2020-04-04

海外の預金を相続するのは、どれくらい大変なのでしょうか?

質問者: さつき さん
40代の女性です。 過去に夫が海外赴任の経験があります。まだ海外にけっこうな金額の預金が存在します。 もし、先に主人が逝ってしまった場合、この預金の手続きがとても大変そうです。 主人は、利息が日本より良いので、ぎりぎりまで解約を考えていない様子ですが、突然何かがないとも限りません。 海外の預金を相続するのは、どれくらい大変なのでしょうか?

専門家の回答

麻生浩平 さんの回答

職業: 行政書士

回答日: 2020-04-04

海外の銀行口座に相続が発生した場合、プロベナートという手続きが必要です。 プロべナートは、各国の裁判所が定める手続きであり、これが終わるまでは口座資金を引き出すことができない場合もあります。 海外の場合、裁判所が相続のための手続き(=プロベナート)を代行してくれると考えてもいいでしょう。 手続きが終われば、口座が解約されて相続人に預金の払い戻しがなされます。 プロベナートでは、日本の家庭裁判所での審判書や、弁護士等の意見書が必要な場合もあります。現地の弁護士、そして日本の弁護士と、2つの国でそれぞれ必要な資料作成などが必要になるので、一定の扶養負担が必要となります。 なお、日本で作った書類について、外国の裁判所では事前に翻訳を求められる場合もあります。弁護士費用に加えて、翻訳手数料などがさらに必要になることもあるでしょう。 ここまでの手続きをすることが面倒であれば、ご主人が存命のうちにあらかじめ解約の手続きを行っておく方が手間がかからないかもしれません。

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