2020-03-03
高齢者の食事メニューで1番の栄養とは?宅配弁当業者ベスト5も厳選!
この記事の目次
高齢者にとって1番の楽しみ、それは「食べること」。
食欲は人間の3大欲求の1つと言われていて誰もが求める欲求ですよね。
特に、高齢になると「食べること」自体が「生き甲斐」にもつながるようです。
一方、高齢になると加齢に伴い身体機能が低下するため思うように食事ができなくなり栄養も取れなくなります。
栄養が取れなくなるとますます、機能が低下し悪循環に。
そうなると、食事が楽しくなくなり「生き甲斐」も失ってしまいますよね。
そこで、この記事では
・高齢者の食事の注意点
・調理の工夫
・高齢者に必要な栄養たっぷりメニュー
・宅配弁当業者ベスト5を厳選
についてまとめてみました、ぜひ、ご覧くださいね!
高齢者の食事の注意点
高齢になると加齢により様々な機能が低下することから食事にもあらゆる影響を及ぼしてしまいます。
機能が低下することでどんな影響があるのでしょうか。
ここでは詳しく見ていきたいと思います。
味覚が衰える
高齢になると味覚が衰えるため味を感じにくくなります。
薄味では満足できないため濃い味を好むように。
美味しいと感じなくなり、食事量が減ると低栄養を招いてしまうこともあります。
ですが、塩分を取り過ぎると血圧も高くなってしまい心配ですよね。
噛む力の衰え
高齢になると歯の不具合や咀嚼(そしゃく)する機能も低下するため固い物が食べにくくなってしまいます。
また、繊維質のものも噛みにくくなるため噛まなくても食べられる柔らかい物を食べることが多くなってしまうようです。
飲み込む力の衰え
高齢になると唾液の分泌量が減ってしまうため、口の中で食べた物が上手くまとめられなくなります。
そうなると、食べ物が上手に飲み込めず※誤嚥を起こしてしまうのです。
また、食べ物だけではなく、水やお茶などのサラサラした水分も誤嚥しやすい状態に。
誤嚥しないためには、食べ物や飲み物にトロミをつけて飲み込みやすくします。
(※誤嚥とは:口の中の食べ物や飲み物が食道ではなく気道や肺に入ってしまうこと)
調理の工夫
高齢の方の食事は機能の低下から味覚や飲み込む力が弱くなっているため調理する際には工夫が必要です。
食事を美味しく食べてもらうためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょう。
工夫1.噛みやすくする
歯・入れ歯の不具合で食べ物が上手く噛めなくなっているので口の中で上手くまとまるように噛みやすく調理します。
・食材は一口で口に入るよう食べやすい大きさに切る
・硬い肉は叩いたり、皮部分を取り除いたり切目を入れておく
・野菜はゆっくりと時間をかけて煮て、高齢者の歯茎でもつぶせるぐらいの柔らかさにする
・小松菜やホウレン草などの葉野菜は柔らかい葉先を使いう
・ダイコンや玉ねぎなどの根菜類は繊維に逆らって切る
・皮の硬いキュウリやナス、トマトなどは皮を剥き切れ目を入れる
工夫2.飲み込みやすくする
食べ物を噛むことができても上手く飲み込めないのでは誤嚥する危険性が。
飲み込みやすく工夫し食べ物を舌でまとめ、飲み込みを助けます。
・食材は煮崩れるくらい時間をかけて調理し、高齢の方が歯茎や舌と上顎(うわあご)でもつぶせるぐらいの硬さにする
・ミキサーにかけて柔らかくする
・裏ごししてペースト状にする
・片栗粉やゼラチンなどでトロミをつける
見た目も大事なポイント
食欲を刺激するような見た目にすれば唾液の分泌も促され、空腹も感じるのではないでしょうか。
また、旬の物を取り入れるなど高齢者の好みに合わせた食材で食事が楽しみなるようなメニューを取り入れましょう。
姿勢
誤嚥の危険性もある食事時の姿勢。
高さのある椅子に座って食事をするときはやや前かがみの姿勢が安心です。
また、椅子には背もたれがついているものを使用しましょう。
椅子に深く座り足は床につけ、上半身はやや前かがみに。
姿勢が安定していないと食べ物が上手く口に入らず食べこぼしや誤嚥につながってしまいかねません。
高齢の方が使う椅子は介護用椅子がおすすめです。
高齢者の介護用椅子については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね!
【関連記事リンク】要介護者が安心して使える介護用椅子とは?|風呂椅子のレンタルも紹介!
寝たきりの方がベッドで食事する際は、角度が45~60度以上に、頭には枕を置いてやや前かがみの姿勢が良いでしょう。
仰向けの状態では前かがみになることができないため飲み込みが難しくなります。
高齢者に必要な栄養たっぷりメニュー
噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にも食べる喜びを感じてもらいたいものですよね。
見た目が美味しくなさそうだと、食欲もわきません。
味や栄養を損なわず調理するには食材を柔らかくすること。
食材を柔らかくすることで食べやすくなるため、介護する人も介護される人にも負担が軽減され食事の時間が楽しくなります。
《お野菜コトコト温かスープ》
材料(2人分)
・ブロッコリー 2房
・オクラ 4本
・さやいんげん 4本
・ジャガイモ 2個
・パプリカ(黄・赤) 1/4ずつ
・ウインナーソーセージ 4本
・大豆 60g
・水 適宜
・コンソメ(キューブ) 1.5個
作り方
①材料全部を食べやすい大きさに切る
②①を鍋に入れる
③鍋に、材料がひたひたになるぐらいの水を入れ火を点ける
④材料が柔らかくなるまで煮込み、コンソメを入れて10分程度煮る
⑤火を止めて器に盛りつける
お野菜たっぷりで塩やコショウなどの味付けをしないので、高齢者に優しい味に。
材料がクタクタになるまで煮込むので、歯が悪い方にも食べやすくなっています。
硬めがお好きな方は煮る時間を短めにしてくださいね。
ジャガイモに代わりに里芋、ブロッコリーの代わりにキャベツでも美味しく食べることができます。
《簡単煎り豆腐》
材料(2人分)
・木綿豆腐 150~160g
・卵 1個
・薄口しょうゆ 小さじ1
・砂糖 大さじ1弱
作り方
①豆腐をパックから出し水切りをする
②水切りができた豆腐を鍋かフライパンに入れてから煎りする
③砂糖を入れ混ぜる
④薄口しょうゆを入れ、さらに混ぜ合わせる
⑤卵をといて材料の入った鍋に入れてよく混ぜる
⑥器に盛りつける
タンパク質が取れてお財布にも優しいメニューです。
硬いものは一切入ってないので高齢の方に喜んでもらえそうですね。
お砂糖は好みで加減しましょう。
《お魚の栄養まるごと》
材料(2人分)
・カジキマグロの切り身 100gを2切れ
・しょうゆ 小さじ1.5
・すりおろし生姜 小さじ1.5
・ごま油 少々
・酒 小さじ1
・片栗粉 適宜
・油 適宜
作り方
①カジキまぐろを1/2ずつに切る
②調味料をジップロックなどのビニール袋に入れ、カジキマグロも加え空気を抜いて密封
③密封したものを冷蔵庫に入れ一晩寝かす
④ビニール袋からカジキマグロを取り出し、片栗粉をまぶす
⑤フライパンに多めの油を入れ、片栗粉をまぶしたカジキマグロを焼く
⑥片面焼けたら裏返し両面を焼く
⑦両面が焼けるようにじっくり油がなくなるまで火を通しカリカリにする
⑧器に盛りつける
カジキマグロはほとんど骨がないので高齢の方も安心して食べることができるのではないでしょうか。
外側はサクサク、中は柔らかいので歯が悪い方も美味しく召し上がっていただけます。
《高タンパク鶏ハム》
材料(2人分)
・鶏の胸肉 同じぐらいの大きさの物2枚
・砂糖 大さじ1
・塩 適宜
・片栗粉 少々
・お湯 鶏肉が浸かる程度
作り方
①大きめの鍋にお湯を沸かす
②鶏肉の皮を取り除く
③フォークで鶏肉にたくさん穴をあける(両面)
④鶏肉に砂糖をまぶし、すり込む(全面)
⑤塩も同様にまぶし、すり込む(全面)
⑥片栗粉も薄くまぶす(全面)
⑦お湯が沸騰したら中火にして鶏肉を投入
⑧蓋をせず30秒待つ
⑨吹きこぼれに注意しながら、30秒経ったら弱火にして蓋を閉め1分30秒~2分待つ
⑩吹きこぼれそうになったら火を弱くする
⑪約1分30秒経ったら火を消し、鍋に鶏肉が入ったまま1時間~2時間放置する
⑫まだ熱いので、トングやさい箸を使い鶏肉を取り出す
⑬好みの大きさに切る
⑭器に盛りつける
高齢の方こそお肉を食べていただきたいと思います。
高タンパク質の鶏肉はお値段も手頃。
あまり脂っこい肉は苦手だという人にピッタリの鶏ハムは、柔らかくてさっぱりとしているのでポン酢などにつけてお召し上がりくださいね。
「宅配弁当サービス業者」ベスト5を厳選!
ここまではご家庭で作るメニューを紹介してきましたが、高齢になると自分で作るのも大変だったり面倒に感じることもありますよね。
また、お一人で暮らしている方は3食準備するのは大きな負担に。
そんな方に、大変喜ばれているのがお弁当の宅配サービスです。
ここでは、宅配サービス業者の種類と特徴を紹介してみたいと思います。
№1【まごころケア食】公式サイト
・製造工場直送なので安心・高品質
・塩分制限やタンパク質制限などの制限食の種類が豊富
・お野菜をたっぷり使い、だし汁の味が染みた抜群の美味しさ
・まとめて購入すると1食当たりの価格が451円~と低価格
№2【わんまいる】公式サイト
・仕出し屋・惣菜専門店が調理した味を家庭で味合うことができる
・解凍は湯煎や流水でゆっくりしているので味わいが豊か
・合成保存料や合成着色料は使用してないので安全
・価格は高めですが、皿に盛りつけると豪華
№3【ワタミの宅食】公式サイト
・宅配スタッフが毎日自宅まで配達してくれるので安否確認もできる
・小さめのお弁当やたくさん食べたい人向けのお弁当まで選べる4種類のコース
・味付けがしっかりしているので病院食が嫌いな人にも可
・食事制限のない方に栄養バランスに優れたお弁当を提供
№4【やわらかダイニング】公式サイト
・介護食の柔らか食を提供
・ムース食など柔らかさに応じて3種類のコース
・食材の形を出来る限り崩さないように見た目にこだわったお弁当
・飲み込む力が弱い方におすすめ
№5「食卓便」公式サイト
・病院や福祉施設向け給食サービス
・香りや味がしっかりついている美味しい味付け
・1食に20品目を目安にしているため栄養バランスも◎
・各コースで3~6種類のセットの中から選べるのが嬉しい
ここまで、高齢者向け宅配弁当サービスの代表的な業者を紹介してきましたが詳しく知りたい方は公式サイトをクリックしてくださいね!
まとめ
高齢の方は食べることが生き甲斐!
それなのに、身体機能の低下のために食べることができないなんてつらいですよね。
特に、要介護の方の食事は介護する側にも介護される側にも大きな負担がかかるようです。
そんな方のためには、調理する際のちょっとしたひと手間の工夫が必要。
その工夫で食事が楽しく美味しくなれば生き甲斐につながり、嬉しいですよね。
高齢者の食事メニューは「ほんのひと手間」という愛情が1番の栄養!
また、ご自宅で一人暮らしされている高齢の方には宅配サービスが便利です。
価格も低価格で美味しいお弁当がたくさんあるようなのでぜひ、試してみてくださいね。
高齢の方には、美味しい食事で毎日を楽しく元気に過ごしていただきたいと思います!