2020-03-03

家財道具を処分するには?|処分費用の相場やよくある相談を解説

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家財道具を処分するには?|処分費用の相場やよくある相談を解説

この記事の目次

空き家にある家財道具は、空き家の売却の際に邪魔になるため、処分しなくてはならない場合もあります。

ですが、家具や家電製品はもちろん、その中に入っている衣類や食器などまで処分をする必要があるため、処分にあたっては手間がかかりすぎるのは事実です。

では、家財道具をできるだけ手間をかけずに処分するには、どのような方法があるのでしょうか。

1 空き家の家財道具はそもそも処分するべきか

空き家に残されている家財道具は、できるだけ早めに整理するか、使用できないものは処分した方がいいでしょう。

なぜなら、テレビや冷蔵庫などの家電製品は、劣化したまま放置していると引き取り時に費用を求められる可能性もありますから、価値のあるうちに売却する方がよいからです。

また、家財道具を目当てに空き巣に入る犯罪者も現れる可能性があります。盗まれたとしても、日中に人がいないわけですから、気づいたときにはすでに手掛かりもなく犯人を特定することも難しい可能性もあります。

また、親などが亡くなったあと、家財道具は「形見分け」として遺族間で譲り合うこともありますが、形見分けの時に遺族が「昔約束していた」などと主張し、その結果親族間でもめることもあります。

これらのことを考えると、処分できるうちに家財道具を処分しておく方が、あらゆるトラブルを回避することに留流と考えてもよいでしょう。

2 家財道具を処分する方法

家財道具の処分は自分自身で行うこともできますが、手間と時間はかかることは否めません。

その分、業者に依頼することで手間と時間を軽減することはできますが、費用の負担は生じます。

どちらがいいかはご自身の判断になりますが、何度も空き家に訪れることができない場合や、残された家財道具が大量にある場合は、業者に依頼する方がよいかもしれません。

実際に、処分するときの方法をいくつかご紹介しましょう。

 

○自分で処分する

残された家財道具のうち、家電製品や高級家具などは、リサイクルショップに依頼すれば出張査定してもらえて売却することが可能です。

売却することができない家財道具は、自分自身で自治体が運営するクリーンセンターなどに持ち込んで処分するしかありません。

家財道具といっても、衣類もあれば家具もあり、家電製品もあれば食器類もあります。種類によっては自治体のクリーンセンターでも費用を求められる場合があります。

また、クリーンセンターでは種類ごとに分別して持ち込むことが義務付けられているので、分別の手間はかかりますがやむをえません。

価値のある食器類やおもちゃ類、書籍類などは自らがフリーマーケットで販売すれば、多少の小遣い稼ぎにはなるかもしれません。でも、フリマに出品するには値付けや商品の清掃などの手間も余分にかかりますので、それらに手間暇をかける時間がない人には無理ともいえます。

 

○空き家売却時にそのまま譲り渡す

もし空き家を第三者に売却する場合には、家財道具を置いたまま引き渡す「現状渡し」と言う選択肢もあります。

ただし、家財道具に価値があるものばかりならばいいのですが、そうでないものもある場合は、買い主が躊躇してしまい、空き家そのものの買い手が見つかりにくくなる場合もあります。

買い主が処分することを了承する場合もありますが、その分空き家自体の売却価格を減額するように求められるケースも多く、結果的に空き家の売却額に影響を及ぼすので注意が必要です。

 

○業者に依頼する

セコムやアルソック、ダスキンなど空き家の管理サービスを行っている業者に依頼すれば、家財道具の処分をしてもらえます。

処分費用ですが、業者によっては価値のある家財道具を買い取ってくれ処分費に充当してくれるので、経費の節約ができます。

業者を決めるときは、複数の業者に見積もりを依頼して、比較した結果決定するのもおすすめです。その際は実際に空き家の中を確認してもらい、処分するものの種類や数量などを確認してもらう必要があります。

 

○便利屋に依頼する

便利屋は庭木の選定や除草、ペットの散歩や不用品の処分など、さまざまな日常生活の手間を代行してくれるサービス業ですが、もちろん空き家の家財道具処分も請け負ってくれます。

便利屋に家財道具の処分を依頼した場合、基本的には時間単位での支払いになります。例えば、2時間程度作業を依頼した場合、1時間当たり5千円~1万円のサービス料を支払うことになります。

ですが、クリーンセンターなどへの持ち込みにかかる費用や、有料の処分費などはサービス料とは別に請求されるので、あらかじめ確認しておく必要があります。

行ってくれる作業内容は、空き家内での家財道具の移動整理はもちろん、不要な家財道具をクリーンセンター等へ運搬し、処分するところまで請け負ってくれます。

便利屋に処分を頼むと、都合が開いていれば急な依頼でも対応してくれる場合が多いです。急に処分が必要になった場合や、自分も一緒に手伝って行うなどのつもりがあれば、便利屋に依頼する方が作業もしやすいかもしれません。

あわせて、クリーンセンターで受け入れてくれる品目も確認しておきましょう。衣類はOKと言われていても、衣類の種類や素材別に分類して持ち込む必要があるなど、施設ごとに持ち込みのルールがあるので前もって確認しましょう。

3 どうしても処分できない物

有料で処分しようとしても、業者によっては対応できない物もあります。

例えばピアノは、持ち出すときに分解する必要があったり、分解できない場合はクレーンなどで吊り下げて移動することになるため、一般的な処分業者では対応できません。

むしろ、中古ピアノとして価値があれば売却も可能なので、ピアノ専門業者に依頼して売却することを考えましょう。

また、自宅の庭に置いてある植木や樹木も一般的な業者では処分できません。園芸業者に依頼して伐採してもらうか、植木鉢ごと引き取って処分してもらうしかありません。

その他、壊れてしまった家の一部(瓦、ブロック塀)などの建材も一般的な業者では処分できません。場合によっては産業廃棄物になるので、しかるべき許可業者に依頼しないとこれらの処分はできません。

あと、自宅で供養していた時に使っている仏壇や位牌などの処分も、専門業者に依頼しないと対応が難しいでしょう。それらの処分については「仏壇の処分方法とは?|処分の基礎知識や離檀料などよくある相談を解説」(https://syukatsu-susume.com/articles/00429)に詳しく紹介していますので、あわせてごらんください。

4 家財道具の処分にかかる費用の目安

では、実際に専門業者に家財道具を処分した時の費用について、目安を考えてみます。

一般的に、家の広さで計算すると、処分品の数量は次のとおりと見込まれます。

 

  • 4畳程度 2~3立方メートル
  • 1DK程度 6~7立方メートル
  • 2DK程度 10~12立方メートル
  • 3DK程度 12~20立方メートル

 

おおよその処分品の数量を計算すると、それを処分場所まで移動するトラックも必要になります。

先ほど紹介した部屋別に、必要なトラックの台数を計算してみましょう。

 

  • 4畳程度 2~3立方メートル(2トン平ボディトラック1台)
  • 1DK程度 6~7立方メートル(2トンアルミバントラック1台)
  • 2DK程度 10~12立方メートル(2トン平ボディトラック1台+2トンアルミバントラック1台)
  • 3DK程度 12~20立方メートル(2トン平ボディトラック4台)

※平ボディ…屋根のない荷台だけのトラック

※アルミバン…コンテナベースの荷室があり、高さのある荷物も積めるトラック

 

処分業者は、家財道具の処分を請け負うとき「トラック一台あたりの料金」を掲載していることがあります。

調べてみると、1台当たり、2トン平ボディトラック1台を満タンにして8,000円、2トンアルミバントラック1台を満タンにして15,000円程度が相場になっています。

この費用に、作業に従事する作業員1人当たりの単価、そして特殊な作業を要する場合のプラス料金がかかります。

特殊な作業とは、エアコンなど設置している家電製品を取り外すため別途作業が必要な場合や、2階にあるピアノを分解して持ち出したり、2階のベランダからクレーンで吊り下げて移動するなど、手間のかかる作業のことを言います。

特殊な作業を要するかどうかは、見積もりを依頼するときに現地で確認することをお勧めします。

5 家財道具を整理する際の留意事項

家財道具と言えども、それは亡きご両親などが使っていた「遺産」でもあります。

持ち主が亡くなった後ならば、誰に遠慮することもなく家財道具を整理できそうですが、その前に遺産であるそれらを所有する権利を相続できるかどうかを、あらかじめ確認する必要があります。

相続に関して言えば、民法で亡くなった人の財産はその2分の1が配偶者、残った2分の1は子どもの数で案分して分けることになっています。

とはいっても、テレビや冷蔵庫を物理的に分けて相続するわけにはいきません。ですが、厳密に遺産相続を行う場合には残された家財道具の価値を試算し、金額に換算して相続することになります。

例えば、長男と次男の2名が相続人であった場合、家財道具の金額を積み上げると100万円になり、そのすべてを長男が相続するとした場合、同額の100万円相当分の価値のある資産を次男に提供しなくてはなりません。

相続のことを考えると、遺産相続の話し合いがつかない限り、勝手に家財道具を処分することは避けた方がいいでしょう。

6 まとめ

空き家にある家財道具は、将来のことを考えても整理や処分をすべきです。

なぜなら、売却や賃貸の時にじゃまになりますし、有料で業者に処分してもらう場合の負担が気にはなりますが、家電製品など価値がある家財道具があれば、それを売却して整理費の足しにすることができるからです。

実際、空き家の管理業者や便利屋に依頼すれば、それらの処分にあなたの時間と手間をかけることも少ないでしょう。

あと、自分が使えそうなものは持ち帰って使うのも方法の1つです。

古い家電製品と言えども、レコードデッキなど稼働品であれば価値のあるビンテージ品もありますので、何でもすぐ処分するのではなく、気になるものは確認してみることをお勧めします。

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