件で」なのかを聞き、適切に対応することが大切です。
自分で分かることはその場で対応、自分で分からないことは担当者に取り次ぐようにします。
来客対応は、新規の利用者さんや業者の方が来た時の対応になります。
急な来客は少なく、お客様が来る日は決まっていることが多いため、人数や時間等を確認しておき、準備します。
来客対応は第一印象が重要なので、お客様が不快な思いをしないような気配りをしましょう。
4.備品の発注
介護施設等では多くの備品が必要です。
介護現場で必要なゴム手袋やオムツなども介護事務がチェックし、足りなくならないように発注します。
もちろん、事務に必要な封筒やテープなどの発注も行います。
5.給料計算
介護事務の仕事には給料計算などの勤怠管理もあります。
介護職員の給料なので、計算間違いがない正確さが求められる仕事になります。
6.施設整備トラブルの対応
施設の設備である電気関係や冷暖房関係のトラブルにも介護事務が対応します。
介護の現場での設備が故障した場合にも介護職と一緒に対応することがあるようです。
介護事務の資格取得は難しい?
介護事務の資格は、初心者から初めて1.5~4ヶ月程学習すれば資格を取得することができるようです。
難易度はそれ程高くないようですが、それでも何でも初めてというものは緊張しますよね。
介護事務は国家資格ではありません。
民間で取得できる資格となり、それぞれの資格に違いはないようです。
自分の目的に合った講座
介護事務の資格取得には複数の講座があり、どれを選んだらいいのか分かりませんよね。
まずは、自分の目的に合う講座を探してみましょう。
介護事務の資格を取得するための講座には通信制と通学制があります。費用がだいぶ異なりますが両方のメリットとデメリットを良く比較してみましょう。
おすすめ講座通信制 受講費用比較一覧
【ヒューマンアカデミー通信講座たのまな/介護保険請求事務講座(コンピューター学習含む)】
受講費用: 35,000円
目指せる資格試験: 介護事務士
【ニチイ/介護事務講座(コンピューター学習なし)】
受講費用: 40,333円
目指せる資格試験: ケアクラーク技能認定試験
【生涯学習のユーキャン/介護事務講座(コンピューター学習なし)】
受講費用: 39,000円
目指せる資格試験:介護事務管理士・技能認定試験
おすすめ講座通学制 受講費用比較
【ニチイ/介護事務講座(コンピューター学習含む)】
受講費用:69,950円
目指せる資格試験:ケアクラーク技能認定
【日本医療事務協会/介護薬局事務講座 通学コース(コンピューター学習なし)】
受講費用:48,600円
目指せる資格試験:介護報酬請求事務技能検定試験
こちらの受講料を比較してみると、コンピューター学習が含まれていると費用が高くなることに気がつきます。
今まで、パソコン操作をあまり経験したことがない方や即、力を付けたいという方はコンピューター学習の含まれる講座を受講された方が良さそうですね。
費用だけを比較してみると、通信講座の方が安く、得したような気がしますが通学講座のメリットは分からない問題などすぐに講師に質問でき、回答が得られることです。
また、受講料に入学金や教材費などが含まれているケースと含まれていないケースがあります。
講座の費用を比較する際は、費用の違いばかりを見るのではなく費用には何が含まれていて、何が含まれていないのかを比較することも忘れないように気をつけましょう。
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介護事務の給料は?
ここまで介護事務の仕事内容を見てきた結果、何だか「何でも屋さん」のような印象があります。
事務と名が付いているのですから、机に向かってパソコンをカチャカチャしていればOK、ではなさそうですね。
その割には給料が...。
介護事務の仕事で経験を積んでも、介護福祉士やケアマネジャーとは違い、大きな昇給は望めそうもありません。
もし、介護事務の仕事にやりがいを感じていて昇給を望むのであれば、資格手当や夜勤手当が付与される職場に移ってみることをおすすめします。
通常の介護事務だけで多額の給料を稼ぐのは難しいかもしれません。
まとめ
今日、ご紹介した介護事務の仕事は介護職の中でも重要なポジションです。
介護事務は介護職が働きやすくなるためのサポートの役割があります。
今後、需要が高まる介護業界では必須な資格となるかもしれません。
しかし、介護事務といっても、その仕事は実に多岐にわたってあるのも事実。
介護施設によっては、介護職を手伝うこともあるようです。
ですが、「高齢者のお世話をしたいのだけど体力的に自信がない」という人には打ってつけの仕事です。
そのような人は、介護事務の資格を取得することで就職や転職に有利になるのでぜひ、無料パンフレットを請求してみてください。
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