2020-03-03

空き家の管理は一時的に委託できるの?|相続した家の活用を徹底解説

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空き家の管理は一時的に委託できるの?|相続した家の活用を徹底解説

この記事の目次

高齢化社会と核家族化の進行とともに、空き家の管理が問題になっています。

両親が亡くなったりすることで、実家に誰もいなくなってしまうと「空き家」の管理があなたにかかってくることになります。

空き家を管理しろと言われても、将来的に自分が戻ってきて実家で暮らすことになるのかも、その時点ではわかりません。そのため、明確な用途が決まるまでの間は、周りに迷惑がかからないように維持管理をしておく必要があります。

では、自分の負担を最小限にしながら空き家を管理するには、どのような方法があるのでしょうか。

1 空き家管理サービスを提供している業者に依頼する

空き家の管理は、有料にはなりますが業者に依頼すれば自分で行う手間は省けます。

例えば、今の居住地と実家の距離が離れていて、帰省するために高速道路代や燃料代を使うことを考えれば、実家近くで空き家管理サービスを提供してくれる業者に依頼した方が、結果的に費用を節約できるのです。

あとは、業者にどこまでのサービスを依頼するかです。業者が対応している業務としては、次のようなものがあげられます。

 

  • 空き家の清掃や空気の入れ替えサービス
  • 災害発生時に確認してくれるサービス
  • 郵便受けに投函された手紙などの転送サービス
  • 空き家に不審者が侵入したときに駆けつけてくれるセキュリティーサービス
  • 空き家の状況を監視してくれるセキュリティーサービス

 

これらの業務をすべて依頼すると、当然費用はかさみます。ですが、自分が手間をかけたくない部分のことだけを依頼すると、費用の節約は可能です。

依頼する前に、どんなことに困っていて、どれだけのサービスを提供してもらいたいのかを考えておくことは必要です。

2 空き家管理サービスを提供してくれる業者の種類

空き家を管理してくれる「管理業者」は、昨今の空き家増加と正比例して増加傾向にあります。

業者の中には、空き家の管理専門の業者もあれば、さまざまな業種の企業が空き家の管理を提供するサービスを展開している場合もあります。

それでは、具体的にどのような業者が、どの程度のサービスを提供してくれるのかをご紹介しましょう。

 

○管理専門業者

空き家の管理を専門とする業者は、月額10,000円~20,000円程度で空き家の管理を請け負ってくれるケースが多いです。

実際に請け負ってくれるのは、庭木の剪定や除草、室内の清掃や換気、害虫の駆除、ポストに届いている郵便物の預かりなど多岐にわたります。

管理の回数は依頼する側の都合に合わせてくれ、週1回から月1回まで、さまざまな回数で空き家の管理を依頼することが可能です。

清掃を依頼する場合は、水道の契約を解除せずに維持しておく必要があります。業者が掃除をする際に水を当然用いますから、水道の契約は必要なのです。もし専門業者に依頼する時には、まず水道契約が必要かどうかをあらかじめ確認しましょう。

 

○便利屋

時間単位で料金を請求するのが便利屋ですが、便利屋に空き家の清掃などを依頼すると、1時間2,000円~5,000円程度の費用が掛かります。

便利屋は、空き家の管理はもちろん、庭木の剪定や除草、ペットの散歩や不用品の処分、スズメバチの巣の駆除など、さまざまな日常生活の手間を代行してくれます。

もし、空き家の清掃以外にも様々な依頼をしたい場合は、便利屋に依頼した方が一度に解決する場合があります。例えば、雨漏りの修繕や割れたガラスの交換など、簡単な修繕などは専門業者に依頼するより便利屋に依頼した方が安く済むことがあります。

その代わり、作業に要する消耗品などは別途料金となるのが一般的です。例えば掃除に使った薬剤、修繕に使った材料費、ごみの処分費用は別途請求されることがあります。

依頼するのは簡単なのですが、どの程度費用が請求されるのか、依頼時に前もって確認しましょう。

 

○不動産会社

もし、仲介物件として空き家の売却や賃貸を検討しているなら、仲介に関わる不動産会社に空き家の管理を依頼することもできます。

空き家が仲介物件となれば、不動産会社としては自分が仲介して手数料を得たいですし、空き家と言うよりも「販売物件」「賃貸物件」として扱うことになりますから、きれいで清潔な空き家の状態を保っていたいものです。

そうしないと、お客さんが興味を持ってくれないわけですから、不動産会社としても積極的に空き家の管理不動産会社的には、あくまで販売や賃貸のために「商品」となりえる空き家の管理を行うのであって、周辺住民への配慮など、本来の空き家管理の目的に沿った管理まではしてもらえないこともあります。

そして、仲介物件と言えども、空き家の管理サービスは当然有料で請け負います。費用は1ヶ月1回の清掃で約1万円~2万円程度かかります。

これは、不動産会社が別の会社に下請けに出して清掃をしてもらう都合もありますが、それならば最初から自分で業者に依頼した方が安く済む、と言う本末転倒な話にならないようにだけ気を付けたいものです。

 

○不動産管理会社

不動産管理会社は、不動産会社とは違い、不動産の価値を維持するために必要な管理を仕事として請け負って会社のことです。

不動産管理会社が提供するサービスでは、不動産の価値を維持するために必要なことを行うことにこだわります。

ですから、他の業者が提供するサービスと同様に、庭木の選定や庭の草抜き、水道の管理、室内の換気、害虫の駆除や室内外の清掃、ポストに届いた郵便物の受け取りなど、不動産として価値のある状態に維持するためのサービスを提供してくれます。

依頼した際の金額は、1ヶ月で約5,000円~10,000円程度ですが、ごみの処分費などは別途請求される場合があります。

 

○警備会社

警備会社は、一戸建ての住宅やマンションなどを対象として、ホームセキュリティサービスを提供していますが、空き家の管理も一緒に請け負ってくれる業者も増えています。

代表的なのは、アルソック(綜合警備保障)、セコムなどですが、もともとオンラインで空き家を監視するホームセキュリティサービスを展開していたところへ、オプションサービスとして空き家の清掃なども一緒に展開するようになったのです。

警備会社に依頼した場合、月額5,000円程度の費用はかかりますが、月1回必ず空き家に出向いてくれて、集中的に清掃等を行ってくれます。

具体的には、庭木の剪定や除草、水道の管理、室内の換気、害虫の駆除や室内外の清掃、ポストに届いた郵便物の受け取りなどが主な業務になります。

それらに加えて、警備会社ならではのホームセキュリティもセットになっている場合が多いです。

例えば、留守中に空き家に侵入しようとした人がいた場合や、センサーに反応して警報が発生した場合は、警備会社から警備員が急行する仕組みになっています。ですので、人気のない空き家であっても、不法侵入者などを防ぐことが出来るのです。

そのため、空き家から遠くで暮らしている人の場合は、警備会社に空き家の管理を任せた方が、掃除などの手間も軽減できるし、あわせて万が一の時の対応を模してくれるので、とても安心感を得ることが出来るでしょう。

3 業者に依頼しない場合の空き家の管理

空き家の管理上、業者をあまり使いたくないという人もいるでしょう。

例えば、他人にプライベートをあまり見られたくない人、事情があって空き家と言えども第三者に関わって欲しくない場合など、さまざまな事情が影響する場合が該当します。

その場合は、近くに住んでいる親族に空き家の管理を依頼するのも方法の1つです。お願いするにしても、親族との日ごろの付き合い加減にもよりますが、まったく無償で空き家の管理をお願いするのは、少々虫が良すぎるかもしれません。

掛かった実費はこちらが支払うべきですし、それ以外にもある程度の謝礼をお渡しすると、気持ちよく引き受けてくれる可能性が高まります。

また、旧知の知人など信頼できる人に管理をお任せするのも方法の1つとはいえます。

場合によっては、隣人に空き家の管理をお願いしてしまうこともできるかもしれません。空き家の管理上、まっさきに迷惑をかけてしまう人は隣人です。その隣人に「何かあればよろしくお願いします」と、謝礼をお渡しする前提で鍵を預け、定期的な空き家の管理をお願いすることも可能と言えば可能です。

他人ゆえに不安になるかもしれませんが、迷惑をかけて謝ることになるよりは、よき理解者になってもらった方が空き家の管理上スムーズになることもあります。

いずれにせよ、他人にゆだねるという意味では、業者に頼んでも知人や隣人に頼んでも変わりはないわけです。本当に触れて欲しくないもの、盗まれては困るものは管理を依頼する前に自分で別の場所に移しておくことは必要不可欠です。

4 空き家を業者に管理してもらうときの準備

先ほどの章でも触れましたが、貴重品は別の場所に移しておくことです。

価値のある美術品や電化製品などは、盗難されてしまう可能性もあるわけで、他人に管理をゆだねるのが不安な場合は、自宅に持ち帰るなど何らかの対応が必要です。

あと、電気代や水道代の異常な使用は確認が必要です。掃除をするだけなのに、電気代が住んでいるころと同じ量ぐらい使われていたりすれば、依頼した業者が別の用途で使用していると考えるしかありません。

もちろん、依頼した業務の用途以外に電気や電話を使用することは契約違反です。どうしても気になる場合は、業者を選ぶ前に業者の評判などをweb上で調べてみてから、信頼できる業者かどうかを判断するのもおすすめです。

5 まとめ

空き家の管理がなぜ面倒になるのか。それは「いつまで続くかわからない」ことへの不安がそうさせるからです。

どんなに面倒なことでも、いつまでに終わる、あと何回かで終わるとなれば、人は何とかして成し遂げようとするものですが、終わりが見えない行為になると人は不安になり、おっくうになります。

実際、いつ住み始めるかもわからない、あるいは持ち続けるかもわからない空き家の管理を白と言われても、困惑するのが当たり前です。

本当に困ったときは、目標を決めて空き家を売却するなど、自分で「終わり」を作ることを考えた方がいいかもしれません。

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