2020-04-04

法事で喪主がする挨拶のポイント4選!役立つプチ情報も紹介

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法事で喪主がする挨拶のポイント4選!役立つプチ情報も紹介

この記事の目次

人が亡くなると弔いをするために葬儀をおこないます。

葬儀の後は、故人のご冥福を祈るための法事をおこなっていくことになりますが、法事とはどんなことをするのでしょう。

まだお若い方は法事の経験もあまりなく、理解できていない人も多いようです。

特に、故人が亡くなってから1年間はたくさん法事をおこなうことになり、困ることもありますよね。

この記事では法事とはどんな行事なのか、法事では誰がどんな挨拶をするのかなどを解説しています。

ぜひ、参考にしてくださいね!

法事とは

法事は、亡くなった人のご冥福をお祈りするためにおこなう仏教の儀式。

僧侶に経読してもらい列席者全員のお焼香を済ませると「法要」が終わり、その後の会食などを含めて「法事」と呼ばれることが多いようです。

ただ、法事という行事があるのではなく、亡くなった故人の冥福を祈る一連の流れが法事ということになります。

その法事では列席してくださった方々にご挨拶をすることになります。

法事の挨拶では誰がどのようにすればいいのかポイントを知っておくと安心です。

そのためには、まず、法事の意味をよく知る必要があるのではないでしょうか。

法事はいつからするの?

故人が亡くなってから7日目に初七日という法事がありますが、最近では葬儀の日に一緒に済ませてしまうケースが多くなりました。

葬儀の当日に初七日をおこなわなかったケースでは家族や親族で法事をおこなうのが一般的です。(一部の地域では6日目を初七日とする場合もあります)

法事はいつまでするの?

初七日の後は、四十九日、百か日、お盆、お彼岸、一周忌、三回忌、七回忌...と故人が亡くなられた命日に追善供養として何年も法事をおこなっていきます。

法事・法要の意味については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね!

【関連記事リンク】法事・法要|四十九日・一周忌・三回忌・年忌について詳しく解説

何で法事をするの?

法事とは亡くなった故人の魂が極楽浄土に行ってもらうために祈ること、また、家族や親族、知人が故人を偲ぶために集まってもらうという意味もあります。

そのために、僧侶にお経を読んでもらい皆で冥福を祈り、その後、故人を偲ぶために会食するという流れになるようです。

法事には色々な種類があり、四十九日や百か日などの日にち単位でおこなう中陰法要と一周忌以降の年単位でおこなう年忌法要があります。

法事の種類によっては、家族だけでおこなうケースと知人や友人などを招いて盛大におこなうケースもあるようです。

どの法事が大事なの?

どの場合の法事も大切なものですが、特に、故人が極楽浄土に行けるか否かが決定する初七日は皆でお祈りしたいものです。

仏教においては、人が亡くなってから四十九日間を「中陰」と言い、この間に閻魔大王の裁きが7日ごとにおこなわれるとされています。

あなたの大事な人が閻魔様の裁きを受けるのですから、心からご冥福をお祈りしたいですよね。

四十九日

そして、閻魔様の最後のお裁きが下されるのが四十九日となるのです。

その四十九日がいわゆる、「忌明け(きあけ)」となります。

葬儀で初七日を済ませなかったケースでは7日目に初七日をおこなうことになりますが、この場合は遺族だけで冥福を祈ることが多いようです。

また、四十九日は閻魔様のお裁きが下される日なので、遺族や親族、知人や友人などをたくさん招いて一緒に冥福を祈ってもらいます。

僧侶のお経を読んでもらい全員でお焼香をし、位牌に魂を入れたり、お墓に納骨をすることも多いため、この四十九日はとても大事な法事となるでしょう。

百か日

四十九日が終わり、故人が亡くなってから100日目におこなう百か日法要。

「悲しみに泣きくれることをやめる日」と言われ、遺族や親しい人だけでおこなうことが一般的です。

初盆(新盆)

故人が亡くなり四十九日が過ぎて初めて迎えるお盆を初盆(新盆)と言います。

お盆は、通常でも「死者が帰ってくる日」として、皆さんも田舎に帰りお墓参りに行ったりしますよね。

そのようなことがあり、お盆の法事も僧侶に経読してもらい、故人の知人や友人を招いて盛大におこなわれることが多いようです。

また、お盆近くで亡くなり四十九日を終えずお盆を迎えたケースは翌年に初盆の法事をおこないます。

もちろん、毎年お盆の法事はおこなわれますが、規模は年々控えめになるようです。

法事の一周忌については下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてくださいね!

【関連リンク】法事の一周忌っていつするの?意味や時期、香典の相場などを徹底解説!

法事は何回忌までおこなうの?

法事は決まり事ではありません。

法律で決まっているわけではなく、要は気持ちの問題です。

一周忌だからたくさん人を招こう、三回忌だから盛大にやらなければという決まりもないのです。

ただ、一般的には一周忌までは僧侶に経読をお願いして、故人の知人や友人を招いてご供養してもらうようです。

そして、三回忌、七回忌とおこなっていきますが、回数を重ねるごとに親族のみでの法事となるケースが多くなるようです。

また、その後も十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と法事は続きますが三十三回忌を年忌止め、つまり弔い上げとして法事(年忌法要)を最後にすることが多いようです。

これは、亡くなった方が諸仏と同化する年が三十三回忌であり「清浄本年忌(せいじょうほんねんき)」だと言われているためです。

三十三回忌で年忌止めとする宗旨、宗派が多いようですが、寺院や地域によっては五十回忌までおこない年忌止めとするところもあります。

法事の喪主って誰が務めるの?

例えば、一般的な家庭ではお祖父ちゃんやお父さんが喪主となる場合が多いようですが、もし、お祖父ちゃんやお父さんが亡くなった場合は誰が喪主となるのでしょう。

喪主とは

喪主とは、葬儀や法事の際に遺族の代表として儀式を主催する立場にある人を言います。

喪主は、葬儀や法事をどのようにおこなうのか決定しなくてはなりません。

家長が務める

ほとんどの場合はその家の家長が喪主を務めることが多いようです。

通常は、夫だったり父親だったりしますよね。

ですが、夫、つまり家長が亡くなった場合は配偶者である妻が喪主になります。

また、子どもが成人していれば、子どもで一番上の長男が喪主となるようです。

反対に、妻が亡くなった場合は配偶者の夫が喪主となります。

次に、男子の子どもがいれば長男、次男、三男、女子ならば長女、次女、三女となります。

喪主を誰が務めるかについても明確な決まりというものはありません。

なるべく、故人と関係が深い人が務めることが多いようです。

しかし、例えばお祖父ちゃんが亡くなった場合、お祖母ちゃんが健在ならお祖母ちゃんが喪主となるわけですが、あまりにも高齢で法事を取り仕切っていくことが難しいようなら子どもが喪主となることもあります。

喪主を決める際にも地域の慣習をもとに遺族の話し合いで決められることが多いようです。

喪主は何をするの?

法事で喪主を務めることになったらやらなくてはならないことがたくさんあります。

その中でも特に、責任重大なのが挨拶です。

喪主

喪主がする挨拶のポイント4つ

ここまで、数々の法事の種類を紹介してきました。

法事をおこなう際に喪主などを取り決め知人や友人などを招く場合は、来ていただいた方にお礼や感謝の気持ちを込めてご挨拶する必要があるようです。

遺族の代表としてご挨拶するのですから緊張してしまいますよね。

そこで、ここでは喪主が法事で挨拶する際のポイント4つを紹介しています。

ポイント1.タイミング

喪主が挨拶するタイミングを知っておけば安心です。

・法事を始める挨拶

法事に来てくださった方にお礼を述べ、これから法事が始まるのでよろしくお願いしますという内容で。

例文

①参列者への感謝
②誰の法要か
③読経の合図

【挨拶文例】

本日は、ご多忙中にもかかわらずお越し頂きまして、まことにありがとうございます。
これより父○○の四十九日の法要を執り行いたいと存じます。
それでは、ご住職(※1)、宜しくお願いします。

(※1)僧侶への呼びかけで読経が開始されます。僧侶は「ご住職」、「和尚様」等と呼びますが、宗派によっては呼び方が異なる場合があります。

出典:よりそうのお葬式 施主なら知っておきたい、法事・法要の挨拶と例文

・法事の中締め挨拶

僧侶の経読が終わり列席くださった皆さんの焼香が済むと法要自体は終了になります。

その後、会食があるケースと会食がないケースがあります。

【挨拶文例】

本日はお忙しい中をお集り頂きましてありがとうございました。おかげさまで父の四十九日の法要も無事終えることができました。父も安堵していることと思います。
これからも変わらぬご支援のほど何卒お願い申し上げます。

たいしたおもてなしもできませんが、別室にてささやかな席をご用意しております。お時間の許す限り、どうぞゆっくりなさっていってくださいませ。本日は誠にありがとうございました。

【挨拶文例】

本日は、ご多忙中にもかかわらずお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。
おかげさまで父の四十九日の法要を無事終えることができました。父も私たちの姿を見てきっと安堵したことと思います。
父が亡くなり残された私どもは寂しくなりましたが、皆様から今日まで多大なご厚情を賜りました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

どうかこれからも変わらぬご支援のほどを、何卒お願い申し上げます。
本来であれば皆様と一緒に粗宴を囲みつつ、父を偲びたいところではございますが、遠方からお越し下さった方々も多くいらっしゃいますので、本日はこれでお開きとさせていただきます。

お荷物になるかとは存じますが、心ばかりの品を用意してございますのでお帰りの際には、どうかお持ち帰り下さい。
本日は誠にありがとうございました。

出典:よりそうのお葬式 施主なら知っておきたい、法事・法要の挨拶と例文

法事の後で会食がおこなわれない場合でも、せっかく来てくださった方に失礼にならないように折り詰めのお弁当や引き出物を渡し、来てもらったご足労を労いましょう。

・会食の終わりを告げる挨拶

そろそろお時間となりましたので、これにてお開きにしたいと存じます。
残りました家族一同、父の分まで助け合ってやっていきたいと存じます。
どうか皆様、今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。

出典:よりそうお葬式 施主なら知っておきたい、法事・法要の挨拶と例文

・献杯の挨拶に気をつける

本日はお忙しい中、父◯◯の四十九日の法要にご参列くださいまして、ありがとうございます。おかげさまで、滞りなく済ませることができ、故人も喜んでいることと思います。今日は久しぶりに故人との思い出を語りながら、和やかな時間を過ごしていただければと思います。今後とも、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。献杯。

出典:よりそうのお葬式 法事法要での献杯の作法

・締めの挨拶

法事が無事に終わったら来てくださった方にお礼や感謝の気持ちを込めてご挨拶します。

また、今後のお付き合いについてお願いすることもお伝えします。

挨拶の例(会食後)

そろそろお時間となりますので、これでお開きとさせて頂きたいと存じます。
どうか今後とも、変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

お荷物になるかと存じますが、お手元にお礼の品をご用意いたしましたので、お帰りの際には、どうかお忘れなきようお持ちください。
本日は誠にありがとうございました。

出典:みんなの終活 法事・法要の挨拶 お斎の献杯時・締めの言葉を例文で紹介!注意点も

ポイント2.カンペはOK

人は誰もが大勢の前で話をすることに慣れているわけではありません。

緊張してお礼の言葉が適切に言えないこともあります。

ですが、喪主としてきちんと感謝の気持ちを伝えたいですよね。

そんな不安を感じる人はメモを用意してカンペしても失礼ではありません。

法事中は何度も挨拶するシーンがあるのでタイミングごとにまとめたメモを用意しておきましょう。

ポイント3.簡潔を心がける

感謝のあまり話が長くなると聞いている方に失礼になり疲れさせてしまうことも。

特に、会食の前の挨拶は皆さんおなかを空かせているかもしれません。

故人を偲ぶあまりに話が尽きないこともあるようですが、長くても3分以内に収まるように気をつけましょう。

ポイント4.要は気持ち

法事で喪主として1番大事なことは感謝の気持ちを伝えるということではありませんか?

故人のために忙しい時間を割いて駆けつけてくれたことに対しての感謝の気持ちが伝われば良いのです。

特に、初七日や四十九日の法事は遺族の悲しみもまだ拭えていない時です。

そんな時は、頭の中も気持ちもまだ茫然としてしっかりすることができないかもしれません。

何か困ったことがあれば、先輩である親族や知人に相談してみましょう。

法事のために役立つプチ情報

最近では法事をおこなうことに疑問を感じる方も少なくはないようです。

「法事って必要なのかな?」と。

それでも、皆さん一周忌までは法事をおこなうようですが、なるべく費用をかけず小規模でおこなうケースが増えているということです。

また、イザ、法事をおこなおうとしても先祖代々の菩提寺とのお付き合いがないケースもあるのだとか。

それでは、困ってしまいますよね。

そのようにお悩みの方のために最近ではお寺と僧侶が手配できるサービスがあります。

寺院・僧侶手配サービス sensho

お坊さん便

小さなお葬式

インターネットや電話で手軽に申し込めるので菩提寺が分らない方は相談してみてくださいね。

まとめ

故人の冥福を祈り、故人を偲ぶための法事。

その法事の規模は年々、縮小されているようです。

とは言え、一周忌までは盛大にお見送りしたいですよね。

そのような法事では喪主が、来てくださった方々に挨拶をしますがポイントを抑えれば大丈夫。

もし、あなたが法事で挨拶をする喪主になったら心を込めて感謝の気持ちを伝える、これが1番大事なことです。

そして、故人のご冥福も心からお祈りしましょう。

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