2020-04-04

親孝行はしなくてもいい?楽になれる考え方3つと必要性【強要する親への対処法】

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この記事を読むのに必要な時間: およそ4分
親孝行はしなくてもいい?楽になれる考え方3つと必要性【強要する親への対処法】

この記事の目次

「親孝行をしないなんて、最低!」

これは、私の友人が実際に親から言われたことのある言葉です。

親孝行は絶対にするべきという意見をよく聞きますが、本当にそうでしょうか。

親に感謝をする気持ちは大切ですが、親孝行は義務ではありません。

今回は、私が親孝行をしなくてもいいと胸を張って言える理由(楽になれる考え方3つ)についてお話します。

  • 親孝行の必要性
  • 親孝行をしないと決めるときの注意点
  • 親孝行を強要する親への対処法

についても、順番にご紹介していきます。

「”親孝行は、しなくてもいい”そう断言してくれる人がいたら、楽になれるのになぁ…。」

そうお悩みの方は、ぜひご一読ください!

親孝行の必要性

親孝行の必要性

親孝行は、親に感謝の気持ちを伝えるために行います。

しかし、誰もが親に感謝の気持ちを持てるわけではありません。

世の中には、さまざまな家庭環境や親子関係があるからです。

まずは、親孝行の必要性についてお話します。

親孝行は義務ではない

そもそも、親孝行とは一体なんなのか。

親孝行の意味を辞書で引くと、

親を大切にし、真心をもってよく尽くすこと。

出典:goo辞書

と書いてあります。

具体的には、

  • 感謝の気持ちを伝える
  • 高価なプレゼントを贈る
  • 老後の面倒を見てあげる

などが挙げられますが、親孝行の形は人それぞれ。

義務ではないので、絶対にしないといけないものでもありません。

ただ、世間では「自分を産んで育ててくれた親には恩返しをするべき」という考え方が一般的

親孝行をしないと、親や周りの人からの印象が悪くなってしまうのも事実です。

自分がどうしたいかで考える

親孝行をしない/したくないと発言すると、冷ややかな目で見られることがあります。

親の立場からすると、我が子に感謝の気持ちを表現してもらえるのはとても嬉しいこと。

しかし、親の不適切な育て方や態度などが原因で、どうしても感謝の気持ちが持てないこともありますよね。

親孝行をする気になれなくても、自分を責める必要はありません。

一番大切なのは、自分がどうしたいかを考えて本心に従うこと。

親からの要求や世間の目を気にして、無理にする必要は全くないのです。

親孝行しなくてもいい理由【楽になれる考え方3つ】

親孝行

親孝行をするかどうかは、あなたの自由。

周りの人たちが何と言おうと、自分の意思や気持ちを尊重するべきです。

しかし、本当にしなくていいのかと後ろめたくなることもありますよね。

ここでは、親孝行をしなくてもいい理由と楽になれる3つの考え方をご紹介します。

1.生まれてきたことが親孝行

親にとって、子どもを産むことは最大の喜びです。

自分の子どもがほしいという願望は、誰でもかんたんに叶うものではありません。

赤ちゃんがお腹の中に宿って無事に産まれてくることは、奇跡のようなこと。

親としての一番最初の願いは、

”無事に産まれてきてくれること”これ以外にはないと言えるくらいです。

そう考えると、親孝行は生まれてきた瞬間に達成しているともいえます。

 

そもそも、親孝行の形に決まりはありません。

高価なプレゼントを贈ることや老後の面倒を見ることばかりが目立ちますが、

健やかに育って成長しただけでも、親にとっては嬉しいことです。

あまり気負わずに、親孝行はすでに終わっていると考えてみてはいかがでしょうか。

2.親子の関係性は人それぞれでいい

  • 「親の心、子知らず」
  • 「子にすることを親にせよ」
  • 「親孝行と火の用心は灰にならぬ前」

日本には、親孝行にまつわることわざがたくさんあります。

どれも親孝行をしなさいという意味に直結していますが、気にする必要はありません。

親子の関係は人それぞれで、一括りにはできないからです。

 

例えば、人によっては親に虐待を受けて育った過去を持っていることがあります。

虐待に限らず、愛情を感じられないような育てられ方をした場合、親から受けた苦痛は計りきれません。

「子どもが可愛くない親はいない」という言葉がありますが、

親子の悲しい事件が後を絶たないのが現実です。

こういった事実を無視して、「親孝行は、絶対にするべき」という考え方を

推奨するのは、少し乱暴なことのようにも思えてきますよね。

親に感謝して恩返しをするのは良いことですが、強制されるべきではありません。

親子の関係も親孝行をするかどうかも、人それぞれな答えを出せばOKです。

3.世間の目よりも自分の気持ちを優先する

親孝行で悩む原因の一つに、世間の目が気になるという点があります。

周りの人たちから「もっと、親孝行をしなさい。」と言われると、

自分がとても最低な人間のように思えて落ち込んでしまうものです。

 

しかし、断言します。

大切なのは、世間の目よりも自分の気持ちです。

自分の状況や親との関係性は、他人には分からないこと。

親孝行をしなさいと言ってくる人たちは、

常識に従って何となく発言している場合がほとんどです。

自分の親孝行はこれでいい(しなくてもいい)と心から思えているのであれば、

他人の言うことは適当に聞き流してしまいましょう!

親孝行をしないと決めるときの注意点

親孝行しない注意点

親孝行をしないと決めることに問題はありませんが、注意点はあります。

トラブルになったり後悔をしたりしないためにも、以下のことに気をつけてみてください。

それでは、親孝行をしないと決めるときの注意点についてご紹介します。

憎しみを親にぶつけない

親孝行をしたくないということは、

少なからず親に対して負の感情を抱いているはずです。

親に対する負の感情を、無理に拭い去ろうとする必要はありません。

 

ただし、憎しみを親にぶつけてやろうという考え方は捨てましょう。

親への復讐方法を考えて実行しても、自分の傷が癒えることはありません。

それどころか、貴重な自分の時間と労力を無駄にすることになります。

親孝行をしないことと復讐は、イコールではありません。

もし、自分の中に親に対する負の感情があるのならば、

「最大の復讐は自分が幸せになること」と考えて、憎しみをぶつけないように気をつけましょう。

考え方は変わる可能性がある

親に対する想いや感情は、年を重ねると変わることもあります。

今は親孝行なんてしたくないと思っていても、

将来はやっぱりしてあげたいと思える日がくるかもしれません。

大切なのはどちらの選択が正しいかなんてことではなく、

心境に変化があったときに素直に受け入れる姿勢を持っておくことです。

無理に親孝行をする必要はありませんが、

将来何かをきっかけにしてあげたいと思ったときは、全力でしてあげてくださいね。

自分が後悔しない選択をする

「親孝行、したいとき時分に親はなし。」

こんな言葉を聞いたことはないでしょうか。

これは、

親孝行をしたいと思ったときには、もう遅い。親はいなくなっている。

という意味です。

 

親は、私たちの思っている以上に早いペースで年老いていくもの。

将来、親孝行をしたいと思ったときには、

もうできないなんてことも十分にあり得ます。

ここで大切なのは、自分が後悔しない選択をすること。

「あのとき、親孝行してあげればよかった…。」という後悔は、自分の中に一生残ります。

親孝行をするべきかどうか悩んだときは、

自分が後悔をしないかどうかを基準に考えてみるのがおすすめです。

親孝行を強要する親への対処法

親孝行 強要 親への対処法

親孝行の悩みで多いのは、親が強要してくるという問題。

親に感謝の気持ちを伝えるための親孝行がストレスになってしまっては、意味がありません。

最後は、親孝行を強要する親への対処法のご紹介です。

本音を話してみる

親子で考え方や価値観が違うのは、珍しいことではありません。

家族だからといって、全てを理解し合えるわけではないのです。

ただ、意外と多いのが「お互いの本音を知らなかっただけだった」というパターン。

 

例えば、親孝行を強要してくる親に対して子どもは、

  • 「子どもを何だと思っているんだろう」
  • 「そんなに高価なプレゼントがほしいのか」
  • 「自分から言ってくるなんて、厚かましいなあ」

などと、マイナスなイメージを抱きがちですよね。

 

しかし、実際の親の心境は、

  • 「子どもが心配なだけ」
  • 「交流するきっかけを作りたいだけ」
  • 「感謝の気持ちを言葉で聞ければ十分」

と、子どもを心配していたり恋しく思っていたりしているだけの可能性も高いです。

 

「親孝行をしてほしいんだろうなと勝手にプレッシャーを感じていたけど、

本音を聞いてみたら顔を見せてくれるだけで十分だと言われた」そんなケースもあります。

まずは、親と本音を話し合える機会をなるべく多く作ること。

実は勝手な思い込みだったというパターンはとても多いので、

悩む前に向き合う努力をすることが大切です。

物理的に距離を取る

「毒親」という言葉があるように、親側の問題が大きすぎることもあります。

  • 老後の介護を強制してくる
  • 金銭的な援助をしつこく迫ってくる
  • 結婚をしないなんて親不孝だとプレッシャーをかけてくる

などなど、自分が大きな負担を感じるような要求をされると、本当に困ってしまいますよね。

 

こういった場合は、物理的に距離を取ることをおすすめします。

帰省する回数を減らしたり遠くに引越しをしたりと、

なるべく顔を合わせないようにして強要される機会を少なくすることが大切です。

自分の親を突き放すのは心が痛むこともありますが、

無理をして応じていると自分の精神が疲れてしまいます。

結果、親のことが心から憎くなってしまうこともあり、悪循環にしかなりません。

親のことを嫌いにならないためにも、

自分が負担を感じないような距離感をキープできるように心がけてみてくださいね。

プレゼントだけ贈っておく

親孝行を強要してくる親の中には、

  • 自分が忘れられているみたいで寂しいだけ
  • 親としてどう思われているのかが気になるだけ
  • 周りの人たちが親孝行をしてもらっているので羨ましいだけ

というような人たちも、たくさんいます。

実は、高価なプレゼントや盛大なお祝いが真の目的ではなく、

子どもと交流をしたいというのが本音なパターンです。

 

とはいえ、苦手な親と関わるのは人によってはかなり難しいことでもあります。

そこでおすすめなのが、「形として、プレゼントだけ贈っておく」という方法。

プレゼントは、高価なものじゃなくても構いません。

親は、子どもが自分のためにプレゼントをしてくれたという事実が嬉しいはずです。

この方法は、気恥ずかしくて親孝行が上手くできないという人にもおすすめ。

無理をせず、負担にならない範囲で親への感謝の気持ちを表現してみてはいかがでしょうか。

親孝行をしないという選択もアリ(まとめ)

親孝行は、感謝の気持ちを伝えたいときにするものです。

素晴らしい行為ではありますが、もちろん強制ではありません。

そもそも、産まれてきたこと自体が親孝行だという考え方もあります。

大切なのは、自分がしてあげたいと思えるかどうか。

今は無理でも将来は考え方が変わることもあるので、

あまり気負わず自分の納得のいく答えに従ってみてくださいね。

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